追突した奴は生活保護。付けてりゃよかった弁護士特約

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
修理工場じゃないからあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなた分かんないんで、と思いますけど、

相談者:
はい

加藤諦三:
大よそどのくらいなもんなんですか?
も、ほん・・

相談者:
20万・・ぐらい?、です、迄やと思うんですがあ。

加藤諦三:
そおんなに、大きいのか・・

相談者:
はい

加藤諦三:
なるほどね・・
5ヶ月って言いましたよねえ?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
で、あなたの中ではだんだん、だんだんと、

相談者:
はい

加藤諦三:
相手の態度が、不誠実だっていう気持ちで、怒りがだんだん大きくなってんじゃないのかな?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
ところが相手の方からすると、

相談者:
ええ

加藤諦三:
だんだん、問題は小さくなってんですよね。

相談者:
あー、はい、はい、はい

加藤諦三:
だから、最初のときのお互いの気持ちとお、今のお互いの気持ちではあ、

相談者:
あーはい

加藤諦三:
かなり、開きがあるんですよね。

相談者:
あーそうですねえ、はい、はい

加藤諦三:
だから、あなたの側からすると、請求してるうちに、相手の批判の、対する批判の気持ちがどんどん強まってくるんですよ。

相談者:
はい、そおですね、はい

加藤諦三:
相手からするとお、わたしが生活保護を受けて、るのに、ミスはミスだけど、うるさいわね、ってどんどん、そっちの気持ちが強くなってくと思うんです。

相談者:
うーん

加藤諦三:
ですから、なるべく早い方がいいんです、こういうことは。
お互いの気持ちがあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
全然、こう、乖離してしまうとね、問題が、捉え方がまったく違いますからねえ。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
あ、はい、ありがとうございましたあ。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

加藤諦三:
トラブルは、長引くと心の中ではどんどんどんどん深刻な問題になります。

(内容ここまで)

もお、運が悪かったとしか・・

相手が納税者だったら、首にコルセットとか巻いて示談交渉すれば、休業補償でしばらくは遊んで暮らせたかもね。

 

坂井弁護士のグダグダ感。

結論から先に言え、って言われない?

「損害賠償請求権者と言ってね、それは会社だからね」
「修理しないで乗ると危険だからね」

うん、うん、でもね、そんなこと聞いてないから。

「(加害者に)話をして、」
「(加害者に)払ってくれと、」
「(加害者に)約束してもらって、」
「(加害者に)払ってもらえば、」

五段活用かよ。
要するに、修理代金の回収は加害者の意思に100%委ねられているってことでしょ。

だって、
生活保護費は不可侵。
しかも、受給にあたって資産は持っていない。

「生活ギリギリで払えません」
って言われたとき、対抗手段ある?

いつも比べて悪いんだけど、やっぱり比べてしまう。
大迫弁護士だったら、いっちゃん最初に言うよ。

「うーん、難しいでしょうね」

 

挙句、
坂井眞 「交通事故の示談のやり方とか書いた本が、本屋さんにいっぱい置いてあるしい、インターネットでも・・」

あー、言っちゃった。
あー、言っちゃった。

それさ、この番組の法律系ジャンル全部そうだから。

単に手続きを説明するだけだと、ホントあんたの言うとおり、ググレカス(*)ってことになる。

(*)ググレカス: 人に聞く前にGoogleで検索しなさい、横着な人ね。

 

あんたたちに求められてるのは、予想されるシナリオと現実的でベターな選択肢を提示することなの。

 

 

さて、
そもそも、この41歳の男はどう解決しようとしてたんでしょう?

相談者
「向こうが『直す』って言ったので、信じて待ったんですけど、何もないので、どうしたもんかな、と思いまして」

なに?、
加害者が修理工場手配してくれるの待ってたん?
5ヶ月?
ゆがんだ車を走らせながら?

で、それに乗じて音なしの加害者。

もおね、勝負あり。

坂井弁護士のアドバイスに従って、見積もりとって、本読んで、契約書作って、交渉して、で、支払い遅れたらまた催促して・・

気が遠くならない?

20万円、たしかに大金だけど、回収するまでの手間ひまを時給換算したりしないのかね、こういう人たち。

また証明されてしまった、民亊紛争における貧乏最強説。
日本では、貧乏に図太さが加われば怖れるものはない。

 

「もらい事故」で役立つ弁護士特約

任意保険に入っていれば、通常は保険会社が示談交渉に入ってくれる。
双方が任意保険に加入していれば、当事者どうしは顔を合わせることすらない。

ただし、それは、こちらに過失がある場合限定なんだな。

例えば、信号待ちでぶつけられたとかいう場合、
過失割合は、0対10。
こいうのをもらい事故といいます。

もらい事故では自分が入っている保険会社は交渉の窓口にはなれない。
どうしてかというと、保険会社が交渉するのは、あくまでこっちが負担する賠償金に備えるためであって、それが発生しない場合の示談交渉は弁護士の独占業務なんだとか。

今日の相談者のケースもこれ。

過失がゼロだと却って負担が増えるというのも納得いかんけど、そうなんですって。
だからといって、20万の賠償金じゃ、自分で頼むわけにもいかない。

で、そういうときに役に立つのが、任意保険に付けられる弁護士特約。

坂井眞 「弁護士特約とかに入ってるかどうか分かりますか?」

もし、弁護士特約を付けていたら、弁護士費用は保険会社から支給されて、相手から回収できた損害賠償金をまんま受け取れて、しかも面倒な手続きや交渉の手間ひまからも解放されるわけですな。


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