夫が出て行って30年目の離婚劇。先延ばしのツケは複雑な財産分与

(回答者に交代)

中川潤:
ああ、こんにちは中川です。

相談者:
こんにちは、よろしくお願いします。

中川潤:
あのお、実質的な要するに、結婚・・されてえ・・まともにい、一緒に暮らしておられた期間というのは、そうすると、どれぐらいあるの?

相談者:
あー、ちょっと、結婚して・・娘えが生まれたのが5年目ぐらいですから、

中川潤:
うーん

相談者:
約う、35年(笑)ぐらい、別だと思います。

(さっきの相談者の話だと、34歳の娘が4歳のときに出て行ったんだから35年じゃなくて30年)

中川潤:
だから、娘さん4歳のときに家出たと仰ったよねえ?

相談者:
あ、そうです、はい

中川潤:
で、娘さんが生まれたのが結婚して5年目ぐらい・・ってことですよねえ?

相談者:
そうです、長男は、すぐう、翌年に生まれましたのでえ・・40歳の・・だいたい・・そうですね。

中川潤:
だから、9年ぐらいは一緒に暮らしておられた・・そういうこと?

相談者:
・・

中川潤:
そういうことになるでしょう?

相談者:
約、そうですね・・はい

中川潤:
で、その間は・・

相談者:
えっと、ほとんど仕事、をしないんです。ギャンブル・・あの、競馬と、パチンコで・・同族会社で働いて、親の仕事をしてたんですけど、クビになってえ、

中川潤:
はい

相談者:
それでえ、収入がなくってえ、

中川潤:
はい

相談者:
それでわたくしがあ、あのお、2人の子どもは保育所に預けてえ、

中川潤:
はあ

相談者:
あたしが働いてえ、

中川潤:
うん

相談者:
で、たまあに夫も働くこともあったんです。

中川潤:
うん

相談者:
で、競馬で儲けたときには、家にお金を入れたりとか・・

中川潤:
はあ

相談者:
そういう感じでした・・

中川潤:
その結婚してえ、あの9年間、の間の状況もそんな・・

相談者:
あ、そうです、ほんとに不安定な・・そうです、もお、もお、もお、不安定で、そのときも離婚を何度か申し入れしたんですけどもお、

中川潤:
うん・・

相談者:
やっぱりい、親からクビになった人だし、なんかこう、可哀そうだっていう・・のもありましてですね・・なんとなく居たと・・

中川潤:
うん・・
そいで、その、問題の不動産なんだけども、

相談者:
はい

中川潤:
あのお、4箇所あって、内3軒が、その収益物件っていうか、

相談者:
そうなんです、はい

中川潤:
賃貸アパートって仰いましたよね?

相談者:
そうです、はい

中川潤:
で、残りの一軒っていうのは自宅?

相談者:
今わたくしが住んでいる自宅です。

中川潤:
んで、このお、ご自宅と、

相談者:
はい

中川潤:
そいからあ、そのお、3軒の、アパートと仰ったけども、

相談者:
はい

中川潤:
これは、あの、結婚する前から、ご主人・・が持ってたんですか?

相談者:
いえ、結婚してからで、相続が2件です。

中川潤:
あ、相続で?

相談者:
そうです。
相続が2軒で、あとお、一箇所・・は、あのお、結婚してからなんで、わたくしが半分お金を出したんですけど・・

中川潤:
うん

相談者:
それで、今の住宅は

中川潤:
ええ

相談者:
そのお、たまたま夫が働いたときにい、

中川潤:
うん

相談者:
少し収入があったんでえ、

中川潤:
うん

相談者:
あの、金融公庫・・から、

中川潤:
うん

相談者:
お金を借りたいっていうのがあってえ、

中川潤:
うん

相談者:
それでえ、ローンにしたんです。

中川潤:
・・

相談者:
それで、

中川潤:
うん

相談者:
現在も払っているんです、わたくしがずうっと。

中川潤:
その返済は、あなたが、

相談者:
はい、わたくしが最初っからあ、

中川潤:
あなたがずっとやってきてるわけ?

相談者:
そうです。

中川潤:
で、ちなみに今、あなた、も、お歳からあ、すると、お勤めはもう、退役されてますよね?

相談者:
あ、年金で。年金とお、その家賃収入でえ、

中川潤:
はい

相談者:
あのお、家のローン・・月、12万あるんですけどお・・

中川潤:
ローンがまだ12万もあるの?

相談者:
そおなんです。
あと8年間、あるんです・・

中川潤:
うん・・
あのねえ、いずれにしても、あの、財産分与の問題・・かなりデリケートな資産なんで、

相談者:
はい

中川潤:
ただ・・ただね、え、あのお、まずもって言うとお、離婚について言えばあ、

相談者:
はい

中川潤:
あの、少なくとも、もう30年以上もね、

相談者:
はい

中川潤:
家族放り出して出て行ってるわけですからあ、

相談者:
そうです、そうです。

中川潤:
ね?

