8年離ればなれの母の家に転がり込んで行き詰った26歳女

(回答者に交代)

高橋龍太郎:
お母さんは、おいくつ?

相談者:
は、えー、50・・1歳です。

高橋龍太郎:
お仕事はお持ちなの?

相談者:
はい。
普通に、社員で、

高橋龍太郎:
社員で働いてんの。

相談者:
仕事してます。

高橋龍太郎:
ふーん・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それから、その、ま、義理というか、今の、えー、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そのお父さんは、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
仕事をしている?

相談者:
はい、しています。

高橋龍太郎:
ふうん・・
元々ね、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
家族っていうのが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ずうっと、小っちゃいときからみんな一緒だとさ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
言葉のニュアンスって伝わり易いじゃない?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
どんなに怒っても、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あ、ほんとのところはこの程度だなって、みんな推し量った生きていけるから。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
普通は、喧嘩をたくさんしててもお、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だいたい収まるところに収まって・・いくでしょ?

相談者:
あ、はい、はい

高橋龍太郎:
家族っていうのはね?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたはたぶん、そういう家族に、なりたいと思ってるんだろうけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
でも、あなた・・も、えーと、ちょうど家族として新しい家族に加わったのが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
二十歳からじゃない?

相談者:
あ、そうですね、はい。

高橋龍太郎:
で、思春期の一番、そういう、えー、脆いというか、色々傷つき易いとき・・は、いなくって、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ちょうど、ま、落下傘みたいに、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ちょうど、微妙な均衡で成り立っている、お家の中に、あなたが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ポーンと、舞い降りたんだよね?

相談者:
はい、そうです。

高橋龍太郎:
ね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
でえ・・お母さんの方としてみたら、ずうっと、離れていたあ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
娘がようやく戻って来てくれたって思いが、どっかに、すごく強いんだけれどお、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
一方でお母さんは、それこそ離婚の原因になったように、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ちょっとしたことで、すぐヒステリックになるわけだ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、一方であなたは、ずうっと・・一番最初に、その、別れるときに、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
女兄弟どうしで、一緒になろうとは思わなかったの?

相談者:
お母さんの方に、行きたい気持ちはあったんですけど、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
兄と、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
お父さん、実のお父さんの仲が、ちょっと良くなかったんですね。

高橋龍太郎:
ああ、ああ、ああ、うん。

相談者:
あのお、子ども心ながらに、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
こう、お父さんと、離れたら、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
だめな気がしたんです、そのときに。

高橋龍太郎:
ああ、じゃ、気を使ってあげたけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そのときが、あなた・・10・・

相談者:
12歳、

高橋龍太郎:
12歳か。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あ、そうか、じゃ、ある程度、物心が分かる頃だね。

相談者:
あ、そうです、

高橋龍太郎:
小学校の・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
6年か。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それくらいだね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
うーん、じゃあ、まあ、ある意味では、本当は、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
えー、妹も含めて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お母さんと一緒に暮らしたかったのを、あなたが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お姉ちゃんで、いいお姉ちゃんだったのでえ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お兄ちゃんと、お父さんが、対立してえ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
まずいことになっちゃいけないと思って、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたが間に入ることでえ、なんとか、上手く繋ぎ止めようとしたんだ。

相談者:
はい、そうです。

高橋龍太郎:
うん、そういうことなんだねえ、はー。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
じゃ、そういうふうに、あちこちあなたは、気を遣う・・ま、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
いい人なんだね、ほんとに。

相談者:
そうですね、

高橋龍太郎:
ねえ。

相談者:
気を・・遣いすぎて、

高橋龍太郎:
遣いすぎちゃう・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
人なんだねえ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ふうん・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そしたら、まあ、逆に言うと、いい人って、そういう意味で言うと、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自分の善意を分かってもらえないと、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
すごく傷つき易いから、

相談者:
ああ、そうです・・はい。

高橋龍太郎:
そういう意味では、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
今のあなたは、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ちょうど、その真っ只中にあるんだけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お話聞いてると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お母さんも、あなたが去っていくのは寂しいと思うだろうし、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたも、ここで、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
もし、去って行くとすると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
何か、ちょっとお母さん・・を捨てて行くような感じになってしまうって気持ち・・で、

相談者:
あ、はい

高橋龍太郎:
両方で、両方は、思いやってるんだ。

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
ね、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
今の、お話聞いてるとね。

相談者:
そうですね。

高橋龍太郎:
で、よく、精神医学の・・言葉で、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ヤマアラシを例え話に、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
持ち出すんだけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ヤマアラシっていうのは、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
もちろん、こうやってトゲトゲが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それこそ、あるわけじゃない?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
でえ、ある程度の距離で、いると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お互いが、一緒に親しくなりたなあ、と、思って、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
近寄って行くわけ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だけど、ある距離を越えると、自分の空間領域を侵されたと思って、

