息子の不登校も留年も退学も受け入れて、何ができたのか?と悔やむ今さら親父

(再びパーソナリティ)

今井通子:
お分かりになりますか(笑)

相談者:
あはい

今井通子:
あのお、今、あなたが悩んでらっしゃるのは、過去の、ことですよね。

相談者:
はい

今井通子:
ま、あの先の不安もおありだったんでしょうけど。

相談者:
はい

今井通子:
うん。
で過去はもう、取り返しが、つかないのでえ(苦笑)

相談者:
そうですね、はい

今井通子:
それよりも、先のことを、考えた方がいいっていう風に、

相談者:
はい

今井通子:
三石先生はおっしゃってるんですが、

相談者:
はい

今井通子:
なんかそのお・・先のことで・・考えた時にい、

相談者:
はい

今井通子:
今のお話で・・なんか具体的に、お分かりになりますか?

相談者:
そうですね、ま、何となくイメージは、できました。

(割り込む回答者)

三石由起子:
うん、例えばあ、三日四日あ、携帯も、パソコンも通じないような国、連れてってみるとかね。

相談者:
はあ

三石由起子:
うん・・あーそうか、携帯やあ、コンピュータなくてもお、こんな楽しいのかとか。こんな暮らしがあるのかっていうこと、知らないってことがあるじゃないですか。

今井通子:
そうですね。うん

三石由起子:
そう、そういうなんか、異文化を見せてやるっていうことですよ。わたしが言ってるのはね。

今井通子:
うん、うん

相談者:
はい

三石由起子:
あの、如何に自分ん、の、そのお、何、視野が狭いかっていうことをお、あの・・気が付かせてやるっていうのはやっぱり父親の役目だと思いますね。

相談者:
はい

三石由起子:
うーん、だからやっぱり・・一つには、父親が落ち込んでちゃダメですよね。

相談者:
はい

三石由起子:
うん。俺は理解できないなら、理解できないで通せばいいと思うんですよ。

相談者:
あはい

三石由起子:
うんそういう・・だから、あお、り理解してやりたいけれども、分からない、それでもいいのかな、みたいな不安っていうのは・・子どもが見て取ると、舐めるからあ、

相談者:
あはい

三石由起子:
わたしはそれを心配してるんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
特にここに中学生がいるから。

相談者:
はい

今井通子:
うん

三石由起子:
うん・・強いお父さん、にい、なって下さいよ。

相談者:
はい

(再びパーソナリティ)

今井通子:
うん。お分かりいただけましたか?

相談者:
あ、はい、ありがとうございます。

今井通子:
はーい

三石由起子:
頑張って下さーい。

相談者:
はい

今井通子:
お父さん、

相談者:
はい

今井通子:
いずれにしても、お父さんがあ、

相談者:
はい

今井通子:
過去のことで、

三石由起子:
うん

相談者:
はい

今井通子:
悩んでいる場合じゃない・・

三石由起子:
そうそう、場合じゃない・・場合じゃない

今井通子:
っていうことだけは(笑)お分かりいただけましたよね。

相談者:
はい、分かります、はい

今井通子:
はい・・じゃあ、そういうことで。

相談者:
はい

今井通子:
はい、失礼しまーす。

三石由起子:
お元気でえ。

相談者:
はい、失礼しますう。

(内容ここまで)

こんな親父は嫌だ。
息子の留年を息子より悩む親父。

こんな親父は嫌だ。
テレフォン人生相談に息子の相談をする親父。

 

留年して明るいのも変だが、なに?その無気力な雰囲気。
息子じゃなくて、あんた。

正直、何の相談か最後まで分からなかった。

「心の持ち様」って言われてもねえ。
この息子をどうにかしたい、じゃないの?

 

担任 「留年して卒業できた人はこの10年いない」

退学勧奨ね。

底辺校ですらサジ投げられる息子。
だって、真面目に登校さえすれば下駄ぐらい履かせられるけど(*)、出て来ないんじゃどうしようもない。

(*)下駄:
さすがに点数の改ざんはムリだが、ほとんど同じ問題で追試するとか、やりようはいくらでもある。

 

で、

担任 「楽に卒業できるところに移った方がいい」

お、まだ下には下があるってか。

今井  「どういう学校なんですか?」

今井さんも興味持ったもよう。

親父  「通信制です」

 

中学校の卒業率は100%。

じゃ、全員が中学のカリキュラムを終えたのか?
んなことはない。
単に中学に留年がないだけだ。(*)

(*)中学校に留年はない:
制度としてはあるけど機能していない。
どんな生徒でも校長決済で卒業させる。

そして、通信や定時制を除く全日制高校への進学率は94%。

つまり、学区には校長権限で卒業できた生徒でも入学できる高校が必ず存在する。

当然、卒業生の進路は明らかにされているから、生徒は卒業後をイメージしながら3年間を楽しく過ごせばいいわけだ。

ところが、やっぱりここでも落ちこぼれる生徒はいる。
底辺校というレッテルは結構強力で残酷なものだ。
まず、これに嫌気が差す。
現状を受け入れられない。
長男の不登校の理由なんてこんなところ。

月並みだけど、本人に自覚が芽生えない限りどうしようもない。

ま、社会に出れば否が応でも。

もっとも長男の場合、それはまだあと数年先になるのかもしれん。
ありがたいことに大学にだって底辺校は存在するからだ。
入試で落ちることない大学。

長男みたいのを見てると、企業の大学名フィルターに何の批判もできない。

 

父親としてもっと何か出来たんじゃないか?
それさ、ここ2,3年の話じゃないと思うんだな。
もっと、ちっちゃい頃からの話。

勉強とかじゃなくって、長男って人として何かが欠けてる感じ。

留年して退学したことに何ら後ろめたさを感じない息子。
親父が手続きに奔走するのを見ながらゲームする息子。
シャアシャアと大学進学を口にする息子。

絶望した男が見せる落ち着き。
これが今日、無気力に聴こえたのかもね。
息子を刺し殺す前の静けさにも似て。

 


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