刑務所暮らしの息子の借金をどうすべきか


2014年10月6日 月曜日

相談者: 女65歳 夫66歳 長女38歳 長男36歳

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者:  高中正彦(弁護士)

今日の一言: なし。

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加藤諦三:
今はお2人で暮らしてるんですか?

相談者:
ええ、娘と。

加藤諦三:
あ、娘さんと2人で。
ご主人は・・

相談者:
地方にいるんです。

加藤諦三:
どんな相談ですか?

相談者:
36の息子のことなんですけど。
1年ほど前に、ヤミ金融でお金を貸して・・

加藤諦三:
借りたんじゃなく、貸したの?

相談者:
そうです。
ヤミ金融をやってて。

加藤諦三:
あ、自分が、いわゆるヤミ金といわれるものをやっていて・・

相談者:
ええ、やっていて、1年前に刑務所に入ったんです。

加藤諦三:
1年前に刑務所に入った・・、はい。
ヤミ金というのは、どのくらいやってたんですか?

相談者:
えーと、10年くらいやってたんです。

加藤諦三:
長いですね。
これまでに、1度も捕まっていないんですね?

相談者:
いないです。いなかったんです。

加藤諦三:
10年前というと、26歳ですけれども、その頃はお母さんと住んでたの?、

相談者:
いえ、独立して一人で住んでました。
中学卒業して、すぐ出て行ったんです。

加藤諦三:
中学の卒業式まではお母さんの所にいたと。

相談者:
そうです。

加藤諦三:
高校には行かなかったんですね?

相談者:
行かなかったんです。
自分のやりたいことがあると言うんで、出て行ったんです。

加藤諦三:
それで、中学校のときはどういう中学生だった?

相談者:
えーとねー、ガキ大将でしたね。

加藤諦三:
ガキ大将・・

相談者:
結構、人の面倒見は良かったです。
それでー、えっとー、私も全然知らなかったんです。
そういうことをやっていることを。

加藤諦三:
うん、ヤミ金をやっているっていうことをね。

相談者:
はい。
で、周りの友達が知ってたみたいで・・それでー・・お金を、羽振りよく貸してたみたいで・・。

加藤諦三:
はい、はい、はい、

相談者:
刑務所に捕まってからも、あの、友達から連絡を頂いたんです、私に。

加藤諦三:
刑務所に入ったよ、と。

相談者:
そうです、ええ。
刑務所に入ってから、私が分からなかったものですから、息子と連絡とってくれたりなんかして・・。
引越しとか、息子と荷物とかを・・色々手配して頂いて、全部面倒みて頂いて・・私はあんまり手をかけなかったんですね。
で・・えーと・・、息子が2年くらい出てこられないんです、刑務所から。

加藤諦三:
はい。

相談者:
(息子が)金融会社から、4,5社から、お金を借りていまして・・。
催促が、弁護士通じて、きたんです、私のとこへ。

加藤諦三:
あなたの所に来た・・。
でも、息子さんが借りるとき、あなたが判子押したわけではないんでしょう?
連帯といか・・、全く知らないで・・。

相談者:
ええ。
押してないですけど、息子の住所は無いですから、私の住所に回って来たんです、書類が。
それで、開けてみてビックリしてしまって・・。

加藤諦三:
幾らくらい借りていたの?

相談者:
全部で、40万から50万です。合計で。

加藤諦三:
40万から50万・・。

相談者:
それで、あのー、弁護士事務所に連絡して、あと2年くらい出てこれないことをお話したら、その後、連絡こないんですけど。

加藤諦三:
お金の請求は、その後、来ないと。

相談者:
はい。
だけども、結局、お金をずーと借りているわけですよね?、返さないでね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
すると、その利子が付くと思うんですけど。

加藤諦三:
はい。
だけど、あなた、今、実態が分からないわけですよね?
およそ、40万から50万を借りていることは分かったけども、どういう風な形で借りたとか・・。

相談者:
ええ、そうです、分かんないです。
それで、息子が2年後に出てきたときに、払わなくてはいけないと、思うんですけど・・、利子が付くと思うんですけど、そこんとこ、どうかなーと思って。

加藤諦三:
ふーん。

相談者:
もし、膨大な利子が付くんであれば、私が働いて、少しでもお返しした方がいいかなと、思ったんですけど、どうしたらいいか、分かんないんです。

加藤諦三:
分かんないわけですね。
はい。

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(回答者に交代)

高中正彦:
・・
ふー。
今、刑務所にいるんでしょ?

