9歳の娘が万引きの常習。私は愛情もって精一杯やってきた

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
こんにちは、よろしくお願いします。

大原敬子:
いえ、今ね、ちょっと微笑ましく感じたのは、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたがすべてが分ってらっしゃるのは、今、わたしは、こういう相談をするとね、夫婦仲が問題あるんじゃないですか?とか、こうですか?って言われてしまったら、もう、わたしは今、一生懸命やってるから、もう、それに対しての、対応が出来ないんだ、ってことを、仰ってましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
よおく、分ります。
でね、今日それ違うんです。

相談者:
・・

大原敬子:
これは夫婦仲云々ではなくって、基準が分ってないからこうなったんだと思ってるんですね。
まずですね、

相談者:
基準・・

大原敬子:
はい。
万引きは、なぜ良くないかを、このお嬢さん分ってないんです。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
分ってないのは当然だなと思ったのは、まず、
「元の場所に戻しに行きなさい」

相談者:
はい

大原敬子:
「そっか、お金を出さなくても、元に返せばいいんだ」
ってこと思いますよね?

相談者:
ああ

大原敬子:
次に、見つかっちゃった。

相談者:
はい

大原敬子:
で、叱られた。

相談者:
はい

大原敬子:
で、お金で払いに行った。

相談者:
はい

大原敬子:
その品物をあなたは捨てたんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
てことは、
「え?、何でお母さん、無駄なことするの?」
「黙って持って来ても怒るし、見つかっちゃって、お金を払ってるのに、払ったらこの品物あるじゃないか」
「なのに、捨てちゃうの?」
っていうことを子どもは考えませんか?

相談者:
はい

大原敬子:
と、お母さんは、どこの部分をいけないのか?

相談者:
はい

大原敬子:
その子は分からなくなりますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
分りますか?

相談者:
はい、分ります。

大原敬子:
ここ、基準が無いですね。
で、次にですね、小学校までの、お子さんの、社会性ルールは躾なんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
そして、小学校以上、それは、説得とか、

相談者:
はい

大原敬子:
指導するって形になるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
と、躾ってどういうことかっていうと、どうしたらこれがいけないのか、この年代ではいいか悪いかを教えることが、躾なんです。

相談者:
はい

大原敬子:
そうしますと、今度はお金で、10円単位のものをあげてたお子さんが、いくらか分からないけど、お金を持っている。
そして、お店を、一日に何回か行くときありますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
その、お金の単位と、お店を何回も行くっていうところに、その子は、も、社会人と同じことやってるんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
だから、お母さまが、
「それは何?」
「買ったの?」
「盗んだの?」
ってお母さん言ってますね?

相談者:
はい

大原敬子:
子どもにとっては、お母さんは、社会人を対応、教えれば、全て分ってることを、あえて、聞いて、相手に止めを刺すわけですね?

相談者:
はい

大原敬子:
でも、子どもにとっては、そこの部分は、子どもですから、
「お母さん、分ってるのに何故聞くのかな?」
って思うんですよね。

相談者:
うーん・・

大原敬子:
ということは、お嬢さんの中に、身体と、心のある一部分は、9歳の年齢なんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
ところが、あなたが指導してるやり方は、15歳、16歳、あるいは二十歳の教え方でしてるってことなんです、ここ。

相談者:
はあ、そうなんですか・・

大原敬子:
思いませんか?

相談者:
・・

大原敬子:
例えばですね、

相談者:
はい

大原敬子:
そのお子さんが、
「雑貨(屋)に行きたい」
って言いましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
10円、20円をお母さん、あげてるお母さんだったら、お姉ちゃんと一緒に3人で行きますよね、雑貨(屋)は。

相談者:
はい

大原敬子:
お姉ちゃんとお母さんは、違う所に行って、その子を雑貨(屋)に行かせるって感覚は、

相談者:
はい

大原敬子:
9歳のお子さんではないですよね?

