声優になりたい。ニキビに悩む無気力な大学3年の息子の根拠なき万能感

(回答者に交代)

三石由起子:
えっとお、今、お話をお聞きしまして、

相談者:
ええ

三石由起子:
えーとお、父親としてのね、アドバイスの方向性っていうのは、

相談者:
はい

三石由起子:
あたしは、あのお、合ってると思います。

相談者:
あ、そうですか、はい。

三石由起子:
うん、実に正しいと思うんだけども、

相談者:
ええ

三石由起子:
ただ、そのね、一貫性が子どもには見えて来ないっていうのが一つ問題なんですよね。
つまり、あの、何を大声で励ましてえ、何を、ダメと言ってえ、何をどうでもいい・・こととしてえ、親がどこまで、受け入れ・・ることが出来るかっていうことが、

相談者:
はい

三石由起子:
あの、息子にちゃんと、伝わってないと思うんです、あたし。

相談者:
あー

三石由起子:
あのお、言わなければいけないことはね、

相談者:
はい

三石由起子:
まずは、あの、経済的なことを言わなくちゃいけなくて、

相談者:
はい

三石由起子:
学費・・を出したら最後、

相談者:
はい

三石由起子:
親は絶っ対に出さないっていうことを、これはかなり強く言う必要があるんですよね。

相談者:
ああ、なるほど、はい。

三石由起子:
ええ。
あの、一銭も出さないと。

相談者:
はい

三石由起子:
出来る・・ことならね、

相談者:
はい

三石由起子:
家から出て行ってもらいたいくらいだと。

相談者:
あー

三石由起子:
自立っていうのは、そういうことであってね、

相談者:
はい

三石由起子:
大学まで出したんだからあ、

相談者:
ええ

三石由起子:
あの、本来ならば、自分で、部屋を借りて、

相談者:
ええ

三石由起子:
自立するのが必要だと。

相談者:
はい

三石由起子:
まず、前提として強く言うのが先だと思うんですよ。
あの、言いにくいことかもしれませんけどお、

相談者:
ええ

三石由起子:
はっきりと、言う必要があると思いますね。

相談者:
分りました。

三石由起子:
それから、もう一つは、

相談者:
はい

三石由起子:
そのお、励まし方なんだけどお、

相談者:
はい

三石由起子:
一貫して励ますっていうのがまだ見えてこないっていうか、

相談者:
はい

三石由起子:
えーと、就職しながら、学校・・行ったらいんじゃないかとかあ。
声優になりたいという志があるんだとすればね、

相談者:
ええ

三石由起子:
就職なんてこと親が言っちゃだめなんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
一人でやって、食えなくても、お前の責任だっっていう、

相談者:
はい

三石由起子:
まずそこは、覚悟をはっきりさせないとお、

相談者:
はい

三石由起子:
だめでえ。
就職しながら、自分で学校に行ったらどうかっていうのは、どう考えても甘いです。

相談者:
あー

三石由起子:
うん

相談者:
はい

三石由起子:
あの、どっちもだめになると思いますよ。
それとね、

相談者:
はい

三石由起子:
人に良く思われたいとかね、

相談者:
ええ

三石由起子:
人並でありたいとかね、

相談者:
ええ

三石由起子:
それって、一番思っちゃいけないことなんですよ。
フリーランサーが。

相談者:
はあー

三石由起子:
で、そこをね、父親としてえ、あの、はっきり励ましてやらないとお、
あの、ニキビがあるから、アルバイトをする気にもならないって、これ、甘ったれですからあ、

相談者:
はい

三石由起子:
これは許しちゃいけないのね、父親としては。

相談者:
はい

三石由起子:
うん、だから、そこの覚悟がどれだけ出来ているかっていうことは、

相談者:
ええ

三石由起子:
まず、そのお、息子の気持ちを父親が確かめようと思ってえ、

相談者:
ええ

三石由起子:
色々聞いてみても、

相談者:
ええ

三石由起子:
色々突っ込んだ話をしてみても、

相談者:
ええ

三石由起子:
まだ、何も・・なんか答えられないと思うのね。

相談者:
はい、はい

三石由起子:
だって、ボンヤリしてますもん、

相談者:
ええ

三石由起子:
彼の頭の中がね。

相談者:
ええ

三石由起子:
だからそれよりはね、

相談者:
ええ

三石由起子:
あなたの、あの、姿勢をはっきり見せてやればね、

相談者:
はい

三石由起子:
相手の覚悟が決まるんですよ。
相手の態度が決まってくるの。

相談者:
あー

三石由起子:
それ、あなたが、ちょっといい父親過ぎて、

相談者:
ええ

三石由起子:
これだったら受け入れられる、ここまでだったら、してやろうかっていう・・そりゃ、ほんとにあの、いいパパなんだと思いますけどお、

相談者:
はい

三石由起子:
それは二十歳過ぎた男の子にやっちゃダメだと思う。

相談者:
あー

三石由起子:
うん。
でもう、この21っていうのは、

相談者:
はい

三石由起子:
子育ての最後の機会なんですよね。

相談者:
はい

三石由起子:
これ、出さなきゃいけないの、こういうものをね、

相談者:
はい

三石由起子:
世の中にね。

相談者:
はい

三石由起子:
その、世の中に出す父親の責任っていうのがあるでしょ?

