人を見る目がない女62歳。ズルい四女を家に残し、優しい三女を追い出す

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
あ、こんにちは。ありがとうございます。はい。

大原敬子:
いいえ。
あの、うん、お母さんの話聞いてると、

相談者:
はい

大原敬子:
よくわからないんですよ。
言いたくないんでしょうね、もろもろのことが。
でね、

相談者:
はい

大原敬子:
今お母さんの話している事実だけをまとめたときに、あるものが見えてきたんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
それ合ってるかどうかわかりませんよ。

相談者:
はい、いいえ。

大原敬子:
事実でおっしゃったのは、自分の両親を、兄弟全部で一ヶ月ごとに見ていたと。

相談者:
はい

大原敬子:
で、帰ってきたときに、そのふたりの三女四女が喧嘩してね、不仲だったと。

相談者:
はい

大原敬子:
それで、これはダメだと。仲良くさせたいって。
でも、ま、こちらの方、学生だから?

相談者:
はい

大原敬子:
じゃ、学生じゃない方、出そうと。

相談者:
はい

大原敬子:
で、家に出てってもらったと。

相談者:
はい

大原敬子:
そうですね?

相談者:
はい

大原敬子:
それで、えー、その間、えー、しばらく経って全員出ていきました。

相談者:
はい

大原敬子:
これでお母さん、戻ってくると思いますか?、あなた逆の立場だったら。

相談者:
・・・

大原敬子:
これが、親戚のおばさんとか、他人ならわかるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
「あ、こういう比較をして」

相談者:
はい

大原敬子:
「あ、私は学生じゃないから、妹は学生だから、だから仕方がない」ってわかりますけども、

相談者:
はい

大原敬子:
同じ!、親から生まれていて、

相談者:
はい

大原敬子:
今振り返ってみたら、この子が一番心があったんじゃないでしょうかね?

相談者:
・・・はい

大原敬子:
あなた逆の立場で考えたら、その母親のそのジャッジ、審判?

相談者:
はい

大原敬子:
どういうふうに思いますか?あなた。

相談者:
・・・

大原敬子:
毎晩毎晩、「ああ、妹は、家にいるんだ。私は出されたんだ」っていう。
それだけは間違いないでしょう?

相談者:
・・・ええ

大原敬子:
それ4年間の思いをどう思いますか、あなた?

相談者:
ううん、ま、その時に上の子には言ったことがあるんですよ。
あの「二人を出そうと思うけど、一人の学生の方はやっていかれないから」って、上の子供にはちょっとね、「お母さん、だからそういうふうに言ってしまった」っていうふうなことは言ったことがあるんですけど。

大原敬子:
わかります。
お母さん今ね、このお嬢さんは、しっかりと4年前に出て行って、あなたが今これだけ恋しがるっていうことは、相当いいお嬢さんなんですよ。
とかくね、親が間違うのはね、いい子、一番ね、

相談者:
はい

大原敬子:
自分の怒りの対象を受け止めてくれる子に、あたるんです。
あなたにとって一番の宝は、この三女だったんです、実は。

相談者:
・・・

大原敬子:
で、今になって全部家の中に、子供がいなくなったときに、あなたが初めて、自分の手の、内の中に、砂のように全部落ちていったときに、たったひとつ残ったのが、4年前のお嬢さん、三女しか浮かんでなかったんですね?きっと。

相談者:
・・・

大原敬子:
私が不思議なのはですね、

相談者:
はい

大原敬子:
四女がですね、

相談者:
はい

大原敬子:
双子であって、ひとりお姉ちゃんを出したときに、この子どもも「私もそうなら出て行く」っていう方が、感覚的にわかるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、「あ、お姉ちゃん出て行くのね、でも、私は家にいるわ」って言う、この四女の心がわたしにはわからないんです。
実はね。

相談者:
はあ

大原敬子:
4年間も。

相談者:
うん

大原敬子:
そして、あなたたちも、三女に家に出ている間、その四女の子と、学生しながらね、

相談者:
はい

大原敬子:
食事しているあなたたちその親子関係の心も、私には理解できないんです。

相談者:
・・・

大原敬子:
そのくらいにい、あなたのこの家の中の、心の問題を、この三女が全部、掃き溜めですよね。
全部感情の掃き溜めを、そっくり背負って、出て行ったんですよね、きっと。

相談者:
・・・

大原敬子:
わかりますか?

