老々介護。いつまで生きるの?、早く死んでよ

(回答者に交代)

マドモアゼル愛:
えっとお、結構、でも、深い、ね、問題だよね、やはりね。

相談者:
もおー、長いとね、

マドモアゼル愛:
うーん・・

相談者:
もう、今まで、こんなこと言ったことないのに、どうして、こういうことが口から出るんでしょう?と、

マドモアゼル愛:
うーん・・

相談者:
ことが、ぽんぽん、ぽんぽん、と、

マドモアゼル愛:
うーん・・。

相談者:
出ちゃうんです。

マドモアゼル愛:
ええ、ええ・・

相談者:
だからもう、あの、
「あなた、いつまで生きるの?、早く死んでよ」、とかね、

マドモアゼル愛:
うーん、うん・・

相談者:
そういうこと言っちゃいけなーい、と思っても、

マドモアゼル愛:
うん・・

相談者:
ついつい口から出ちゃうと、

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
も、すごい、自己嫌悪に陥っちゃって、

マドモアゼル愛:
ふーん、うん・・

相談者:
もう、何てことを、わたしは言うんやろ、と思って、

マドモアゼル愛:
うん、うん。

相談者:
そのお、後で後悔して、泣けて泣けて、

マドモアゼル愛:
うん、うん。

相談者:
し方がないんです。

マドモアゼル愛:
そうだよねえ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
自分でね、自分を傷つけちゃうからね。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
でもねえ、僕、し方ないんじゃないかな、って思いが、まず最初にあったんですよ。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
62で倒れてんだよね?、だから。

相談者:
はい、そうです、はい。

マドモアゼル愛:
まだ、働き盛りの、ねえ?、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
ていうか、ときに、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
倒れてえ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
突然だったわけでしょう?、いかも、こういう・・

相談者:
はい、突然でした。

マドモアゼル愛:
ねえ。
奥様が、まだ、50代のときだよねえ。

相談者:
はい、そうです。

マドモアゼル愛:
ねえ、まだ、これから、まあ、2人で・・それこそ、のんびり、

相談者:
そうです、なんにもいいこと、なくて、

マドモアゼル愛:
ねえ、楽しんで、いこうと、

相談者:
介護に、もう、没頭しておりました。

マドモアゼル愛:
ですよねえ。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
だから、とにかく、ま、今のことはちょっと置いといてね、
すごく一生懸命、やった・・んじゃないか、ていう思いが、まずあるんですよ。

相談者:
そうです。
胃潰瘍なんか、10回やりました。

マドモアゼル愛:
うーん・・そいで、しかもよ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
54キロあった、体が、やっぱり、41になっちゃうというと、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
こら、ドクターストップの状態だって、思うのね、誰があ、見ても。

相談者:
あー

マドモアゼル愛:
うん、だから、十分やったっていう認識がまず持った方がいいような気がすんですよ。

相談者:
ああ、そうですか?

マドモアゼル愛:
うん、これは、

相談者:
まだ、わたし・・

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
ああ、この人死ぬまでは、ダメだあ、頑張らなくちゃあ、と思って(笑)

マドモアゼル愛:
うーん・・

相談者:
うん、心に決めてますけど。

マドモアゼル愛:
そのお、気持ちは、絶対に旦那様に伝わってると思うのね。

相談者:
ええ、そうです。

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
彼もね、

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
わたしが、がんがん怒るでしょう?

マドモアゼル愛:
ええ、ええ。

相談者:
そうすると、以前は、あの、怒ってきよったんですけど、

マドモアゼル愛:
うーん、うん。

相談者:
今は黙って聞いてますから、

マドモアゼル愛:
うーん・・

相談者:
ああ、分ってるんだ、わたしが、早く死んで、っていう言葉を、言っちゃ、いけないのに、彼に言っちゃったから、彼は早く死にたいと思ってるだろうな、と思うと、情けなくなっちゃって(泣)

マドモアゼル愛:
でもね、それも哀しい話だけど、でも、それだけじゃなくてえ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
奥様が、追い詰められて言ってることとかあ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
50代のときの・・その、体力とね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
今、70代の体力が違うことは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
旦那さんが見てても、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
分るわけなんですよ。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
だから、決して言葉、だけに反応して、その、大人しくなったのではなくてね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
奥様の思いは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
旦那様に、かなり、相当、色んな意味で伝わってるって考えて、僕はいいと思うんですよ。

