友達がいない絵が好きな男子学生。失うのが怖くてレシートも捨てられない

テレフォン人生相談 2017年4月7日 金曜日

元々物を捨てることができない性格だったが、最近ペットボトルやレシートなども捨てられない。この病的な執着心を治したい。

パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)

相談者: 親元離れて暮らす大学3年の男22歳(一浪)

ドリアン助川:
もしもし?テレフォン人生相談です。

相談者:
・・あ、もしもし

ドリアン助川:
あ、よろしくお願いしますう。

相談者:
よろしくお願いします。

ドリアン助川:
えー、今日どんなご相談でしょうか?

相談者:
えーと、ちょっと自分の、なんか性格というか・・なんか、病的な・・執着心について、相談したいんですけど。

ドリアン助川:
「病的な執着心」

相談者:
はい

ドリアン助川:
はい。えー、失礼ですけどおいくつですか?

相談者:
・・現在22歳です。

ドリアン助川:
22歳

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー、働いてんのかな、学生さんかな?

相談者:
あ、今大学生です。

ドリアン助川:
大学生

相談者:
はい

ドリアン助川:
はい、大学生・・もう4年生?

相談者:
いえ、あの3年です。

ドリアン助川:
3年生

相談者:
はい

ドリアン助川:
はい。
んで、その「病的な執着心」ということですけども、

相談者:
はい

ドリアン助川:
具体的には、どういうこと、ですか?

相談者:
・・物ですね。

ドリアン助川:
物?

相談者:
に対して・・凄いこう・・執着心っていうのは・・あって。

ドリアン助川:
はい

相談者:
簡単に言うと、す、捨てられないんですよね。

ドリアン助川:
物に対する執着心?

相談者:
はい

ドリアン助川:
で・・部屋ん中、凄い状態?

相談者:
・・あの、結構、つい最近まで・・そうだったんですけど。

ドリアン助川:
はい

相談者:
この前ちょっと・・も、やんないとやんないとってずっと思い続け、て来て(苦笑)

ドリアン助川:
うーん

相談者:
ま、く、なんとかちょっと・・ん、物を、捨て、ちゅっかやっぱりなかなか何にも捨てられなかったんですけど、あるべき場所に、戻したんですよね。

ドリアン助川:
はい

相談者:
そしたらなんかちょっと・・冷静に考えてる、この状況・・おかしかったなってなんか自分で気づいて。

ドリアン助川:
・・はあはあはあ

相談者:
はい

ドリアン助川:
あの・・家族と暮らしてますか?、それとも一人暮らしですか?

相談者:
あ、いえ、一人今・・家を離れて、

ドリアン助川:
はい

相談者:
一人暮らしなんですけど。

ドリアン助川:
一人暮らし

相談者:
ちょっと・・

ドリアン助川:
うん

相談者:
あの・・きっかけというわけじゃないんですけど。

ドリアン助川:
はい

相談者:
自分で思うことがあって。

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・いいですか?

ドリアン助川:
どうぞ。

相談者:
あ、あのお・・

ドリアン助川:
な、なんでも話してください。

相談者:
あ、あの・・

ドリアン助川:
はい

相談者:
2年、前に、

ドリアン助川:
はい

相談者:
2年前の、長期休暇・・大学の長期休暇の時に、

ドリアン助川:
はい

相談者:
えーと僕は、えと今実家を・・飛行機で、離れ、行かないといけないぐらいの距離のとこに、実家があるんですけど。

ドリアン助川:
はい

相談者:
えーっとそこで、帰ったんですよね。

ドリアン助川:
はい

相談者:
帰省したっていうことですね。

ドリアン助川:
ええ

相談者:
そしたら・・部屋にあった、僕の・・私物・・ですね。

ドリアン助川:
はい

相談者:
が・・結構その・・なんか、自分では、どういう、そのお・・基準で、どういう、その、選び方をしたのか分からないんですけど、結構、捨てられてて、自分の部屋の物が。

ドリアン助川:
はいはい

相談者:
・・凄くそれが・・ちょっと・・ショ・・ックだったんですよね。

ドリアン助川:
はい

相談者:
でえ・・

ドリアン助川:
捨てたっていうのは、お父さんかお母さんが。

相談者:
母親ですね。

ドリアン助川:
お母さんが、はい

相談者:
はい

ドリアン助川:
はい

相談者:
でちょっとその、そこで、ま口論みたいになりまして。

ドリアン助川:
ええー

相談者:
・・でそれでちょっと僕も・・な・・何ていうんですかね・・なんでか分かんないけどもう、も、ガ・・ックリ来ちゃって、なんか、喪失感みたいのが、

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・でなんかこう・・もう思い出すたびにちょっとこう・・なんか取り返さなきゃあ、っていうかなんか気持ちに・・ん、た、なんか、な、なってしまうというか、

ドリアン助川:
うーん

相談者:
なんでこんなに、こう、も、なんか物に執着するのか分かんないんですけど、なんかこう・・そっからなんかこう、自分の部屋の物が、段々捨てられなくなって来て、

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・もう、くだらないなんか、物を一つ買ったレシートとかも・・なんか・・ふ全部袋に入れて、こ、取っとくようになっちゃって。

