49歳ウツ男。富士の樹海から生還するも分ってくれない妻

(回答者に交代)

三石由起子:
はい。
こんにちは。

相談者:
あ、こんにちは。

三石由起子:
えーとちょっと、追加、で、お聞きしたいんですけども、

相談者:
はい

三石由起子:
あの、「死にたい」っておっしゃった時に、

相談者:
はい

三石由起子:
どの辺りまで、真剣に、それ考えられた?

相談者:
えーっと、「もう、消えて無くなっちゃいたい」と思って。

三石由起子:
ええ

相談者:
ええ。
あのお、まあ、今病院に通ってるんで、で、夜寝れないということで、睡眠剤もらってるんですけども、

三石由起子:
はい、はい

相談者:
それを持って、

三石由起子:
はい

相談者:
えー、富士の樹海、青木ヶ原樹は、樹海の方へ、

三石由起子:
はい

相談者:
足を、踏み入れまして、

三石由起子:
ええ、ええ

相談者:
そ、その中で、その、睡眠剤を飲んで、

三石由起子:
ええ

相談者:
「そのまま死ねるのかなあ?」と思って、

三石由起子:
ええ

相談者:
そういう行動をしちゃいました。

三石由起子:
ああ。
それでえ良くご無事で。

相談者:
ええ、んで、青木ヶ原樹海の方で、ん、2晩過ごしたんですけども、

三石由起子:
はいはいはい

相談者:
なん、何か、運が、良かったのか悪かったのか分かんないですけど(笑)、

三石由起子:
はい・・はいはい

相談者:
戻って、出れちゃったんですね。
あの、樹海の中から。

三石由起子:
ああ、あ、それは運が良かったんですよ、はい。

相談者:
フハハハハ(笑)

三石由起子:
ええ

相談者:
ええ

三石由起子:
そうですか。
じゃ、2晩、丸々、こう行方不明っていう感じですかね?

相談者:
そうですね。
ただ、先程、あの、話ちょっとしなかったですけど、あのお、家に、限界になると、ふいっと出、家から出、飛び出して、

三石由起子:
はい

相談者:
1晩、家に帰らずに、

三石由起子:
ああ~

相談者:
っていうのは、たまによくやってたんで。

三石由起子:
はいはいはい

相談者:
で、今回も、後、後から、聞いたら、

三石由起子:
はい

相談者:
まあ、嫁曰く、

三石由起子:
ええ

相談者:
「また、いつものように、ぷいっと出て行っちゃったわ」って、「またすぐ戻ってくるわ」っていうぐらいにしか思ってなかったみたいで。

三石由起子:
はいはい

相談者:
それが、警察の方(ほう)から、んま、警察に保護されたもんですから、

三石由起子:
ええ、ええ

相談者:
警察の方(ほう)から、あのお、「保護してるもんで迎えに来てくれ」っていうことで連絡をいったら、

三石由起子:
はい

相談者:
「え、どういうことだったの?」っていうことで。

三石由起子:
ええ。
それ、すごく驚かれたでしょ?奥さん。

相談者:
意外と驚いてなかったですね。

三石由起子:
あああ、1晩が2晩になったっていう・・?

相談者:
ん、ただ、それだけ、

三石由起子:
ああー

相談者:
だったのかもしれないですし、

三石由起子:
あの・・

相談者:
あまり大事のように思ってなかったみたいですね。

三石由起子:
あのね、あなたが奇しくもさっきね?

相談者:
はい

三石由起子:
妻は分かってないっていう風におっしゃったけれども、

相談者:
はい

三石由起子:
あたし、ほんとに、多分、分かってないんだと思うんですよ。

相談者:
ああ、はい

三石由起子:
あれ、それはね、あの、多分、奥さん、は、あのお、明るい方(かた)なんじゃないですか?

相談者:
ですかねえ?

三石由起子:
うーん、多分。

相談者:
ああ・・

三石由起子:
あのねえ、1度もお、そのお、死ぬこととか、

相談者:
はい

三石由起子:
考えたこともなく、

相談者:
はい

三石由起子:
鬱、っていうものを、こう、知らない、人はね?

相談者:
はい

三石由起子:
こう、いくら一緒に、住んでる人が、

相談者:
はい

三石由起子:
鬱であったり、

相談者:
はい

三石由起子:
こう、あの、目の当たりに死というものを見つめて生活してても、

相談者:
はい

三石由起子:
気が付けないんですよ。

相談者:
ああ、そうだと思います。

三石由起子:
うん。
それはね、決して悪意じゃないの。

相談者:
ああ、はい

三石由起子:
悪意じゃないんだけど、ほんっとに分からないんですよ。

相談者:
ああ

三石由起子:
だから、そこを奥さんに求めるのは、

相談者:
はい

三石由起子:
気の毒よ?