相談者:
はい

中川潤:
婚姻関係が破綻してること・・ま、有責か?どうか?っていう・・そこのところお・・は、ただ、婚費(こんぴ)払ってないことは、確かですから、

相談者:
はい

中川潤:
その代わり家賃が入ってますから、

相談者:
はい

中川潤:
という、こともあってえ、その、慰謝料っていう問題が出てくるか?どうか?ってのはかなり・・なかなか、難しいところも、正直言うと、詰めて考えるとあるんですね。

相談者:
うんうん、はい

中川潤:
んで、それでえ、かつ・・いいですか?

相談者:
はい

中川潤:
そいで、財産分与は、ただ、それとは別で、あの、ノーマルな夫婦であれば、夫婦で形成した財産、の、あのお、寄与に応じた分け方の問題になるんだけど、

相談者:
はい、はい

中川潤:
あなたの場合、とっても特殊で、自宅の、問題だけだったらね、

相談者:
はい

中川潤:
すごく、あの、シンプルな話なんですよお。

相談者:
はい

中川潤:
あのお、自宅は亭主名義であってもお、ローンは、ああたが返してたと。

相談者:
あ、はい

中川潤:
ところがそこへ、あの、ご主人が相続した、

相談者:
あ、はい

中川潤:
アパートの家賃収益も絡んでくると。

相談者:
あ、そうです。

中川潤:
いうことになると、その辺のところを、全部一旦整理をしないと、

相談者:
ああ・・

中川潤:
どうしようもないわけね。

相談者:
はい

中川潤:
そいでね、あなたの場合これね、あの、率直に言うけど、代理人立てないと無理です。

相談者:
あ、自分では無理・・

中川潤:
無理です、絶対に無理・・

相談者:
いや、でもお、取り下げえ、たのでえ、もう、このままにしていたんです。

中川潤:
・・

相談者:
もう、離婚も無理だしい、あと、「今まで通り、経営していきなさい」って、調停員に言われたのでえ・・

中川潤:
いや、ところが、ところがね、

相談者:
はい

中川潤:
事態が変わってえ、むこうの弁護士が、管理会社に、そういう通知を出して、家賃が入ってこなくなっちゃったわけでしょ?

相談者:
そうです、はい

中川潤:
で、それで、ああたの方は、生活が圧迫される状態になったわけでしょう?

相談者:
はい、そうです。

中川潤:
ね?
で、このままでいったら、あなた、干上がるようになって、ローンの返済さえおぼつかない状況になるわけでしょ?

相談者:
はい

中川潤:
だから電話頂いたんでしょ?

相談者:
あ、そうなんです。

中川潤:
そうでしょう?

相談者:
はい

中川潤:
だから、今、あなたがやるべきことは、

相談者:
はい

中川潤:
このままだと生活が脅かされますから。

相談者:
あのお、それでえ、

中川潤:
はい

相談者:
あの、住んでる方あ、は、もう何十年来の、あの、お付き合いがあるのでえ、

中川潤:
はい

相談者:
あの、管理会社とは、あのお、契約を解除しました。

中川潤:
・・

相談者:
そして、直接?、わたしの方に振り込むようにというふうにい、あの、

中川潤:
(笑)ああ、やったんだ。

相談者:
やりました。

中川潤:
(笑)

相談者:
先週。

中川潤:
はい、はい、それで?

相談者:
それで、もお、このお、ままあとは、むこうの出方を待つしかないなと。

中川潤:
うーん

相談者:
ま、子どもたち2人もお、

中川潤:
うん

相談者:
全然、父親慕ってないのでね、

中川潤:
うん

相談者:
もお、「何があっても頑張れえ」って、そして、まあ、「もし今月苦しいんならお金も送る」とは言ってくれているんですけどもお、

中川潤:
おお
うん

相談者:
なんとか、そのお、名義が夫であろうともね、今までずっと経営してきたのはわたくしなのでえ、

中川潤:
うん

相談者:
それでいいんだっていうふうにならないのかっていうふうに・・

中川潤:
ならない

相談者:
ならない・・

中川潤:
ならないです。
だから、それをなるようにさせるためには、

相談者:
はい

中川潤:
最終的には、

相談者:
分りました

中川潤:
あのお、離婚と財産分与。
で、清算をする。
実はそれしかないんです。

相談者:
・・

中川潤:
むこうがもう弁護士ついているんですから。

相談者:
はい

中川潤:
こちらは、それなりの防衛を、やっぱりきちんと考えるべきです。

相談者:
・・分りました

中川潤:
はあい

相談者:
頑張ります

(再びパーソナリティ)


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