相談者:
そうです。

高中正彦:
初犯ですよね?
あなたが聞いてる限りでは。

相談者:
はい。

高中正彦:
出資法違反かなんかでしょう?
いわゆる高利貸しというやつで。

相談者:
そうですね。

高中正彦:
あなた、なんで裁判に呼ばれなかったの?

相談者:
あ、行きました。

高中正彦:
行ったんでしょう?

相談者:
行きました。

高中正彦:
おかしいなーと思って。
友人から、刑務所行ったって、聞かされたっていうから。

相談者:
うん、だから、捕まったっていうのを聞いたんです。

高中正彦:
あ、それを聞いて。
裁判の情状証人にはなりました?

相談者:
どういうのか、分かんない・・証言しました。

高中正彦:
証言したんでしょ?

相談者:
はい。

高中正彦:
うん。
ご主人は地方にいて、その法廷には行ってないの?

相談者:
あのね、糖尿病になって、寝たきりになって。

高中正彦:
あー、それはきついな。
分かりました。

あなた法廷で何と証言しました?

相談者:
・・
証言した?

高中正彦:
うん。

相談者:
・・私はただ・・

高中正彦:
息子を監督します、って証言したんじゃないんですか?

相談者:
そうですね、出てきたら一緒に暮らします、って。

高中正彦:
そうでしょ。

その証言聞いて、息子さん、どんな顔してました?

相談者:
あの、手紙ではね、悪いことして反省してます、って・・。

高中正彦:
そら、誰でも、やるんですよ。

相談者:
そうですか。
出てからね、今までの分をお返しして、親孝行しますとは言ってくれてますけど・・。

高中正彦:
言った?法廷で。

相談者:
法廷・・では、言わなかった・・。

高中正彦:
法廷で涙流した?

相談者:
涙、流さないです。

高中正彦:
流さないの?
ふーん。

何年ぶりで会いました?

相談者:
えーとね、えー2年くらいは会っていなかったです。

高中正彦:
2年に1回くらいのペースで会ってるの?

相談者:
そうですね。

高中正彦:
ヤミ金でしょ?
ふーむ。
顔つきがおかしくなるの、分かんなかった?

相談者:
あの、すごくお酒は飲むし、・・

高中正彦:
態度そのものよ。

相談者:
態度?
態度は派手でしたね。

高中正彦:
でしょ。
私もね、ヤミ金で捕まった人の刑事弁護やったことあるんですよ。

お母さん、わぁわぁ泣いてたけど。

相談者:
はぁ。

高中正彦:
うん。
顔つき見てね、違うんだよ、闇の世界にいるから。

相談者:
あー。

高中正彦:
ヤミ金なんて一人で出来ないんですよ。

相談者:
あー、はいはい。

高中正彦:
うん。
脅かしたり、ね。
お金引っ張ってきたりするから、数人でタッグ組まないとヤミ金って出来ないんですよ。

相談者:
あ、そうなんですか。

高中正彦:
当たり前ですよ。
そういうとこに足突っ込んでいたわけですよ、長々と。

相談者:
最初はどなたから誘われた、って言ってました。

高中正彦:
もちろん。
最初から、ヤミ金やろう、って人はいないんですよ。
必ず誰かの誘いに乗って、そのうちに主役になっていくんですよ。

相談者:
あー。

高中正彦:
うん。
・・
涙一つ流さないの?

