福祉作業所で働く30代の娘二人と10年無職の29歳長男を抱える63歳

テレフォン人生相談 2016年1月23日 土曜日

パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)

相談者: 男63歳 妻 長女33歳 次女31歳 長男29歳 5人暮らし

ドリアン助川:
もしもし?
テレフォン人生相談です。

相談者:
はい、よろしくお願いします。

ドリアン助川:
ええ、今日どんなご相談でしょうか?

相談者:
一番下の男の子の件で。

ドリアン助川:
はい、どういうことでしょうか?

相談者:
今あ、29なんだけど、

ドリアン助川:
はい

相談者:
全然仕事が見つかってないんですよ。

ドリアン助川:
はい

相談者:
それで、自立してほしいんだけど、

ドリアン助川:
はい

相談者:
どうしたらいいのか?って、

ドリアン助川:
ああ・・

相談者:
それで電話したんですけど。

ドリアン助川:
29歳の、男の子がいらっしゃるんですね?

相談者:
はい

ドリアン助川:
そして、彼があ、仕事が全く見つかってないと?

相談者:
はい

ドリアン助川:
で、自立をしてほしいんだけど、どうしたらいいか?ということですね?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
あなた様、おいくつですか?

相談者:
63です。

ドリアン助川:
63歳。
お子さんは何人いらっしゃるんですか?

相談者:
3人です。

ドリアン助川:
3人?

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー、あとの2人は、男の子ですか?女の子ですか?

相談者:
女の子です。

ドリアン助川:
女の子?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
おいくつの、おいくつですか?

相談者:
上が、

ドリアン助川:
はい

相談者:
女の子で33歳、

ドリアン助川:
33。

相談者:
ええ。
で、真ん中の子が女の子で、

ドリアン助川:
はい

相談者:
31歳。

ドリアン助川:
31歳。

相談者:
ええ

ドリアン助川:
そして、じゃあ、男の子は、末っ子ですね?

相談者:
そうです、はい。

ドリアン助川:
はい。
えー、33歳と31歳のお姉さんは今どうされてるんですか?

相談者:
今、何とか、仕事やってます。

ドリアン助川:
まだ、結婚はされてないんですか?

相談者:
はい

ドリアン助川:
仕事してる?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
で、同じお家に住んでるんですか?

相談者:
そうです。

ドリアン助川:
あなた様は今、お仕事なさってるんでしょうか?

相談者:
ええ、会社員です。

ドリアン助川:
会社員。
で、この、29歳の、男の子、を、息子さんは、学校を出て以来、ずっと仕事、してない?

相談者:
学校を、で、出てから、一時は、はん、仕事、してたんですけど、

ドリアン助川:
はい

相談者:
それ以来、仕事してないです。

ドリアン助川:
いくつの時、に、仕事辞めてしまったんでしょう?

相談者:
19のお、後半です。

ドリアン助川:
じゃ、高校を出てから、働き、始めて、で、19の後半から働いてないと?

相談者:
はい

ドリアン助川:
10年間、じゃあ、無職ということですね?

相談者:
そうですね、ええ。

ドリアン助川:
で、普段は、お家、に、いらっしゃるんですか?

相談者:
はい、そうです。

ドリアン助川:
所謂、引き籠りというやつでしょうか?

相談者:
でも、休みの日には出掛けてっから、

ドリアン助川:
はい

相談者:
普段の日は家(うち)にいますねえ。

ドリアン助川:
休みの日は出掛けるけども、普段は家(うち)にいる?

相談者:
はい

ドリアン助川:
家(うち)にいて何やってるんですか?

相談者:
ゲームとかそういうの、やってます。

ドリアン助川:
ああ・・
まあ、じゃあ、所謂、引きこもり、の、系統ですね?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
簡単に、息子さんの1日の、生活の仕方を教えていただきたいんですが、朝何時頃、起きてくるようでしょう?

相談者:
6時半、7時頃。

ドリアン助川:
結構じゃあ、普通に起きますね?
7時・・

相談者:
ええ、ええ、ええ

ドリアン助川:
で、朝ご飯、みんなと食べて?

