24歳美大生は小さい頃に父にからかわれて辛かった

(回答者に交代)

大原敬子:
まず最初に、からかう、って言いましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
人は、からかうというときには、自分の居場所を探すときなんですねえ。
お父さんもあなたも似てるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
その家に、自分の居場所が無いんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
ある面では、お母さんとお姉ちゃんってのは、結構、自分の地位をしっかり守ってる方なんです、居場所をね。

相談者:
はい

大原敬子:
で、お父さんは、結婚したときに、自分の居場所が無いんです。

相談者:
・・

大原敬子:
だけども、プライドを持ちたい。
そうすると、あなたに、からかうっていうことで、
「こいつはダメなんだよお」
って言うことで、一家の主に示す、自分の居場所を探したんです。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
あなたが、杖だったんです。
支えだったんです。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
この人が居ることによって、自分が、なんとか父親の立場に居れたんですね、お父さんは。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
で、今度は社会に出てあなたが今度は成人しました。

相談者:
はい

大原敬子:
これから、あなた自身が、行き詰ってくることが出てきます。

相談者:
はい

大原敬子:
お父さんが幼児期に、自分の居場所を、探す、のに、あなたを使ったように、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが、社会に出て行く自分の面子を保つために、現実を見るの怖いですよね?
そのためには、お父さんの、もう、帰って来ない過去のものを、許せないと、謝ったらいいんだけど、っていうことで、その怒りの感情をですね、お父さんに、怒りをぶつけることによって、現実を見なくて済むんです。

相談者:
ああ・・はい

大原敬子:
そうすると、あなたを、もし本来ね、お母さんとほんとに親しく、心を割って、話していたならば、お父さんの恨みは出ないはずなんです。

相談者:
・・

大原敬子:
ですから、お母さんと前から話しています、って言ってるんですけども、

相談者:
はい

大原敬子:
お母さんには、淡々と、事の事情をしゃべり、お母さんも、淡々とそれを聞くという、そういう関係であって、憎しみでも何でもいいです、感情が触れてるのは、嫌いだけれども、このお父さんなんです、あなたは。

相談者:
・・

大原敬子:
分ります?

相談者:
ああ・・

大原敬子:
あなたが、そういう性格になってしまったのは、まず、本来、お父さんとお母さんが、上手くいってなかったはずなんです。

相談者:
はい、そうです。

大原敬子:
ね?

相談者:
そのとおりです、はい

大原敬子:
そして、一見見れば、お父さんの方が、世間的にいい顔してるんですけども、

相談者:
はい

大原敬子:
内情はお母さんが、お母さんがお父さんに無関心なのか、とにかくお父さんの居場所が無いです。
無かったから、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたという、可愛いお子さんを・・あなたにとってはからかう。
お父さんからすると、もう、すがって、あなたに。
5歳、4歳児の子にすがってですね、お母さんとか、お姉ちゃんたちに、俺は父親、って見せたんですねえ。
それしか生きてこれなかったお父さんだと思うんですね。

相談者:
ああ・・なるほど・・はい

大原敬子:
僕はこうしてからかわれた、からかわれて、こういう人間に僕はなっちゃった、その原因は父親だ、って言いたいわけでしょ?

相談者:
あの頃はそういうことがあったせでえ、なんか、人からあまり、下に見られるのが嫌だったりとか、ですかねえ・・

大原敬子:
そういうことが重なってきてえ、気分が浮き沈みが激しくなってしまって、怒りの中で電話したってこと?、今日。

相談者:
はあ・・

大原敬子:
そうすると、

相談者:
そおですね、はい・・

大原敬子:
これ、父親に対する今日の相談はですね、

相談者:
はい

大原敬子:
父親に、悪かった、こういう性格を作ったお父さんが悪かった、と言わしたいってこと?

相談者:
そおですねえ・・

大原敬子:
そしたら、

相談者:
やっぱり、はい。

大原敬子:
あなたはスッキリする?

相談者:
たぶん・・・スッキリはしないと思います。

大原敬子:
ということは、やっぱり、現実のこれが、解決できればいいってものが、やっぱり、あるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、それを見るのが怖いから、父親に謝らせたい、いいだろうな、っていうことで、怒りの矛先を、父親に向けることによって、半減するでしょ?

相談者:
はい・・

大原敬子:
たら、心が楽になるじゃないですか。

相談者:
はい・・

大原敬子:
それを思って、ずうっときたんです、今日まで。

相談者:
はい・・

大原敬子:
で今日、電話をなさったってことは、どうにも上手くいかない、って。
だけども、コミュニケーションが苦手なので、どのように自分の心伝えていいか分からない。

相談者:
はい・・

大原敬子:
だから、父親が、からかった、って、同じことの繰り返しの中でえ、叫んでるんじゃないの?、気づいて欲しいってことを。

相談者:
はい・・たぶん、◆△%&

大原敬子:
その先には、何ですか?って聞いたの。

相談者:
父に、して欲しいことってことですよね?

大原敬子:
そうです。

相談者:
はい

大原敬子:
そういうことです。

相談者:
そのとおりです・・

大原敬子:
不可能でも、僕は、こいうことしてもらいたいんだ、っていうのは何があるの?