相談者:
ええ、ええ

三石由起子:
そのときにやっぱりあなたの態度がはっきりしないと、

相談者:
ええ

三石由起子:
子どもはどうしていいか分からないのね。

相談者:
あー

三石由起子:
こう、フラフラしてれば・・父親がここまでなら庇ってくれるかなとかね、

相談者:
はい

三石由起子:
ここだったら、ちょっと金、貰えるかな、とかね。

相談者:
ええ

三石由起子:
つまり、そういうふうに思うってことは混乱してるってことなんですよ。

相談者:
うーん・・

三石由起子:
うん

相談者:
うん

三石由起子:
だから、あなたが混乱させないようにね、

相談者:
うん

三石由起子:
道を作る。

相談者:
あ、ええ。

三石由起子:
でね、問題が出てきたら、

相談者:
ええ

三石由起子:
そこで考えましょう、そこで。

相談者:
はい

三石由起子:
まだ、あなたはね、先取りしてるのね。
息子の将来の悩みついて、

相談者:
ええ

三石由起子:
父親として、先取りして、考えてるんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
こうだったらどうしよう?とか、ああだったらどうしよう?とかあ、

相談者:
ええ、ええ、ええ

三石由起子:
なんとか、こうならないか?、とかあ、

相談者:
ええ

三石由起子:
それは必要ないんです、もう。

相談者:
ええ、ええ

三石由起子:
だから、今、親があ、やらなきゃいけないこととお、

相談者:
ええ

三石由起子:
やっっちゃいけないこととお、

相談者:
ええ

三石由起子:
はっきり、させなきゃいけないこととお、

相談者:
ええ

三石由起子:
庇ってやらないきゃいけないことっていうのはあ、

相談者:
ええ

三石由起子:
あの、ちゃんとお、あなたの中で明確にした方がいいと思うんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
で、あなたの中ではたぶん明確になってるんでしょけどお、
子ども、

相談者:
ええ、一応わたしなりに、

三石由起子:
ええ

相談者:
なって、

三石由起子:
ええ

相談者:
なっています、はい。

三石由起子:
あのお、子どもに伝わってないってわたしは思うんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
それが。

相談者:
はい

三石由起子:
うん、だから、それは、例えば、文章・・で書けば、はっきりするじゃないですか。

相談者:
はい

三石由起子:
1回やればいいと思うんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
うん。
そうすれば、あの、こないだ、書いたとおり、っていうことを言えばいいわけですから。

相談者:
はい

三石由起子:
ええ。
そこをやっぱり明確にする必要があると思います。

相談者:
うーん・・

三石由起子:
はい

相談者:
そうですね・・

三石由起子:
それともう一つね、

相談者:
はい

三石由起子:
やっぱりさ、ニキビが、

相談者:
はい

三石由起子:
気の毒だとか、父親って思うじゃないですか。

相談者:
ええ

三石由起子:
人に嫌われて可哀そうだ、って。

相談者:
ええ

三石由起子:
わたしはそこが、余計だっつってんですよ。

相談者:
うーん・・

三石由起子:
そこは同情するとこじゃないと思うんですよ。

相談者:
うん・・

三石由起子:
あのお、ただね、

相談者:
はい

三石由起子:
ニキビの治療費は出してやってもいい・・いいと思うんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
うん

相談者:
ええ

三石由起子:
ニキビの治療費なら出してやると。

相談者:
ええ

三石由起子:
それは、領収書持ってくれば出してやるよ、っていうことは親として言ってもいいと思うけどお、

相談者:
ええ

三石由起子:
そのニキビがあって可哀そうだねっていう・・同情はすべきじゃないと思うのね。

相談者:
んん

三石由起子:
うん・・
そこはやっぱり、色んな、あの、要素の一つとして、

相談者:
ええ

三石由起子:
はっきりさせなきゃいけない。

相談者:
はい

三石由起子:
はっきり伝えなきゃいけないところだと思います。

相談者:
んん・・

三石由起子:
はい

相談者:
はい

三石由起子:
はい

相談者:
分りました。

三石由起子:
はい

(再びパーソナリティ)


「声優になりたい。ニキビに悩む無気力な大学3年の息子の根拠なき万能感」への1件のフィードバック

  1. この次男には大塚明夫(著)『声優魂』をぜひ読んでいただきたい。話はそれからだ。

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