ケチで早漏の夫と40年。「夫は5秒」と嘆く女65歳の今さら

(回答者に交代)

高橋龍太郎:
はい、はじめまして、高橋です。

相談者:
はじめまして。

高橋龍太郎:
その・・調停、不調っていうことはさ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
逆に言うと、これで裁判を起こしても、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
まあ普通、そんなに取れないでしょう。

相談者:
そうですね、これは・・

高橋龍太郎:
特別な、その、瑕疵っていうか、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
んー、駄目な部分が、ご主人にあれば、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
慰謝料はある程度取れるかもしれないけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お話聞いたぐらいで、

相談者:
ええ・・

高橋龍太郎:
人間的に冷たいとか、早漏でケチだっていうだけで、

相談者:
ええ・・

高橋龍太郎:
慰謝料、

相談者:
ああ

高橋龍太郎:
数百万って話には全然ならないと思うよ?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
とにかく、離婚とか今の、

相談者:
ああ

高橋龍太郎:
路線で、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あんまり得(う)るものはないようなのは正直な印象なんだけど、僕の。

相談者:
あ、そうですね。
そうですね。
はい、私も、メリットはないっていうのも分かります。

高橋龍太郎:
やっぱりさ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そういう、ちょっと、冷たいこと言うけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
もし、それだけ嫌だったらば、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
普通はどっかの時点で覚悟決めて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
「もう絶対あの家(うち)を出てやる」と。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね?

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
で、離婚を、承諾してくんなかったら、自分の金を貯めて、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
もう家(うち)を出て、

相談者:
ああ・・

高橋龍太郎:
「ご主人とは別れた生活をするぞ」と覚悟を決めて、

相談者:
はい。
私もそのつもりで貯めてました。

高橋龍太郎:
うん

相談者:
でもそれはみんな、母の方に回りました。

高橋龍太郎:
いやいや、だから、母の方に回りましたじゃなくて、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
お母さんに回す分と、自分が独立すぶ、する分を、

相談者:
ええ・・

高橋龍太郎:
きっちり、分けて貯めて、

相談者:
そうですね、ええ・・

高橋龍太郎:
出てくっていうことをきっちりやらない限りは、

相談者:
そうですね。

高橋龍太郎:
それは、ご主人が現実的に経済的な、ポジションで優位だったらば、

相談者:
ええ・・

高橋龍太郎:
それは、いざとなって、法的に、そんなに、えー、落ち度がなければ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あとは我慢するしかないだろう。

相談者:
ああ、そうですね・・

高橋龍太郎:
そうなると思うよ?

相談者:
そうですね、我慢しか、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
今までも我慢して、これからも我慢・・

高橋龍太郎:
うん。
でも、我慢って言っても、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
精神科医には、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ほんとに酔っ払いでDVで、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
暴力を振るって、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
もう這う這うの体(ほうほうのてい)で、シェアハウスに逃げてっていう人も、山のように相談に来るの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そんな人たちから見たら、「あなたなんか天国だ」って言われるよ?

相談者:
息子に言われました。
「DVじゃないだけいいじゃないか」って。

高橋龍太郎:
うん。
そう・・

相談者:
でも、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
なんかこう、夫婦としての結び付きがないのが、すっごく寂しいんですよね。

高橋龍太郎:
いやいや、それは分かるよ(笑)

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それは分かるけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
でも上を見たらきりがないじゃないの?

相談者:
ああ、そうですか。

高橋龍太郎:
う~ん

相談者:
ああ・・もう諦めるしかないんですよね?

高橋龍太郎:
うーん、諦めるしかないって言うとお、物凄く冷たいけど、

相談者:
はい・・

高橋龍太郎:
僕ね、あのお、も、もう一つ、忠告があるのは、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あの、人生ってえ、オセロゲームに似てると思うのね?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
とにかく、もう、人が生まれるって、もう、もう、もう、ほんとに奇跡なの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
人として生まれるってことだよ?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お父さんの精液が、何億あったか知らないけど、そん中の精子が1つう、が、隣だったら、あなたは生まれてないんだから。

相談者:
そうですね。

高橋龍太郎:
ね?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そうするとさ、生まれた、時に、もう白星なの。

相談者:
ああ

高橋龍太郎:
し、白星っていうか白なの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
オセロは。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、他が全部真っ黒でもさ、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
最後の1つ、死ぬ間際に、「あ、なんか、つ、もうずうっと辛かったけど、最後の最後になって、」

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
「ちょっと、面白かったな。
いや、そうじゃなくて、楽しかったよ」ていう風に、思うと、最後の押し石が白くなると真ん中の真っ黒は全部白に変わるのよ。

相談者:
あ、私いつも死ぬ時、「あ、良かった」って死にたいって思ってます。

高橋龍太郎:
ね?
思いたいでしょ?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それだったらば、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
周りのことに、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
悪口言い続けてたら、し、白くならないよ?