相談者:
やっぱ、ちゃんと、僕が辛かったってことはあ・・なんか理解はして欲しいっていう期待はあります。

大原敬子:
誰に?

相談者:
父に、です。

大原敬子:
で、辛かったのは父だけなの?

相談者:
・・
え、

大原敬子:
父にしか向けられないんです、あなた。
だからなんです。
それでね、今日、やることです。
メモを取ってください、1ね、例えばですよ、今日家にかえったときにね、お父さんに、三度、土下座さして謝らせる。
これ、やってみたい、と書くんですね。
て、自分感じますよね?
で、それやった後、僕は、どうするだろうか?

相談者:
はい

大原敬子:
2番目。
お父さんに、こうさしたい。

相談者:
はい

大原敬子:
で、その後、今の、このモヤモヤがスッキリするかどうか。

相談者:
はい

大原敬子:
そう書いていくと、あなたの中に、たぶん、お友だち関係のものが出てくるはずなんです。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
あの友だちが、俺を、ヘラヘラと笑って、軽蔑したとか。
そういう小さなものが一杯出てきます。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
それを、あなたは、言い返し出来なくって、やっぱり、ヘラヘラと返してるんですよ、きっと。

相談者:
・・

大原敬子:
そうすると、お友だちはですね、それで君と挨拶が済むと思うけども、君の頭の中には、そうではない、怒りがあったってことが気づくんです。
そういう、日常生活の、小さな小さなね、僕を馬鹿にした、僕を軽くみた、そういうことの積み重ねなんですね。

相談者:
◆△%

大原敬子:
で、僕を馬鹿にした、なぜバカにしたんだろう?、そうだ、幼児期のお父さんのせいだ、ってなってくるんです。

相談者:
・・

大原敬子:
今、その段階なんですね。
今、あなた自身が今日電話することがせい一杯。
・・
ただしゃべりたい・・話したい・・だと、わたしは思うんですけども、言い過ぎですか?

相談者:
そうですねえ・・その、母に話してもお、解決には、なんか、ならないな・・

大原敬子:
返って来ないでしょう?

相談者:
はい・・

大原敬子:
お母さんとの会話は、会話をしているという、形は、記憶はありますけども、心に入っていかないんです。
だから、お父さんも、寂しくって、あなたに向かったんです。

相談者:
はあ、はあ・・

大原敬子:
だから、私が今日言いたいのは、もし、心の、いくつかが、わたしのしゃべったことで、重ね合わせるところがあったならばですね、

相談者:
はい

大原敬子:
今、あなたは、現実の、人間関係の中で、あなたの怒りが、感情の浮き沈みになってるはずなんです。
それを、えー違う、って、もう、どっから手をつけていいか分からないでしょう?
だから、こういう人間に育ってしまった、あの父親が憎いと思うことで、事を解決しようと思ってる、んだと、わたしは思ってるんですね。

相談者:
はあい・・そおですね・・はい・・

大原敬子:
ありがと、すごく、

相談者:
現実のお、

大原敬子:
はい

相談者:
戦いから、なんか、目を背けてるっていった感じですよね・・

大原敬子:
素直ですねえ。
今あなたが話ましたねえ。
それが、現実と、対面したってことです、今。
今、あなた現実に立ってるんです。
今のしゃべった言葉自体が、もう、現実にいるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
是非、メモに全部書いて、

相談者:
はい

大原敬子:
そういうことがあったら、またお電話ください。
今、ドリアン先生に換わりますのでね。
先生いかがでしょうか?

(再びパーソナリティ)


「24歳美大生は小さい頃に父にからかわれて辛かった」への2件のフィードバック

  1. いつも解説楽しみにしています。なるほど、そういうことだったのか!と膝を打つこともしばしば。
    すねかじりに厳しいですね(笑)、当然ですが。

    本当に父親を憎んでいたら、大学行かせてもらって就職決めて、卒業したらもう父親と距離を置いて自立するのがいちばん適切なやり方だし、人に言われなくてもそうしたいと思って行動するでしょう。
    この子は自立の道を踏み出せていないから、グズグズとこんなことを赤の他人に相談することになってる。

    でも、就職して自活できていても、子供の頃の恨みが残っていて、ふとしたときに思い出して怒りがこみ上げたり、自信を無くしたりしている人はいると思います。

    経済的に自立できているかどうかとは別に、幼い頃から抱えている怒りや心の傷を、自分一人で宥め乗り越えるなり付き合うなりして、他人に責任を転嫁せずに自分の責任で生きる方法、自分で自分のおもりをしながら自信を持って前に進む方法を教えてほしかったなと思いました。

    それがわからないと、自分の立場を客観的に見ることも、感謝の気持ちを持つことも、自分がどうすべきかを判断することもできないかもしれない。

    1. すねかじりに厳しめなのは確かに。(笑)
      いや、かじらせてくれる力を持った親だったら、おもいっきし、かじりゃあいいんですよ。
      ただ、立ち位置を無視した物言いがね。

      実はこれでも、1回見直してかなり柔らかにしたんです。
      よかったあ。

      感謝と憎しみが同居。
      親に対する感情なんてみんなそんなもんだと思います。

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