ドリアン助川:
ま、レシート取っといた方がいいよ。あのお・・

相談者:
あそうです・・(苦笑)

ドリアン助川:
税金・・ええ、今後税金、払うんですからね、ええ

相談者:
・・ああ、なんか、でもそれも・・聞くと、おは、お恥ずかしいんですけど。

ドリアン助川:
はい

相談者:
なんか・・ペットボトルとかも・・なんか自分が、飲んだ缶とかも全部袋に入れて・・

ドリアン助川:
・・うん

相談者:
なんか・・それはちょっとこの前・・凄いつらかっ、なんか誰か辛かったんだけど、す、捨てたんですけど。なんか取っといたり・・してて。

ドリアン助川:
うーん

相談者:
・・なんか・・でうん、自分がちょっと、つ、ちょろっとメモに書いた・・紙とかも、なんか捨てられなくて。

ドリアン助川:
・・はい

相談者:
なんか一つこう・・たまたま失くしちゃったりすると、もう3日ぐらい・・ずっとこなんか喪失感でこう・・なんかもう、立ち直れなくなるぐらいお、落ち込んで、ずっとそのこと考えちゃったり、するよう・・になっちゃって。

ドリアン助川:
あーはあはあはあはあはあ

相談者:
(鼻をすする)なんか・・ちょっと自分でもおかしいなって思って・・はじめ・・ているんです。

ドリアン助川:
ま、あのお、ね、えー、大事にしてる本ん、を、誰かに貸したら返って来なかったとか。

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー或いはその、昔付き合った彼女お、がくれた物失くしたら、んもうずっとちょっと・・い、ねえ

相談者:
あ、あー

ドリアン助川:
落ち込んでっていうのは、普通ありますけども。

相談者:
はい

ドリアン助川:
その、飲んだ缶とかあ・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
ペットボトルを大事に取っとくって、そ、これは珍しいですね確かにね。

相談者:
・・はい

ドリアン助川:
うん、それでね、

相談者:
はい

ドリアン助川:
えーっと、親に捨てられてガックリ来た物っていうのは・・

相談者:
はい、はい

ドリアン助川:
例えば何なの?

相談者:
・・えーっと・・僕は、今1年浪人したんですけど。

ドリアン助川:
はい

相談者:
えっと、その時に、こう・・例えば・・きちんと勉強したノートとか、

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・えーと参考書とか。

ドリアン助川:
はい

相談者:
あと・・えっと、自分の・・えっとなんか・・SDカードって分かります・・か。

ドリアン助川:
分かりますよ。うん

相談者:
あれをなんか・・僕の、その恩師の、先生がいて、

ドリアン助川:
はい

相談者:
なんかその先生との・・こう浪人の時のやり取りとかをぜん、メールとかを保存してたSDカードも・・ダダ―って捨てられたリしてて。

ドリアン助川:
うーん、そのお・・まあ分かりますよ。あの、自分が書いたノートとかねえ、

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー恩師の人とのお、ん、メールの記録とかあ、

相談者:
はい

ドリアン助川:
捨てられたらショックですねえ。

相談者:
はい

ドリアン助川:
うん、だけど・・あの、ちょっと聞きたいのは、

相談者:
はい

ドリアン助川:
今あ、さっきのお話だと、そういう事があってから・・より一層、物に対する執着が、た、

相談者:
そうですね・・

ドリアン助川:
い、聞いたんですけども。

相談者:
はい

ドリアン助川:
どうですか?、あ、子どもの頃から振り返って、

相談者:
あ、はい、あのお・・

ドリアン助川:
そういう・・#$%◆あります?

相談者:
実はすごく・・ありまして(苦笑)

ドリアン助川:
ああ

相談者:
ん、僕の母おーやは・・結構・・捨てられない人だったんですけど。

ドリアン助川:
お母さんが。

相談者:
はい

ドリアン助川:
はい

相談者:
で僕も・・きちんと捨てられない人でして(苦笑)

ドリアン助川:
捨てられない親子だったんだ。

相談者:
・・そうですね

ドリアン助川:
はい

相談者:
で・・なんかこう・・例えばもう・・ホントにくだらなくて、あまり、恥ずかしくて言えないような物、もだってもう、レシートなんかは・・ずっと僕も(苦笑)中学生高校生と、なんか捨てられなくて、

ドリアン助川:
はい

相談者:
取っておきましたし。

ドリアン助川:
うーん

相談者:
えっとお・・あと僕は・・絵を描くのが・・こう、好きなんですけど(笑)

ドリアン助川:
はい

相談者:
その、時に、なんか・・もう、使えなくなった筆とか、

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・絵具のチューブとかもなんか全部こう・・なんかこれを捨てたらこう・・ふ、思い出も全部消えちゃうんじゃないかみたいな、なんか変な・・こう、恐怖観念で。