相談者:
はい、本人も分ってると思います。

マドモアゼル愛:
分ってると思います。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
だから、どうなんでしょうかね、その、旦那様が求めてるのは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
果たして、完璧な、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
介護であるかどうか?、っていうことだと思うんですよ。

相談者:
はー

マドモアゼル愛:
手を抜いても、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
そこに、何か、換わりに笑顔があるとか、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
そういうことの方が、

相談者:
あー

マドモアゼル愛:
きっと、また、話し相手になってくれるとかね、まあ、

相談者:
はあ、はあ、

マドモアゼル愛:
そいからあ、昔話を、奥様が、思い出すように、色んなことを語ってくれるとか、

相談者:
はあ、はあ

マドモアゼル愛:
介護を忘れても、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
多少・・手落ちがあってもね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
そういう方が、ほんとは幸せなのかもしれないし、

相談者:
あー

マドモアゼル愛:
だから、旦那さんが求めてるのは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
奥様の完璧な介護、これに関しての、信頼は、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
10何年で、もう、培ってますのでね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
こいつが、手抜きする女だ、なんていう・・決して思ってませんよ。

相談者:
もおうですねえ、

マドモアゼル愛:
でも、

相談者:
潔癖症なもんんですからね、綺麗にしてあげたい、綺麗にしてあげたい、っていう、

マドモアゼル愛:
うーん・・

相談者:
そればっかしで、

マドモアゼル愛:
白旗は、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
周りじゃなく、旦那さんに、もうあたし、これ以上出来ないけれども、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
一緒にずっといるよ、っていうサインが、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
もし、与えることが出来たあ・・らね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
旦那さんは全然、許容量が、広くなって、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
側にいてくれるだけでも、嬉しいっていう、そういう新しい、関係に、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
なっていけるような気がするんですよ。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
歳とっていったのは、旦那さんだけじゃなくて、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
えー、ご自身もね、奥様も、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
同じように、旦那さんと一緒に歳とってきたんですよ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
この16年ね。

相談者:
そうです、そうです。

マドモアゼル愛:
そいで、前出来たことは、やっぱ、出来なくなってきた。

相談者:
そうなんです。

マドモアゼル愛:
でも、一番大事な、仕事っていうか、喜びは、やっぱり、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
一緒にいることだと思うのね。

相談者:
はあ、はあ、

マドモアゼル愛:
それ、旦那さんが求めてるのは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
間違いなくそれ、ですよ、やっぱり。

相談者:
そうなんです。

マドモアゼル愛:
うん。
だから、あの、白旗揚げてえ、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
体力的には、もう、むりだから、この部分はこうやって、これからやってもらおうね、と。
そんかわり、ずっとわたしは、あなたと一緒にいるよ、っていう、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
形が作れたらね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
僕はお互いにとって、やっぱり、いい方向に行くような気がするんだよねえ。

相談者:
あー

マドモアゼル愛:
そこら辺、あの、介護の、ま、専門の人と、相談してみれば、ね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
やっぱり、色々な、いいアイデアは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
出てくると思う。
介護で問題になんのは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
介護する、気がなくて、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
しかたなくやる、ていうような哀しい状況の場合もあると思うのよね。

相談者:
はい、はい。

マドモアゼル愛:
あのお、例えば、血の繋がってない、お姑さんを一生懸命、やって、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
ほんとに、体壊して、いく、あの、お嫁さんだっているじゃないですか。

相談者:
そうです、そうです。

マドモアゼル愛:
ね。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
あの、それはそれで立派なことだし、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
大変なことだと思うけれども、

相談者:
はい・・はい。

マドモアゼル愛:
少なくとも、今、お二人の場合は、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
50年を共にした、心の、ま、触れ合うね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
だからこそ、極限状態になったら、思いも出すし、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
ていうことは、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
許容範囲の中に、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
僕はあると思います。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
そして、それを旦那様は、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
当然のこととして、悲しいながらも、受け留めていると。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
それは、一緒にいたいからなのよ。