相談者:
本人、1人で、食べてえ、

ドリアン助川:
あ、1人で?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
部屋で?

相談者:
なんか、みんなで一緒になって食べんの嫌みたいで、

ドリアン助川:
はい。
この、朝ご飯は、奥さんが作られるんですか?

相談者:
ええ、そうです、はい。

ドリアン助川:
で、それ、1人で食べてえ、

相談者:
はい

ドリアン助川:
でえ、もう、さっそ・・

相談者:
で、お昼は、自分で何(なん)か、作って、

ドリアン助川:
ええ

相談者:
食べてます。

ドリアン助川:
でえ、朝ご飯食べた後は、部屋でえ、ゲーム?

相談者:
そうですね、ええ。

ドリアン助川:
ああ、朝から?

相談者:
それと表で、サッカーやったりします。

ドリアン助川:
あ、表でサッカー?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
ああ・・じゃ、家(うち)に籠って、じいーっと部屋にいるということでもないんですね?

相談者:
ああ、そうですね、はい。

ドリアン助川:
サッカーっていうのはあのお、1人だとなかなかできないのでえ、仲間がいると思うんですけどお。

相談者:
仲間いないと思うんだよねえ。

ドリアン助川:
1人サッカー?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
ああ・・ちょっと寂しいですねえ?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
仲間いないんですか?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
う~ん・・
失礼ですけどお、女の子、も、いない?
彼女が出来たということもなしですか?これまで。

相談者:
いないですねえ。

ドリアン助川:
ない?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
そうするとお、友達はあ、いないしい、

相談者:
ええ

ドリアン助川:
仕事はないし、

相談者:
ええ

ドリアン助川:
でえ、ただただあ、その若き日々が潰れてくということですね?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
ああ・・

相談者:
でも、どうしようかね。

ドリアン助川:
う~ん、で、お、あのお、お父さんとしては、会話の機会というか、息子さんと何か話を、してるんですか?

相談者:
たまあにね。

ドリアン助川:
たまに?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
どんなこと話するんですか?

相談者:
「早く仕事見っけろよ?」
「何でもいいから、一つでもいいんだから」って、

ドリアン助川:
うん

相談者:
言ってんですけどね。

ドリアン助川:
息子さん何て言うんですか?そういう時は。

相談者:
黙ってるんですよ。

ドリアン助川:
う~ん・・
でもゲーム買うにしても、サッカーするにしてもやっぱり、お金要りますよね?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
お小遣いってのあげてるんですか?

相談者:
いや、あげてないです。

ドリアン助川:
あげてない?
あげてないとゲーム買えない、ですからあ、

相談者:
うん、ゲームは今はもう買ってこないから。

ドリアン助川:
ああ・・
じゃあその、家(うち)で食事、をしてる以外は、

相談者:
ええ

ドリアン助川:
お金は全くかかってないってことですかね?

相談者:
ええ、そうですね、はい。

ドリアン助川:
ああ、はあ、はあ。
と、例えばあ、まあ、もう29歳ですから、「もおー、お前自立しろ」、と、「家(うち)から出てけ」、というようなこと、を言ったことあるんですか?

相談者:
いや、それは、自分は言えないです。

ドリアン助川:
どうして言えないんですか?

相談者:
んー、可哀想です。

ドリアン助川:
可哀想?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
うーん・・
何かその、息子さんに、例えば、一般の、生活が難しいようなハンデのようなものあるんですか?

相談者:
いや、無いと思う、ただ、「人が怖い」って言うだけでね?

ドリアン助川:
人が怖い?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
高校出た後に、

相談者:
ええ

ドリアン助川:
1年間ほど働きましたよね?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
その仕事を辞めてしまった理由っていうのは言ってましたか?本人は。

相談者:
言ってないです。

ドリアン助川:
言ってない?

相談者:
はい

ドリアン助川:
ただ「辞めた」って言うだけで?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
でもその後はもう、「人が怖い」と?

相談者:
はい

ドリアン助川:
う~ん・・
お姉ちゃん2人とは話をしてるようでしょうか?