相談者:
なんか、開き直ってるって感じはありましたけど。

高中正彦:
そうでしょう。
初犯でしょ?、あなたが知っている限りは。

相談者:
そうです。

高中正彦:
おかしいんだよね。
ヤミ金で、一発で実刑ってのは、よっぽど重いよ。

相談者:
あー、そうなんですか。

高中正彦:
国選弁護人?

相談者:
そうです。

高中正彦:
事情よく聞いた?
なにしでかしたか、よく聞きましたか?

相談者:
1回しか弁護士さんにお会いしてないんで・・

高中正彦:
そうでしょう。
前が・・、前科、執行猶予か、あるんじゃないかなと思うんだけど。
そうじゃなかったら、よっぽど悪どいことやってますよ。

相談者:
あー、そうですか。

高中正彦:
それで、法廷で涙も出ないんでしょ?

相談者:
ええ。

高中正彦:
こんな息子、一回捨てちゃいなさい。

相談者:
あー、捨ててもいいんですけど、・・。

高中正彦:
そうじゃなくね。
利子が増える、増えますよ。
年14%の割合でどんどんいきますよ。
3年経てば4割5分増しですよ、1.5倍になっていますよ。
遅延損害金ってやつでね。ペナルティ利率ですよ。

相談者:
はい。

高中正彦:
間違いなくなっていますよ。
サラ金でしょ?

相談者:
うーん。金融会社みたいですね。

高中正彦:
そんなとこが、弁護士付けて請求してきたの?

相談者:
弁護士事務所さんから・・。

高中正彦:
普通、消費者金融が弁護士付けて請求はあんまりやんないんだけどね。

相談者:
あ、そうなんですか。

高中正彦:
やらないですよ。
コスト割れしちゃうよ。
ちょっとおかしいな、と思って聞いてたの。

ま、いいですよ。
ご質問の、金利が付きますか?、っていうのは、付きますよ。
遅延損害金が付きます。

相談者:
あー、そうですか。

高中正彦:
それでね、いいですか、払ってあげたい、って言ったよね。

相談者:
はい。

高中正彦:
母親だから、息子の更生を信じる気持ち、よくわかります。
だけどね、それを払う以外の選択肢って、あなた考えないの?
何に使ったのかも分かんないわけでしょ?

相談者:
ええ。

高中正彦:
何に使ったのかも分かんないけど、息子が出てきたときに、更生の妨げになるから、払っておいてあげたい・・。

相談者:
ええ。

高中正彦:
この息子が・・やりたいことがあるから、って出て行っちゃって、何年かに1回しか会っていないんでしょ?
で、気が付いたらヤミ金やって、刑務所行きだったんでしょ?
んー・・。
何が問題だと思う?

相談者:
私にも問題あると思います。
夫婦の仲が悪かったんで・・それもあると思います。

高中正彦:
うん、あるだろう。
そんだけ?

相談者:
うーーん。

高中正彦:
あなた、自分自身で、この子をね、まぁ、30幾つにもなって、性根を叩き直すじゃないんだけど、真人間にしようっていう気はあります?

相談者:
んー、更生して欲しい気持ちはあります。

高中正彦:
欲しい?
あなたの力で、なんとか真人間にしてみせる、っていう意欲は無い?

相談者:
私、あんまり、自信ないです。

高中正彦:
じゃぁ、金払わないことだね。

相談者:
あ、そうですか。

高中正彦:
うん、自信ないなら止めた方がいい。

相談者:
はい、分かりました。

高中正彦:
いや、すぐ分かりました、って言うんだけどさ。
あのさ、

相談者:
(笑)

高中正彦:
(笑)そこでね、あなた自身悩んで欲しいわけですよ。

相談者:
悩んでますよ。
ま、そばにいて見てた方がいいんでしょうけど。

高中正彦:
少なくとも、このお金を、立て替えて払うことでは無いと思います。

相談者:
あー、はい。

高中正彦:
私はそう思う。
息子さんをどうするか、そこですよ。
加藤さんからも、この後、アドバイスあると思うけど、私はこのお金を払わない方がいいと思います。

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(再びパーソナリティ)


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