相談者:
ああ・・

大原敬子:
思いませんか?
「ちょっと待ってね」
「今、お姉ちゃん買ってから、行くから」

相談者:
はい

大原敬子:
「まだ、あなた9歳なんだから」

相談者:
うーん・・

大原敬子:
「分った?」
「ちょっと待ってね」
ってすれば、
「そうか、9歳ってのは、まだ勝手に、買い物しては、まだ行けないのかな」
ってことを彼女は感じるんです。

相談者:
あー

大原敬子:
そうでしょう?

相談者:
はい

大原敬子:
そこでお嬢さんは、なぜ?、万引きを、盗んだときにも、その前もですね、品物の、心ってのを教えてなかったような気がするんです。

相談者:
はい

大原敬子:
例えば今回のケースにすると、分りましたね?、全部、盗んだもの、お金払いましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
払った後、その品物に、マジックで日付を書くんです、今日の日付を、書いてみ・・

相談者:
はい

大原敬子:
「お母さん、書くね」
「もう神様、しません」
って。
「今日は何月何日」
「もうしません」
「はい、これも」
って、ぜーんぶ、マジックで品物に書くんです。

相談者:
あー

大原敬子:
そして、それを、あのお、封筒に入れて、
「じゃ、これね、いい子になったら、この品物が、
『早くいい子になって、わたしを食べてくださいね』、
『美味しいですよ』
って言ってるから、いい子になってね」
ってことで、

相談者:
うん・・

大原敬子:
て、言えば、
「あ、そうか、お金を払ったものは、大事なものなんだ」
って分るんです。

相談者:

大原敬子:
だけど、たぶんお母さまはね、
「もう、こんな縁起の悪いもん」
って捨てたと思うんです。

相談者:
はい(泣)

大原敬子:
それは感情です。
分ります?

相談者:
はい(泣)

大原敬子:
だけど、そのマジックで、なぜわたしが書けって言ったかというと、子どもが、
(娘)「お母さん、こんな小ちゃなもの・・」
(母)「そうよ、全部書くの」
って。
(母)「もうしないからね、って」
そうすると、子どもは、
「ああ、またマジックで書いた、そうか・・」
そこに、あなたの名前書くんです。
「お母さん、ママより」
「ママより」
て、
「ママより」
ってことで。
そいで、
「ぜーんぶ、ママがね、悪いことしたあなたが払ってないお金、全部お母さんが、庇ったから」

相談者:
はい

大原敬子:
「もう、これは、もうちょっと経ったら食べられるかもしれないね」
「大事にしとこうね」
って言ったときに、彼女は、
「あ、お金を払って、お母さん、公然と見ても、食べれるものは食べれるんだ」
って分るんです。

相談者:
うーん・・

大原敬子:
分ります?

相談者:
はい(泣)

大原敬子:
ああ、あなた、もう、分ってるみたいですね。
そうなってくると、あなたが今ね、憂いていること?
「この子は今後、もっと悪くなるんじゃないかしら」
ってことは、あり得ないですよ。

相談者:
(泣)そうですか・・

大原敬子:
寂しかったんですね、すごく。

相談者:
うん・・

大原敬子:
どうですか?

相談者:
・・はい

大原敬子:
あのね、あなたが、ほんとに暗そうな声でね、お電話いただきましたけれども、

相談者:
はい

大原敬子:
あなた自身が、ほんとに分ってらっしゃるな、と思ったのは、冒頭ですね、こういうことは、全部、あの、夫婦関係が、って言われてしまうと、わたしは、もう、辛いんです、と仰いましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
ぜーんぶ分ってらっしゃるお母さまですから、是非、今後ですね、この9歳、社会性っていうのと、社会人っていうのと、

相談者:
はい

大原敬子:
躾けっていうだけの軸だけをね、ぶれなければ、とってもいいお嬢さんに、育っていく、と思いますし、

相談者:
はい

大原敬子:
是非とも今あなたが流した涙をですね、今日から、あの、お嬢さんに、もっともっとですね、触れてあげて、いただきたいなと思うんですけども、先生、いかがでしょうか?

(再びパーソナリティ)


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