相談者:
あー

高橋龍太郎:
本能的に、トゲがプアーって、突き出しちゃうんだよ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だから、近寄りすぎると、今度、トゲがワーって突き出すもんだから、お互いが傷つけ合って、また、距離を取っちゃう。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ちょうど、そんな状態だね、今。

相談者:
その通りだと思います。

高橋龍太郎:
ねえ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だからあ、一番大事なのは、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
両方が、両方のことを思い遣ってるっていう、その気持ちを、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
双方で、やっぱり確認し合うってことが一番大事だよ。

相談者:
ああ、はあ・・

高橋龍太郎:
日本人ってえ、言わなくても分かるでしょう?って、つい言いがち・・あの、思いがちだし、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
言葉でも、言わなくても分かるでしょ?みたいなことを言うけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
やっぱり、愛情なんていうのは、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
言わなくちゃ分かんない、ってところが、

相談者:
あー

高橋龍太郎:
特に最近の若い世代も含めると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
昔は本当に・・何も、あの、言うな、俺の目、だけ見ろ、っていう時代だったけど、今、ちゃんと言葉にしてえ、お互いの気持ちを伝え合うっていうことが抜きには、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
なかなか、お互いを理解し合えない時代なの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
親子といえど。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、ましてあなたのように、距離があった親子だったら、言葉に出して、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お互いに、もう、ゆっくり、のんびり、お話をしてるときに、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お母さんのことを、すごく、ずうっと好きで、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ずうっと思ってたんだよ、って、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね。
で、もしかすると、お母さんは、その、あの、12歳のあなたが、去って行ったときに、すごい傷ついたかもしれないし。

相談者:
あー

高橋龍太郎:
本当は。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
言葉に出さないかもしれないけど。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だから、そんなようなときの、お母さんの気持ちとか、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたの本当の気持ちとか、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そういう、自分が、そういう決定的な場面で、こう考えてたんだよ、それから、今度、家に戻って来るときも、こんなふうなことをずうっと昔のことを思い出しながら、この家に戻ってきたんだよ、っていうふうに、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
本音で、要するに、喧嘩の話ではなくて、

相談者:
あー

高橋龍太郎:
こんなにお母さんのこと、好きなんだよ、って言ってごらん。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
うん、そしたら、お母さんの方も、たぶん、ちょっと誤解してて、

相談者:
あー

高橋龍太郎:
遠く去っちゃった娘に傷ついた思いとか、色んなこと、たぶん、優しい言葉にほだされてって言うと変だけど、ちゃんと向こうも、ほんとのこと言ってくれると思うよ。

相談者:
あー

高橋龍太郎:
うん、それが少し足りないように思う。
家族だから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自然に分かり合えてる・・はずでしょ?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ていう、両方の気持ちが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
両方とも、言葉になってない、まだ。

相談者:
あー、そうです。

高橋龍太郎:
うん。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね。
で、よくカウンセリングって、ね、色んなことで、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
カウンセリングって言うけど、カウンセリングってそういうことなのよ。

相談者:

高橋龍太郎:
言葉に出来ない、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
要するに、言葉に出来ない、自分の気持ちを、もう一度整理して、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
言葉にするってことがカウンセリング。

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
だから、お互いどうしでカウンセリングし合うってことは十分出来るわけだから。

相談者:
あー

高橋龍太郎:
うん
そうやってごらん。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そしたら、気持ちは必ず伝わると思うよ。

相談者:
はい。
なんか自分の気持ちもよく分から・・なくてえ、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
お母さんのこと、好きな・・はずなんですけどお、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
ほんとに、好きなのかな?っていう気持ちも、少し、あるんです・・けどお・・

高橋龍太郎:
んん、好きじゃなきゃ、戻って来ないでしょう?

相談者:
そうですよねえ、はい。

高橋龍太郎:
うーん・・
だから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そのときの気持ちを、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お母さんに、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だから、一番、基礎の基礎。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そのときの気持ちを、お母さんにまず伝えてえ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、お母さんからも、基礎の基礎の、あなたへの気持ちっていうのを、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
もう一度言葉にしてもらってごらん?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
今、ちょうど、なんか空中戦で、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ほんとのところは手を握ってんのに、上で・・もう一方の手で、殴り合ってる感じで、

相談者:
はい(笑)

高橋龍太郎:
(笑)

相談者:
そうですね。

高橋龍太郎:
うん

相談者:
(笑)はい。
ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


「8年離ればなれの母の家に転がり込んで行き詰った26歳女」への2件のフィードバック

  1. お母さんは、出て行って欲しいと間違いなく思ってるよ。
    あなたはちゃんと働きなさい。

  2. こういう娘は、早く1人暮らしをした方が良い男性にめぐり会えて結婚して幸せな生活がおくれるような気がします…。それか早いとこ、父兄の所に戻った方が良いと思います。

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