相談者:
いや、話はしてませんね。

ドリアン助川:
してない?

相談者:
はい

ドリアン助川:
奥さんとはどうですか?

相談者:
ん、うちの、女房とも話、あんまりしないし。

ドリアン助川:
家に、は、いるけど、誰とも話してない状態、ですか?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
例えば本を読む、とか、そういうことはないんですか?

相談者:
たまーにありますね。

ドリアン助川:
どんな本読んでるか、分かりませんか?

相談者:
サッカーの本みたいなね?
アニメで。

ドリアン助川:
ああー、そう・・

相談者:
そういうのですね。

ドリアン助川:
う~ん

相談者:
前は。

ドリアン助川:
ん、じゃあ、そのお、ゲームしてる時以外は、テレビでサッカーとか観てるんでしょうか?

相談者:
ええ、観てます、はい。

ドリアン助川:
ああ・・
ただ本人も、苦しいでしょうね?

相談者:
ええ、多分そうだと思いますよ。

ドリアン助川:
本人も、悩んでるとは思いますけども、

相談者:
ええ

ドリアン助川:
で、お父さんとしてはあ、んー、まず、何よりもそのお、仕事見つけてもらって、外に出て行く生活してほしいっていうことですね?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
ええ・・

相談者:
*#$でもいいからね?

ドリアン助川:
はい

相談者:
仕事見つけてね?
頑張ってほしいなあ・・

ドリアン助川:
まあ、なかなか仕事もねえ?
ん、どんな仕事でもいいと、お父さん、お、おっしゃいますけども、

相談者:
はい

ドリアン助川:
なかなかあ、その、10年間もおー、部屋にいると、踏み出すのが大変だと思いますけどねえ?

相談者:
あ、はあい・・

ドリアン助川:
うーん。
お父さん、あの、何かこう~、「こんな仕事どうだ?」ってえ、ちょっとお、探してあげたりとかそういう、助けたことありますか?

相談者:
そういうのはないですね。

ドリアン助川:
そういうのはない?

相談者:
うん。
ただ子供に、あのお、うちの女房が、「いろいろハローワーク行って?仕事見っけてきな」って、じつ、あ、せめ、聞いたんですけど、実際には、「あんまり良い仕事がないよ」と。

ドリアン助川:
ああ・・
奥さんの方は、街に出て「こんな仕事あるよ」、というようなことは、言ったことあるわけですね?

相談者:
ええ、ええ

ドリアン助川:
う~ん。
ただあ、あれですね?
お子さん~、まあ、29歳のお子さん~が働かずに、家(うち)にいても、やってける経済力っての、お父さんあるわけですね?

相談者:
ん、何とか・・

ドリアン助川:
ええ。
何とか?

相談者:
ええ、ギリギリです。

ドリアン助川:
うん・・
お姉ちゃん2人は、お家のお金入れてるんですか?

相談者:
入れてないです。

ドリアン助川:
入れてないですか?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
ああ、じゃ、お父さんの稼ぎ一本で?

相談者:
ええ。
一番上の子はちょっと体が弱いもんだから。

ドリアン助川:
体弱い?

相談者:
ええ

ドリアン助川:
お姉ちゃんが?
ああ・・

相談者:
ええ

ドリアン助川:
で・・

相談者:
真ん中はちょっとお~・・その子もあんま、体弱くて、

ドリアン助川:
うん

相談者:
あんま働けないからね?

ドリアン助川:
ああ・・
じゃあ、この、息子さんはあ、サッカーやるぐらいだから、体は別に弱くないわけですよね?

相談者:
ええ、そうですね、ええ。

ドリアン助川:
じゃ・・

相談者:
そうですね。

ドリアン助川:
じゃあ、やっぱり息子さん、ちょっとしっかりしてもらわないとマズいですねえ?

相談者:
そうですね。

ドリアン助川:
ええ。
分かりました。
えー、今日の回答者の先生、紹介いたします。

相談者:
はい

ドリアン助川:
精神科医の、高橋龍太郎先生です。
よろしくお願いします。

相談者:
あ、あの・・

(回答者に交代)


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