相談者:
そうです、分ります、はい。

マドモアゼル愛:
僕はその思いだけをまず、大事にして、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
あとはもう、負担の無い形を、求めて、いくっていう形に、やっぱり、切り替えていく、サインがね、体の面でも、体重の面でも、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
それから、感情の面でも、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
出てきているので、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
そうした方がいいと思う。
そうすると、奥様の中にはね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
やっぱり、どっか、真面目な方ですから、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
負い目が出てくると思うのよ。

相談者:
はあい、そうなんです、今も、負い目を感じてます。

マドモアゼル愛:
しかしね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
僕はね、こう思うんです。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
神様が喜ぶこと。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
ていうのが、言葉が昔あってね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
わたしたちの人間の中には、神と悪魔が棲んでいるって言うんですよ。

相談者:
はい、はい、そうなんです。

マドモアゼル愛:
そいで、神は、じゃ、どういう面かっていうと、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
例えば、貧しい、ときに、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
子どもに、何か、買ってあげたい、でも、千円のものしか買ってあげられなかったとき。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
ゴメンネ、千円のものしか買ってあげられなかった、と思う、悔いを思いつつ生きていくのが、神の部分だって言うんですよ。

相談者:
あー、はい、はい。

マドモアゼル愛:
じゃあ、逆に悪魔の部分は何かっていうと、一万円のものも買ってあげたのに、と思うのが人間の悪魔の部分だっって言うんですよ。

相談者:
あー、そうですねえ。

マドモアゼル愛:
だから、ここは、無理をしないで、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
あなたほんとは、わたしやりたいけど、出来なくて。
真面目な人ですから、ごめんね、っていうような思いを

相談者:
そうです。

マドモアゼル愛:
持って、

相談者:
もうね、いつもね、

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
大声で怒鳴ったり、

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
あの、お尻をパチンと叩いたりしちゃうときがあるんですよ。

マドモアゼル愛:
うん、うん。

相談者:
そのときね、
「あー、怒っちゃったね、ゴメンね」、って、ギューっと抱きしめてあげるんですよ。

マドモアゼル愛:
うん、ねえ、愛情は伝わってますよ。
本当の愛情が伝わってますよ、そうやって。

相談者:
もう、ほんとに、自分が情けなくて、

マドモアゼル愛:
うん。

相談者:
どうしたら、自分は、もうちょっと優しくなれるんだろう、と思って。

マドモアゼル愛:
ううん、でも、そこまでさ、こういう状況に至って・・さらけ出せることが、出来たのも、旦那様あっての、関係だからなんだよね。

相談者:
そうなんです。

マドモアゼル愛:
ねえ、それが、

相談者:
すごい、主人に感謝しております。

マドモアゼル愛:
ええ。
そいで、それは、旦那さんにとっては、哀しい反面、僕は、ある意味でも喜びだと思うよ。
そいで、本気でやろうとしてるからじゃない。

相談者:
そうなんです。

マドモアゼル愛:
ね。
そら、もう、十分伝わってますよ。

相談者:
あ、そうですか。

マドモアゼル愛:
うん。
だから、ここはやっぱりね、楽してください。
そいで、

相談者:
はい、分りました。

マドモアゼル愛:
ちょっと負い目がある、その負い目を、ゴメンネ、と思いにしていけば、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
2人は、ほんとにいい時間を持てると思いますよ、僕。

相談者:
あ、そうですか。

マドモアゼル愛:
はい。

相談者:
ついつい怒っちゃってゴメンネえ、とか言って、すぐ謝るんですけどお、そういう自分が許せなくて、

マドモアゼル愛:
うーん・・でも・・
いいよ、あの、素晴らしい旦那さんは分って、あの、ますね、間違いなくね。

相談者:
そうでしょうか。

マドモアゼル愛:
はい。

相談者:
ありがとうございます。

マドモアゼル愛:
あのお、勝野先生に、あの、いつも、一言ね、

相談者:
も、なんか人に聞いてもらいたくて、自分がどうしたら変えられるんかと思って、今日お電話しました。

マドモアゼル愛:
うん、僕は、変える必要が無いっていうことでね、

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
アドバイスさせていただきました。

相談者:
ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


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