言葉と裏腹な親しさへの渇望。隠された憎悪。意識と無意識との乖離

テレフォン人生相談 2017年7月21日 金曜日

孫の卒園式を知らされないなど、妻や妻の実家に無視され続け孤立感を感じる。皆と上手くやっていくには?

パーソナリティ: 加藤諦三:
回答者: 中川潤(弁護士)

相談者: 男54歳 妻55歳 長男31歳 次男26歳 次男との3人暮らし

今日の一言: なし

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
・・あ、

加藤諦三:
はい。

相談者:
もしもし

加藤諦三:
テレフォン人生相談です。

相談者:
あ、よろしくお願い致します。

加藤諦三:
はい、最初に、年齢教えてください。

相談者:
・・えー54歳です。

加藤諦三:
54歳。結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
えー奥さん何歳ですか?

相談者:
55歳です。

加藤諦三:
55歳、お子さんは?

相談者:
・・長男が、31歳。

加藤諦三:
はい

相談者:
次男があ、26歳です。

加藤諦三:
はい。で、今あ、は・・お二人で暮らしてんですか?、それとも・・

相談者:
えー、次男と、3人暮らしです。

加藤諦三:
3人暮らし、はい分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、どんな相談ですか?

相談者:
・・えーっと今、その・・妻との関係も良くなくて。

加藤諦三:
はい

相談者:
次男との関係も良くなくて。

加藤諦三:
はい

相談者:
えー、その・・妻の、実家とも、良くなくて。

加藤諦三:
はい

相談者:
どう・・向き合えばいいか?っていう、ことなんですけど。

加藤諦三:
はい分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
まず、その
「妻との関係も良くなくて」というのは、具体的に言うとどういうことですか?

相談者:
ちょっと前なんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
えー・・孫の・・卒園式があったんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
その時にあのお・・みんな親戚中とか、みんな知ってたんですけどもお・・わたしだけ・・あーま、知らされてなくて。
・・周りからちょっとお・・耳に入ったもので妻に、問い詰めたら、
「あー・・忘れてました」みたいな(苦笑)

加藤諦三:
はいはい

相談者:
感じで言われて。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、まあ・・その前もずっと色々・・あったんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
なんかその・・妻がわたしに対してえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
なんか、「怖くて、話があ、しづらい」っていう、ことを言われてるんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
えー・・仕事帰って来てえ・・家にい・・居る時はその、スマートフォンを・・あのいじってるんですけども、

加藤諦三:
あなたがね?

相談者:
あはい

加藤諦三:
はい

相談者:
そうするとお、それを見る、と、あのお、妻が・・「話しかけづらい」っていう、ことを言うんですね。

加藤諦三:
はいはいはい

相談者:
でー、ま、次男に関しては、

加藤諦三:
はい

相談者:
だらしがなくて、

加藤諦三:
うん

相談者:
服は脱ぎっぱなし。

加藤諦三:
はい

相談者:
でえー、洗面ん、所なんかで、タオルふ、使ったら・・掛けるとこあるんですけど、その、洗面台のとこに置きっぱなしとか。

加藤諦三:
はい

相談者:
食べたら、食べっぱなしとか。

加藤諦三:
はい

相談者:
そういうのが許せなくて。

加藤諦三:
あはい

相談者:
で今・・何ヵ月間か喋ってなくて。

加藤諦三:
はい

相談者:
で・・そのお、妻の実っ・・家にい・・対しては、

加藤諦三:
はい

相談者:
うちの実家があの、農業やってるもので、

加藤諦三:
はい

相談者:
あのお、お米をもらって来るんですね、いつも。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、それを・・あの、毎年のようにあげてるんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
で・・いつもだったら、あのお、わたしが・・妻の実家にい・・直接持ってって、そのお、
「ありがとう」ってい、言われて帰って来るんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
・・今回い、だけはちょっと・・あのお、わたしがあ・・行かなくて、

加藤諦三:
うん

相談者:
その妻に・・行かしたんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
妻の実家が、多分・・わたしの妻には「ありがとう」ぐらいに一言は言ったと思うんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
わたしには何にも・・なくて。

加藤諦三:
はい

相談者:
で・・妻に言ったんですけど、
「電話の1本ぐらい・・は、寄こせれるんじゃない?」て言ったら、

加藤諦三:
はい

相談者:
「うーん。わたしは本人じゃないから分からない」っていう、そういう態度なんで(苦笑)

加藤諦三:
あーは、は、は

相談者:
その・・

加藤諦三:
とその、あなた、あのお・・今あ、は、お勤めですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
会社ではどうなんですか?

