内縁(もどき)の妻の保証

(回答者に交代)

志賀こず江:
はっきり申し上げて、皆さん、内縁関係、内縁の妻と仰いますけど、ずーっと一緒に暮らしていて、夫婦と変わらないんだけど、何らかの事情で籍が入れられない状態のときに、法律上の妻と区別しないようにする、っていうのが、内縁の妻なんです。

これは、実質そういうことがあるということではなくて、やっぱり、双方独身でなければいけないんですよ。

相談者:
あーやっぱりね。

志賀こず江:
今この状態で、パートナーに何かあった場合、保証は無いと思います。

相談者:
はい。

志賀こず江:
遺言状で、あなたに、これこれをあげますと書いてあれば、奥さんとしては、あなたに丸々全部じゃなく、法律上の取り分を主張することはできるんですが、それでも、亡くなった方のご意志として、あなたの方にくるという方法はあるんですが、お話を伺ったところ、この人に預貯金とかはないですよね。

相談者:
はい、そうなんです。

志賀こず江:
そうすると、万が一のときに、あなたが受けられる保証はないですね。

相談者:
あ、そうですか。

志賀こず江:
この方、15万という金額をずっと送ってらっしゃるんですよね。

相談者:
15年ね。
もっと送ってたと思いますよ、20万くらい。

志賀こず江:
お給料としてもらってたときは20万くらい送っていた?

相談者:
送ってた。

志賀こず江:
あー。

相談者:
私も働いていたんで、別に苦にならなかったんです。
だから、それはそれで、良かったんですが。

志賀こず江:
今度結婚されるお嬢さん、おいくつくらいですか?

相談者:
34歳かな。
一人娘さんでね。
私、
「友達に聞いたら、内縁の妻って言うたら、何もないみたいよ、相手が離婚して無い場合は」、て、病気なったときに言うたんです。
そうしたら、パートナーが言うことにはね、1年待ってくれと。
娘が結婚して、親の責任を果たしたら離婚する、とは言うてくれてはいるんですけどね。

志賀こず江:
私はね、このパートナーの方が、あなたに誠意を表すとすれば、離婚してあなたと籍を入れるか、とりあえず独身になることがあなたに対する誠意だと思うんです。
だけどね、この状況でね、相手の奥さんも相当なお年ですよね。

相談者:
ええ、年上ですので。

志賀こず江:
そうですか。
なかなか、こういう状況で、うんとは仰らないと思うんです。

相談者:
15年別居してても?

志賀こず江:
うーん。

相談者:
あーそうですか。

志賀こず江:
ただ、15年も別居してるので、男性にほんとに誠意があれば、離婚訴訟を起こして離婚することはできると思うので、そういうことをこの人がやってくれるかどうかですよね。

相談者:
それでね、離婚してもらったとするでしょ?、で、この人に借金があったら・・

志賀こず江:
ありそうなんですか?

相談者:
ありそうなんです。
その借金は、籍を入れてもらっていたら、私にかかってくるんですか?
関係ないですか?

志賀こず江:
生きているときに、あなたが保証人になっていなければ、払う責任は生じませんけども、籍を入れて亡くなった場合、借金やローン、マイナスの財産と言うんですが、あなたが相続することになるんです。

相談者:
そこの駆け引きがね、年金貰えるようになってもね、いくら貰えるかわからないんですけどね・・

志賀こず江:
あなたもね、この人に父親らしいことをさせてあげたいとか、思う気持ちは分かるんだけど、今、こういう中途半端な状態が続いているわけですから、あなたがちゃんと安心して生きていける、その上で、余裕があってのことだと思うんですよ。

あなたと、この方が知り合ったとき、お嬢さんは20代半ば過ぎているわけですよ。
すると、20万の仕送りは相当多額だったと思います。
それは、あなたが働いていて、なんとなくあなたに甘えていて、あなたの生活は心配しなくていいから、そっちにいい顔して送っていた。

であれば、多めに送っていたお金は、当然、娘さんのために貯めているべきものと、あなたは割り切ってね、多額のお金を用意する必要はないんじゃないですかね。

だって、これであなた何もなくなってしまうわけですよね。

相談者:
そうなんです。
せっかく個人年金、28年、掛けてきたのでね。

志賀こず江:
大人になって恋をして、どういう選択をしてもいいと思うんだけど、自分の足で立って生きるという、そういう大人が生きていかなくてはいけなくて、どちらかが、一方に生活の保証を求めるとか、相手に力があるから自分は自分のことに大盤振る舞いしちゃうとかね、そういうのってなんか違ってたなって気がする。

お嬢さんが結婚するのを機に、この人がどういう行動をとるのか、あなたにとっての判断基準かもしれない。

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あのね、私はこういう環境にいた、こういう運命なんだって、しっかり見て、そして、パートナーは関係ない。自分の生き方をキチンとしようとすることが第一です。

相談者:
分かりました。
ありがとうございました。

加藤諦三:
相手の弱点こそに惹かれていることがあります。

(内容ここまで)

やばい、私も、母子に月15万を送り続ける男って聞いて、好感もってしまってました。

確かに、志賀先生の言うとおり、相談者への甘えの上に成り立っています。


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