ドリアン助川:
あー

相談者:
昔から結構捨てられ・・んなかったんですね。

ドリアン助川:
あれですかね

相談者:
本とかも・・はい

ドリアン助川:
もう、小学校の頃から・・あの、例えば、消しゴムって全部使い切ることは不可能じゃないですか。

相談者:
はいはいはい

ドリアン助川:
どうしても1センチぐらい残っちゃう、2センチとか。

相談者:
そうですね

ドリアン助川:
それを、こう、ずーっと集めたりする・・人いますよね。

相談者:
ああ、あの筆箱に溜まってました(苦笑)

ドリアン助川:
あ・・やっぱり。

相談者:
そうですね(苦笑)

ドリアン助川:
うーん

相談者:
確かにそれはありました。

ドリアン助川:
「これえ、こんな、文章消したんだよな・・これ消したら、あの時の時間まで失っちゃうよな」みたいな。

相談者:
そうですね。

ドリアン助川:
うん・・で・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
ちょっと聞きますけどお。

相談者:
はい

ドリアン助川:
おー彼女とか友達は?どんな感じ?、彼女いる?

相談者:
・・あ、彼女はいたことがないです。

ドリアン助川:
いたことがない。

相談者:
はい

ドリアン助川:
うーん・・それで友達は?

相談者:
・・あのお、正直言うと、

ドリアン助川:
うん

相談者:
・・んま今までの、人生でも・・高校中学と、

ドリアン助川:
うん

相談者:
もいなくていなくて。

ドリアン助川:
はい

相談者:
もう・・コミュニケーションが苦手で(苦笑)

ドリアン助川:
うーん

相談者:
あのお・・

ドリアン助川:
話してると、楽しいですけどねえ。

相談者:
・・あそうでしたか(笑)

ドリアン助川:
はーい

相談者:
ありがとうございます

ドリアン助川:
うん

相談者:
でもなんか、だから・・修学旅行とか、もう・・実は、おも、行きたくなくて。

ドリアン助川:
うーん

相談者:
そのお、あ、どうしてもこう、個人行動とかになると・・あぶれちゃうんで。

ドリアン助川:
はい

相談者:
もうお腹・・もういし、1ヵ月前からお腹痛いぐらい、

ドリアン助川:
あー

相談者:
嫌でした。で今も、正直言うと・・

ドリアン助川:
うん

相談者:
大学でも・・もう・・いないですね全く友達は。

ドリアン助川:
うーん、それで絵を描いてるのね?

相談者:
はい・・そうですね。

ドリアン助川:
うん

相談者:
はい

ドリアン助川:
どんな絵、描いてんの?

相談者:
・・あーとお・・最近はあ(苦笑)・・あの、なんかほ・・つ僕の、実家の周辺の、なんか思い出の(苦笑)・・絵を、こう描いて、なんかそれでこう、なんとか自分の・・記憶とかを、こうなんか絵にして、形に・・残さないと、なんか思い出が消えちゃうんじゃないかと思って、そんな絵ばっかり描いてますね。

ドリアン助川:
うーん、自分の、心象風景、そ・・

相談者:
そんな感じです。

ドリアン助川:
を、描いてらっしゃると。

相談者:
はい

ドリアン助川:
はい・・では、もう一回あのお・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
話の内容を、確認しますよ。

相談者:
はい

ドリアン助川:
まあ、個性的、な方だと思います。んでも、その、物に対する執着心が強くて・・その性格自身、自分自身も苦しんでると。

相談者:
あの、一方では、

ドリアン助川:
はい

相談者:
こう・・分かってても、なんか止められない。明日からじゃ止めようとは・・思わないだろうなって自分も・・いるんですけど。

ドリアン助川:
うん・・うん

相談者:
一方ではもう・・馬鹿らしいなって思う自分も・・いるって感じです。

ドリアン助川:
自分の中で、それ葛藤があるわけですね。

相談者:
は・・い

ドリアン助川:
今後、どうしたらいいだろうっていうことですね。

相談者:
そう、そうですね、はい

ドリアン助川:
はい、分かりました。今日の回答者の先生紹介いたします。

相談者:
はい

ドリアン助川:
三石メソード主宰、作家で翻訳家の三石由起子先生です。よろしくお願いします。

(回答者に交代)


「友達がいない絵が好きな男子学生。失うのが怖くてレシートも捨てられない」への2件のフィードバック

  1. あ、なんかいいな、この番組あってよかったな、と思える、気楽な親しさと大人のドライなアドバイスがさわやかな、いい回だと久々に思いました。まあ、簡単にはなおらなそうだけどw

  2. 個人的に、この三石さん。話してる内容は良くても、話し方がキツく感じて、弱ってる相談者だったら、余計へこみそうだなと思うことがあり、あまり好きではありません。
    でも、この回は回答の内容が良かったと思います。

    大事だと思って、とっておくけど、
    いざそれを処分したり、紛失したりしても、実際には本当に困らない。

    相談者の大切なものを勝手に処分されて、
    それは、ショックだと思うけど、
    物はいつかは、なくなったり、こわれたりする。
    本当に大切なのは、物じゃない。
    いくら高価なコレクションをもっていたとして、
    それがなくなったとしても
    生きていくのに、
    なんの支障もない。

    相談者が変われるといいな。

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