熟年夫婦、夫との接し方

(回答者に交代)

三石由起子:
なんかー、ツマンナイのろけ聞かされたような、気分です、私。(笑)

相談者:
そうですか。

三石由起子:
あのね、不倫の話ですけどね、昔我慢できたことをさ、今ひっくり返してみても、いいことは一つもないと思うのね。

一番言いたいことはですね、あなた、夫のことが知りたいと仰ったけど、人間てさ、毎日変わっていくんだよね。
過去を知ることは夫を知ることにならないよ。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うん。
だって、夫だって忘れてるもん、過去の自分なんか。

過去の自分の心理とかさ、どうしてそんなことをしたのか、なんてことは、ほんとに忘れたんだんだと思うし、思い出してもメリットが無いと思うし。

だからね、あなたが夫を知りたいと思えば、過去の話題じゃなくて、今からの話題をしないといけないんですよ。
過去の話題をしても、決して夫を知ることにはならない。

相談者:
あーそうですか。

三石由起子:
もちろんですよ。
そしてね、少しでも優しい常識のある人だったら、浮気については全部ウソを言いますよ。
ほんとのことを言ったらバカだよ、だって。
自分のメリット何にもないもんね。

明らかに、自分の女房を不愉快にさせる話しかないじゃない、だって。

相談者:
はい。

三石由起子:
だから、それは、忘れた、って言うのが正しい反応で、それは話が出来ないってことじゃないのよ。

話ができないのはあなたですよ。
なぜかって言ったら、過去の話題持ってくんだもの。
話ってのはさ、今からの話題しないと。
今、目の前に生きてる人を興味持たないと。
過去の夫に興味を持つことは、夫を知ることにならないのよ。

相談者:
ああ、そうですか。

三石由起子:
そうよ、そうよ。
それ分かんないと。

相談者:
それが分かんなかった・・。

三石由起子:
うん、そう、それダメ。
夫を知るってことは過去を知ることじゃなくて、今、目の前にいる夫を知るっていうことなのね。
そうすると、あなたの話題の向け方も過去じゃダメなんですよ。

で、面白い話じゃないと、乗ってこないじゃない、人間。
だから、せっかく、あなた、カルチャーセンター行くのが好きだって仰ってるんだったら、そういう所でね、きっと、耳を澄ませば、よく見れば、目を開けてみればね、夫が好きな話題って必ずありますよ。

頭を切り替えてね、あ、こんな話をしてやりたいとかね、今日、こんな話したら、喜ぶとかさ、そういう風に耳を傾けてさ、目を開いて、周りをよく見て、そして、今日の夕飯の話題、それを、あなた、未来に向けていく。

今の夫と会話するってことでないとさ、永久にあなた、夫が分からないと思うよ。

だから、もったいない、あなたがしてることは。
あなたが夫と話しがしたいということは、たぶん、夫には伝わっていない。

いくら、口でね、私はあなたが知りたいとか、あなたの過去を、なんでこうなったか知りたいとか言ったって、答えられないもん。
答えられない話題ってダメじゃん。

これは夫が逃げるだけですよね。
永久に分からないじゃない。
だから、もったいないですよ、あなた、していること。
ちゃんと目を開いて、耳も開いてさ。

相談者:
はい。

三石由起子:
で、よく探して。
ああ今日こんな話してあげようとか。
明日、こんなことしてみたいとかね、こんな所がキレイらしいとか、あそこに連れて行ってくれって言う。
夫の反応で、今の夫も分かるし、未来の夫も分かるし、あなたのしてることは、ほんとにもったいないことだった。
だってあなた分かってなかったもん。

相談者:
全然分かんなかった。

三石由起子:
そうでしょ。
それは、とっても、もったいないと思う。

相談者:
もう、ただ、ただ、腹立つことばっかりで。
堂々巡りでした。

三石由起子:
うん。
だから、それは、あなたが過去に話題を向けてしまってたからね。
でもね、よそから見たら、子供3人結婚して、孫がいてさ、別に夫も普通の人で、何の不自由もない、羨ましいような家・・。

相談者:
そう見えると思います。

三石由起子:
そうでしょう?
それはさ、主婦っていうか、女にも見栄があっていいんですよ。
やっぱりね、人が見て幸福そうに見えるんだったらさ、ほんとに幸福でいてやろう、とかさ、思わなくちゃ。
駆け落ちしたんだから離婚すまい、くらいのあなた、根性あったんだから。

人が幸せに見えるんだったら、幸せにいてやろう、くらいの根性見せてくださいよ。

相談者:
はー。

三石由起子:
うん。
今から、いくらでも幸せになれるし、夫を知ることもできるし、ただその方法が間違ってた。

相談者:
ああ。

三石由起子:
うん。
それ、ちゃんと胸に手を当てて考えた方がいいですよ。

相談者:
はい。

三石由起子:
で、きっと楽しい生活できるからさ。

相談者:
そうですか。

三石由起子:
うん。
だから、目をよく開いて、耳をよく傾けて、楽しいことを拾うっていう頭にならないと。
今と未来から拾う。

相談者:
はい。

三石由起子:
できますから。
気持さえ切り替えたら出来るから。
見栄張ってください。
見栄も張らないと。

相談者:
はい。

三石由起子:
頑張って。

相談者:
はい、ありがとうございます。

今井通子:
お分かりいただけましたか?

相談者:
はい。

今井通子:
未来永劫お幸せにねー。

三石由起子:
おしあわせにー。

相談者:
はーい。

(内容ここまで)

夫が分からない。
結婚40年でこれですよ。

まあ、空気みたいな存在になってるわけで、平穏な日常のふとしたときに、この人いったい何考えてんだろう?、ってなるのはなんとなく分かります。

で、だいたい、そこで終わるんですが、実際に質問攻めにしちゃったんですね、相談者は。
で、夫が逃げて、悩んでいると。
かわいい人ですね。
本人も認めてたように、惚れてるんですね。

趣味は、読書と釣り。
昔は女遊びもそれなりに。
妻の質問攻めに逃げ回り、たまには茶碗も洗う。

旦那、渋すぎる。
浮浪雲(*)かよ。

(*)浮浪雲:ジョージ秋山氏の漫画

でも、相談者、あっさりと離婚願望を認めているあたり、話し口調の軽薄さとは裏腹に、結構、思う詰めていたのかもしれません。

カルチャースクールって、男いるのかね?
いや、きっかけさえあったら、そっちに走りそうな精神状態のような気がしたので。
61歳なんて、まだまだ。
てか、歳は関係ありませんよ、旦那。


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