相談者:
ああ・・

高橋龍太郎:
それを、もう、こんな酷いご主人だったけど、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
子供を産ん、産む、ま、精子を提供してくれて(笑)、

相談者:
うーん・・

高橋龍太郎:
で、なんだ、ケチだ、ケチだと思ったけど、大体最後の方は、人間は、丸くなってくるから看病でもして、認知症かなんかになった時に、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
「ああ、案外可愛いところあるのねえ」って、「私が看取ってあげて良かったわ」って、もし思うことができたら、

相談者:
はい・・

高橋龍太郎:
最後の最後になって、白くなるんだよ?オセロが。

相談者:
ああ・・

高橋龍太郎:
そうなったら、今までの、暗ーい、辛い思い出が全部真っ白くなるの。

相談者:
そうですかあ・・

高橋龍太郎:
うん、その最後の最後を白くなるように、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
周りをあんまり、あの、攻撃しないで、生きる方が楽しくなるんじゃない?
攻撃して生きても、得るもの全然少ないよ、今の路線では。

相談者:
そうすと「ああ、友達みんな、羨ましいな」って思うのはもう、駄目ですね。

高橋龍太郎:
周りと比較したらあ、黒いまんまじゃない。

相談者:
ああ、はい

高橋龍太郎:
そうじゃなくて、自分が生きてきて、辛かったけど、最後の最後になって、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
周りを許すことを覚えたら、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
必ず人間は白くなれるの。
だからもう少し、許す気持ちを、ご主人に持ってあげると、ご主人の側も少し変わってくるんじゃないかなあ?

相談者:
・・

高橋龍太郎:
うーん、難しいことだけど。

相談者:
そうですね、ほんとにい・・

高橋龍太郎:
うーん、今みたいに、突っ張ってると、向こうも突っ張ってるし。
だけど、

相談者:
ええ・・

高橋龍太郎:
この年齢になってさ、お互い他に持ってきようがないじゃないの。

相談者:
・・

高橋龍太郎:
人間関係、他に新しい人、夫婦関係で、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
止(や)めるなんていう、かん、そんな年齢じゃないじゃない?

相談者:
そうです、もうただ、もう、

高橋龍太郎:
だとする・・うん。

相談者:
「失敗したな」ってそれしかないんです。

高橋龍太郎:
いやいや、だけど、「失敗したな」じゃなくって、今優しくしたら、

相談者:
ええ・・

高橋龍太郎:
黒が白く変わる可能性があるので。
僕はあなたの方から少し優しくしたら、何か変わってくるような気がするけど?
そういう、他から優しくされたことの、がない人間だったら余計に。

相談者:
ああー

高橋龍太郎:
うん。
今はなんか、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
もうみんな、万人の幸せみたいな、女性は、夫婦関係で性的な、満足を得られて老後は、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
手を繋いで、ルンルンルンの夫婦です。

相談者:
(笑)
はいはい

高橋龍太郎:
そんなことないんだってば、世間は。

相談者:
ああ、そうですか・・

高橋龍太郎:
うーん、知らないことが、

相談者:
ええ

高橋龍太郎:
幸せってことも、世の中には一杯あるの。

相談者:
ああ、そうですか。

高橋龍太郎:
うーんだから少し、

相談者:
なんか、あはい。

高橋龍太郎:
今の、持っている、情報を、少し閉ざして、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
どうやったらご主人と、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
上手く折り合ってけるか?ってやった方が、幸せのような感じがする。

相談者:
ああ・・

高橋龍太郎:
うーん

相談者:
そうですか。
なんか目の前がちょっと、明るくなった、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
気がします。

高橋龍太郎:
はい

相談者:
分かりました。

(再びパーソナリティ)


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