（再びパーソナリティ）

今井通子：
お分かりいただけましたか？

相談者：
はい、ありがとうございます。

今井通子：
うん、あのお、今日はお電話してくだすって良かった。

相談者：
わたしも、もお、バンジージャンプぐらいの気持ちで掛けました。

今井通子：
うーん、でしょうね。

相談者：
はい

今井通子：
でも、お電話してくだすって自分が立派だって分かったでしょ？

相談者：
はい、ちょとまだ、全部は受け止めきれない

今井通子：
（笑）

相談者：
後で味わってみたいと思います。

今井通子：
でしょう？
それだけしっかりしゃべれれば文句ない。

三石由起子：
そお

相談者：
はい

今井通子：
自己肯定感を、高くしてこれから生活してください。

相談者：
はい、頑張ります。

三石由起子：
否定する理由がないからね。

相談者：
あ、はい

三石由起子：
自己否定する理由がないよ、あなた。

相談者：
分かりました。

三石由起子：
はい

相談者：
ありがとうございます。

今井通子：
はい

相談者：
はい、失礼します。

今井通子：
失礼します。

相談者：
はい

（内容ここまで）

相談者に手ごめにされた回答陣

 

自己肯定感の欠如、か・・
番組で覚えたのかね。

あたしぃ、それだぁ、てか。

でも、ソレって人から指摘されるものだから。
「あなたは自己肯定感が低いんですよ」
てな感じで。

自称はないよ。

てか、自称の場合は、たぶんその逆。
自己評価が高くて、現実を受け入れられない。

ま、一見すると似てるから、相談者がそう勘違いするのも無理ないんだけど。

要は承認欲求が半端ない。

違う？

なんなら、書き起こしを読み返してみるといいよ。
ＤＶに苦しめられた生い立ちから、現在の子育てに至るまで、言わなくてもいいことまで、しっかりと自己アピールしているから。

ＤＶから家族を救った自分が娘のイジメの被害を放置していたなんて、あっちゃいけないし、イジメられた自分がイジメの加害者を育てたなんてことは、何かの間違いなわけ。

（そもそも、下の子のノートの落書きの件は親の出る幕か？）

一応は「子どもの相談」と言うんだけど、いずれの件も既に片付いてて、相談することは残ってないの。

この番組は、本当に答えを知りたくて相談する回と、ある程度、回答を予測して相談してくる回がある。

今日のは後者。
目的は承認を得ることにある。

回答は相談者の狙い通りで、十分に堪能できた様子。
最初っから泣く気満々だったもんね。

だからって、迎合は番組の存在意義を失くすと思うよ。

だって、
相談者が自分の中のナルシズムを自覚しない限り、この先も悩みは尽きないというのが一つ。
みんなが今井、三石じゃないし、１５分じゃ終わらない。

もう一つは、ナルシストはナルシストが育てる、というのがある。

生い立ちを聞けば、相談者が巨大なナルシズムを抱えたまま大人になったというのは当然。
セオリー通りなの。

だけど、連鎖させちゃいけない。

イジメの事実が誰の目にも明らかになって、相手にクレームをつけ、中学を変えた。
あるいは、先生からの知らせを受ければ、お風呂で話を聞いて、嗜（たしなめ）る。

課題さえはっきりと示せば、こういうマニュアルちっくなことはソツなく出来る。
本に書いてあるし、実際にそういう努力はしてると思うよ。

その一方で、イジメに苦しむ娘の不調には１年間も気づかない母親なの。
本当の意味で他者に関心が向かないからだ。

この一件は、相談者自身が罪悪感を感じてるんだから、ナルシズムを自覚させるには絶好の材料だったんだけど、三石女史は、自信持て、しか言わないんだなあ・・

人は、不幸な生い立ちと、自己卑下にはとっても弱い。
それは三石女史をもってしてもね。

苦労と努力を見せつつ、自己卑下し、泣き、マイナスの事実すら賞賛へと変える。

ナルシスト恐るべし。