60歳清掃員と29歳看護士、 不倫から内縁、そして・・

(再びパーソナリティ)

今井通子:
今の、坂井先生のお話は、お分かりいただけましたね?

相談者:
はい、ありがとうございます。

今井通子:
じゃあ、それに沿って、やってみてください。

相談者:
はい、分りました。
はい、ありがとうございました。

今井通子:
はい、どうもお。

相談者:
はい、ありがとうございます。

今井通子:
失礼しまあす。

(内容ここまで)

60歳の清掃員と29歳の看護士
これが不倫当初の互いの立場。

しかものめり込んでいたのは、むしろ女。

仮にテレビドラマだったら相当なキャラを作って、かつ相当な出会いの場を設定しないと視聴者は納得しない。

ながら聞きでは、何言ってんのか聞き取れなくて、どうせ、スケベで、ケチなじじいの与太話と思ってしまった。
・・
苦労して聞き書きを終えた。

すまんかった相談者。
同情するよ。

因果応報、自業自得と言えばそうだが哀しい話ではある。

女は恐い・・んじゃない。
”この” 女が恐い。

男からすべてを奪い去ってしまった。

一瞬、もしや4年におよぶ計画的行動か?
と胸が高鳴ったのだが、それはあり得んね。

だって、
男に金目(かねめ)は無いし、
籍も入れてないし、
築1年未満の家なんて処分すれば確実に逆ザヤ。

つまり、単なる、単なる女の心変わりだ。

だから、この女が恐いと言ったわけは愛欲のためなら手段を選ばない潔さに対してなの。

なるほど、
ストーカー規制法とDV防止法はこういう活用のし方もあるわけね。

まあ確かに、残された男の境遇を考えると、面と向かって別れ話を切り出せば、絶望して三面記事ネタになる可能性はあるんでね。

相談者が献身的だったことは認める。
だけどそれは、そうしたくてやったこと。
換わりに得難きものを得たはずなの。

思いのままに出来る若い女の肉体、
看護士と暮らす安心感、収入、
自分を慕う幼子、
・・

4年間の収支は合ってるよ。
あっという間だったけどね。

今は気持ちの整理がつかないだろうけど、落ち着いて振り返ってみるがいい。
4年間どころか、40年間を反故(ほご)にされた人がいるだろう?

前妻。

反故にしたのはアンタ。
改めて妻が味わった悲哀に思いを馳せてもいいんじゃない?

時計の針は元に戻んないけどさ。

 


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