相談者:
・・・はい

大原敬子:
・・・あのお、自分も、子供を持つ親ですからね、

相談者:
はい

大原敬子:
いろんなことですごい失敗をするんです。

相談者:
はい

大原敬子:
そっすとね、「もう言わないでよ」、ってね。

相談者:
はい

大原敬子:
その傷口にね、

相談者:
はい

大原敬子:
塩を塗られるくらいに、もう振り返るのも嫌なことあるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
でも

相談者:
はい

大原敬子:
どんなに傷口が痛くても

相談者:
はい

大原敬子:
その傷を、自分がやってしまったことが、気がついたときはですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
痛みがあっても、受け止める強さが、母なるものだと私は、最近感じるんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
ですから、もしあなたがですね、

相談者:
はい

大原敬子:
このお嬢さんを、もう一度、抱きしめたいならば、子供にすがる弱さがあってもいいんじゃないかなと、私は思うんです。

相談者:
・・・ああ

大原敬子:
ね?

相談者:
はあ

大原敬子:
そしたら、今すぐには、動かないことです。

相談者:
動かないことですか?

大原敬子:
そうです。
ほんとに、毎日毎日、あなたね、自分で、自分のやってきたこと、他の子とじゃないです。
自分のその子との関係です。

相談者:
はい

大原敬子:
全部自分で書いていくんです。
自分とその現実と向き合うってことは、心と心を向き合うってことなんです。
その時に多分ね、一ヶ月か二ヶ月経ちますとね、

相談者:
はい

大原敬子:
このお嬢さんの、4年間のひとりの生活?

相談者:
はい

大原敬子:
そのお嬢さん、ほんの少しでも理解できると思うんですよ、あなたが。

相談者:
はい

大原敬子:
そのときの電話。

相談者:
はい

大原敬子:
もう声からして違いますから。
弁解も何もないと思いますよ、きっとあなた。
その言葉が、そのあなたの空気がですね、

相談者:
はい

大原敬子:
このお嬢さんは理解できる方です。

相談者:
はあ・・

大原敬子:
わかります?

相談者:
はい

大原敬子:
是非ね、今からこれからだんだん、だんだん、ひとりで色々考える時期がくると思います。

相談者:
はい

大原敬子:
この時期があなたにとってとても大事な時期で、

相談者:
はい

大原敬子:
この時期がない限り、永遠に、このお嬢さんと会えないことを作るのも、この時期だと思いますよ。

相談者:
そうですか・・

大原敬子:
是非ですね、自分はこうだった、こう、もう本当にね、

相談者:
はい

大原敬子:
子供のことになるとね、「自分はいいと思ってやった」って弁解したくなるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
でもそれをやってしまう以上は、

相談者:
はい

大原敬子:
子供は元に戻ってはこないです。

相談者:
はい

大原敬子:
私が何故、あなたにこれをして下さいって言うのはね、

相談者:
はい

大原敬子:
人はこれほど自分を待っていたのか、あ、人がこれほど、後悔したのかっていうのは、

相談者:
はい

大原敬子:
無言の電話から流れる、流れる

相談者:
はい

大原敬子:
空気で理解できるのがすべてです。

相談者:
ああ、はい。

大原敬子:
よく、再会するでしょう?

相談者:
はい

大原敬子:
会いたかった~ってね?

相談者:
はい

大原敬子:
抱き合うことよりも、

相談者:
はい

大原敬子:
突然ふたりが立ち上がって、見た瞬間に感じるものが、愛ってよく言うでしょ。

相談者:
・・・

大原敬子:
愛は、言葉とかそんなもんではないんですね。(泣?)

相談者:
はい

大原敬子:
思いが、通じるものなんだと思うんですよ、私は。

相談者:
はあ、

大原敬子:
このお嬢さんは、

相談者:
はい

大原敬子:
思いを通じさせることしか、心を開くことは、今、無理だと思います。
今日からですね、

相談者:
はい

大原敬子:
そのお嬢さんとの関わったことを、

相談者:
はい

大原敬子:
ノートに書いてみてください。

相談者:
はあ

大原敬子:
必ず、戻りますから。
今は絶対にい、動かないでいて欲しいなと、私は思いますけど、先生いかがでしょう?

相談者:
はい。

(再びパーソナリティ)


人を見る目がない女62歳。ズルい四女を家に残し、優しい三女を追い出す」への2件のフィードバック

  1. 私も、タイトルだけで「リア王」が真っ先に浮かび上がりました(苦笑)。シェークスピアはよく人間を見ていましたね。三女さん、この相談内容を聞いて相談者と連絡取りたいと思うでしょうかね。この相談者、三女さんに詫びというより、自分の介護しか頭に無い気がする。

  2. 興味深いのは、

    海外の作品、リア王や、
    海外の心理学のサイトの解説(narcissist, scapegoat, golden child)など、

    万国共通、時代を問わず、

    人間が陥りやすいパターンなのですよね。

    人間のサガと言っても良いですし、

    ある種、動物的、本能的な行動パターンであるので、
    どの時代、どの国でも同じような行動になる、と
    分析もできます。

    ナルシシストは、人間的な大脳の機能が弱く、
    爬虫類的な扁桃体が優位になるため、
    動物的、即物的な反応になるとの解説を読んだことがあります。

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