相談者:
会社でもお、あまりい・・話しないですね、みんなと。

加藤諦三:
会社でも、はい・・話しないー・・だけでなく、なんか、ちょっと、腹が立つこと・・なんって、礼儀の知らない、分かってないやつだとか・・

相談者:
・・ていうかあ・・

加藤諦三:
はい

相談者:
深い付き合いしたくないっていうか。

加藤諦三:
うんふんふん

相談者:
はい

加藤諦三:
という、ことは、あのお・・ま、会社でも、人間関係が上手く行ってるというんではないですよね?

相談者:
・・そうですね、そう・・

加藤諦三:
うーん

相談者:
言われてみればそうですね。

加藤諦三:
んでえ・・あなたの側からすればあ・・何ん、だかもう、やたらに腹が立ってえ・・何かイライラしてるっていうことですよね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
だけどあなたとしては凄く、我慢してることが多いんだよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
それでこの、なーんか腹が立ってもしょうがないっていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
何歳ぐらいから・・

相談者:
そのお、わたしがちょっと、あの・・30歳ぐらいの時に、

加藤諦三:
はい

相談者:
転職をしまして、

加藤諦三:
・・転職?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい

相談者:
で・・始めてあの仕事で・・挫折をしまして。

加藤諦三:
うん

相談者:
自殺をしようと、思ったことがあって。

加藤諦三:
で自殺しようとしたっていうのは、具体的に言うとどの程度?、本気だったんですか?

相談者:
電車に、飛び込もうとしました。

加藤諦三:
あー

相談者:
あのお、子どものお・・姿・・頭に・・

加藤諦三:
はい

相談者:
よぎって。

加藤諦三:
うん

相談者:
止めました。

加藤諦三:
・・で、それよりもっと前・・なんだけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
家でえ・・お父さん、お母さんとの関係が・・あんまり、居心地良くなかったよね?

相談者:
お母さんは、私が3つの時に亡くなりました。

加藤諦三:
あー3歳の時に。

相談者:
はい

加藤諦三:
お父さんは?

相談者:
あの、お父さんは、あのお、農業と・・農業だけでは・・あの食べていけないので、

加藤諦三:
はい

相談者:
二つの仕事をやってたので、

加藤諦三:
うん

相談者:
家庭え、を、垣間見るってことは・・

加藤諦三:
なかったな

相談者:
ひ、ひ、はい

加藤諦三:
ていうことは、あなたは、あの、家庭の温かさっていうのは、あまり、知らない・・

相談者:
そうですね、ていうか、母親の愛情を知らないというか。

加藤諦三:
うーん、だけど、そのあなたの求めているものを周りは、与えてくれなかった?

相談者:
はい

加藤諦三:
そしたら腹は立つね?

相談者:
はい

加藤諦三:
だって・・自分をこう扱って、こ、欲しいと思うのに、周りは、求めるように扱ってくれないわけでしょ?

相談者:
はい

加藤諦三:
こう言って欲しいと思っても、こう言ってくれない。

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたからすれば・・ま、悲痛な叫びだよね?

相談者:
・・はい

加藤諦三:
俺の、ことを分かってくれという。

相談者:
はい

加藤諦三:
その悲痛な叫びを・・ま、周りが聞いてくれないっていう、ことなんだよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で今、あなたの、相談、今日の相談っていうのは・・ま、そういうことで奥さんとの関係・・子どもとの関係、

相談者:
はい

加藤諦三:
まあ、どことの人間関係とも・・なかなか、上手く行ってないっていうか、居心地が悪いっていうかね?

相談者:
・・はい

加藤諦三:
あなたさっき「会社では深い付き合いをしたくない」って、言いましたけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
本当は、心の底の底の、一番底の無意識なところでは、あなたもの凄っい深い付き合いを望んでんだよ。

相談者:
うーん

加藤諦三:
でも、なかなか、妻も、子どもも、分かってくれないと。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
どしたらいいかなあ?っていうこと、ですか?

相談者:
はい・・そうです。

加藤諦三:
分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はですね・・弁護士の、中川潤先生がいらしてんので・・伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)


言葉と裏腹な親しさへの渇望。隠された憎悪。意識と無意識との乖離」への2件のフィードバック

  1. 卒園式知らされないだのお礼がないだのも結局「おれを構ってくれ」てことだからね。プライドのあるオトナは常識がないとか礼を失してるとか言い換えるけども。

  2. 主様がおっしゃるように自覚が一番大切ですね。
    親への憎しみをきっかけに、憎悪・敵意の塊となり、人づきあいも人生もうまくいかず結局は自己嫌悪にも陥っている自分。

    加藤先生がいつも言うように、まずはそれに気付いて、今までを全部受け入れると。
    さらに、最終的には親を許し他人も許し自分も許すってところまでいかないといつまでも不幸です。
    憎しみって根強いからここまで至るのに何十年もかかったりするんですが。

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