相談者:
ああ・・

三石由起子:
うん

相談者:
そうなんですかねえ・・

三石由起子:
うん。
それはほんっとに気の毒な事だと思う。

相談者:
はい

三石由起子:
それでね?
あの、病院に通ってることとかは、

相談者:
はい

三石由起子:
あ、勿論奥さんはご存じでしょうけど、

相談者:
はい

三石由起子:
あのおー、これはね、絶対に、話をして、もらった方がいいと思うんですよ。

相談者:
ああ、そうなんですか。

三石由起子:
ええ。
あのお、医者に頼んで、

相談者:
はい

三石由起子:
「奥さんに、一度話してもらいたい」っていうことを医者に申し入れ、

相談者:
ああ・・

三石由起子:
たら、

相談者:
あ、はい

三石由起子:
う、うん。

相談者:
はい

三石由起子:
あのお、ちょっと、ピンときてくれるかな、と思うんですね?

相談者:
ああ、はい

三石由起子:
それともう1つね?

相談者:
はい

三石由起子:
あの、ちゃんとお、あの、奥さんには、説明した方がいいと思う。
ながーくかかっても。

相談者:
ああ、はい

三石由起子:
あの、結婚する時に、生い立ちから何から、ずうーっと喋るじゃないですか?
男女っていうのは。

相談者:
そうですね、はい。

三石由起子:
訳の分かんないことを、親戚の恥のことまで喋りますよね?

相談者:
あ、はい

三石由起子:
あのくらいの、丁寧な気持ちで、

相談者:
はい

三石由起子:
こう、結婚する時ってそういう風に、自分を、喋りますよね?

相談者:
はい

三石由起子:
でも、結婚してたからっていって、油断してちゃ駄目なんだし。

相談者:
ああ

三石由起子:
うん。
いきなり病気になる人、は、いるけれども、

相談者:
はい

三石由起子:
いきなり病気い、の人を家族に抱えた人が、

相談者:
はい

三石由起子:
同じようにそれを分かるか?っていったら、これ、無理なんですよ?

相談者:
ああ、そうですね・・

三石由起子:
うん。
だから、そこはね、まあ、あなたはご病気なんですけれども、

相談者:
はい

三石由起子:
そこで甘えちゃいけない。

相談者:
分かりました。

三石由起子:
うん。
だからちょっと、医者に言ってもらって、

相談者:
はい

三石由起子:
一度あの、奥さん、と、

相談者:
はい

三石由起子:
話をすれば、

相談者:
はい

三石由起子:
生活っていうのは変わりますから。

相談者:
そうですか、はい。

三石由起子:
うん。
離婚、だけしてもね?

相談者:
はい

三石由起子:
根本的なことは変わらないと思うのね?

相談者:
そうですね・・

三石由起子:
うん。
あなたの抱えているものとか、辛さとかっていうものは。

相談者:
そうですね、今、

三石由起子:
うん

相談者:
話聞いてると、

三石由起子:
はい

相談者:
そんな気がし、してきました。

三石由起子:
うん

相談者:
はい

三石由起子:
それよりも、やっぱり今暮らしてる人お、の、ひだをさ、心のひだに、

相談者:
はい

三石由起子:
分け入っていくみたいなこと?

相談者:
はい

三石由起子:
それをしないと、あなたの、

相談者:
はい

三石由起子:
病気も治らない。

相談者:
そうですね、はい。

三石由起子:
うん。
そうすればね、

相談者:
はい

三石由起子:
あのおー、もう49ですから、

相談者:
はい

三石由起子:
1日、1日を凌いで、

相談者:
はい

三石由起子:
60、70になるっていうのは、そう難しいことじゃないんですよ。

相談者:
あ、はい

三石由起子:
うん。
だから、薬飲んでも死ねなかったっていうのは、

相談者:
はい

三石由起子:
やっぱり生きなきゃいけなかったん、だろうと思うし、

相談者:
はい

三石由起子:
うん。
そういう、あのお、なんか、目に見えない、ものってあるじゃない?
それを、あなた、無視しちゃいけないと思うのね?

相談者:
はい

三石由起子:
ええ

相談者:
分かりました。

三石由起子:
うん

相談者:
はい、ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


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