土地の評価額にこだわるも赤字の垂れ流しには無頓着。農地を相続した男の無策

(回答者に交代)

坂井眞:
はい、よろしくお願いします。

相談者:
あー、よ、よろしくお願い、致します。

坂井眞:
えっと今、固定資産税は、年にいくら払ってらっしゃいます?

相談者:
あの、固定資産税とお、都市計画税で、

坂井眞:
はい

相談者:
約6万円。

坂井眞:
固都税、え、合わせて、

相談者:
ええ

坂井眞:
6万円、年額。

相談者:
はい、そうです。

坂井眞:
ていうことですね、だからま、ひ、評価、土地の評価としては、

相談者:
あの880万ぐらいです。

坂井眞:
・・だから極めて、えっと、何平米あるとおっしゃったけ?

相談者:
えっと平米っていうか、あの、つ・・

坂井眞:
坪でもいいです、はい

相談者:
坪で#$%◆、ひゃ、132坪です。

坂井眞:
132坪でね。

相談者:
はい

坂井眞:
で、ですから、その評価としても・・囲繞地(*)、囲まれた土地という前提ですよね?

(*)囲繞地: いにょうち。
公道に通じていない土地(袋地)から見て、その土地を囲んでいる土地のこと

相談者:
はい、そうです。

坂井眞:
で評価されちゃってる、っていうことですよね?

相談者:
ま、そうですね、ええ。

坂井眞:
それで、えっとお、さっき200mっておっしゃったのは、

相談者:
あの、のう、その、1メーター未満の農道ですね。

坂井眞:
そ、それが、1、200m行かないと、あなたの、その132坪の土地に、辿り着かないの?

相談者:
あのお、えっと、わたしの土地にはあー・・そうですね・・10メ・・10メーター、農道10メーターぐらいで、辿り着く。

坂井眞:
あ、10mで辿り着くんだ?

相談者:
ええ、わたしの土地はね、ずーっとまあ、ま、まだふ、ふ、袋地が、他にもあるもんでね。

坂井眞:
・・あ、そうなんですか?

相談者:
ええ

坂井眞:
でその200mう・・そのあなたと同じように、この1mの農道を、使わなければ、

相談者:
うん

坂井眞:
自分の土地に、行けない人が、何軒かあるわけですね?そうする・・

相談者:
し、4、5人は、い、いると思いますね。

坂井眞:
で、そこは、どうなってんですか?農地なんですか。

相談者:
そこも、農地とか田んぼになってます。

坂井眞:
あー、農地と田んぼのまま残っちゃってるんだ。

相談者:
残っちゃってる。ずーっと、あもう、も、40年も50年もね。

坂井眞:
で、実際そのお・・まだ、自分でできる人は・・田んぼとして耕作してらっしゃるわけ?

相談者:
あの田んぼにしたり・・

坂井眞:
畑にしたり?

相談者:
そう

坂井眞:
であなたのところは、もう、ちょっと、自分でそういう事をやる、う、ことはできないから、

相談者:
そうです。

坂井眞:
えー、隣接地の人に・・

相談者:
ええ

坂井眞:
えー、ま、ただ同然で貸して草取りしてもらってると。

相談者:
あそうで、そうです。

坂井眞:
ただ同然で貸して、固定資産税分は出てますか?

相談者:
全部、赤字ですね。

坂井眞:
固定資産、税分も、もら、もらえないっていうことね?

相談者:
あ、もらって、全然、んま・・

坂井眞:
うん

相談者:
お、お金は全然もらえないもん、だ・・あの、に、に、に・・

坂井眞:
あ、貸してるって何?・・た、ただで貸してるの?

相談者:
は(わ)ただで貸してんで、ん、年に1回か2回ぐらいの・・出来た野菜を持って来てくれるっていう事です。

坂井眞:
あーなるほどね。

相談者:
ええ

坂井眞:
それで、ま、10mというところで、ちょっとホッとしたは、したんですけど。

相談者:
うん

坂井眞:
そうすると、えーと、車が通れる道路、が、あ、あるわけですよね?、元々は。そのあなたの土地、10m、行く、手前は。

相談者:
あ、あ、あ、行けばね。ええ

坂井眞:
あるんですよね?

相談者:
ええ

坂井眞:
で、その10mの両側はどうなってるんですか?

相談者:
あの、家が建ってます。

坂井眞:
・・家が建ってる?

相談者:
ええ

坂井眞:
両側?

相談者:
ええ

坂井眞:
で、家が建っていて・・問題はその家が建ってるって言っても、その、壁がそこまで来てんですか?、それとも、敷地が、あ、あるという事ですか?

相談者:
あ、あ、敷地があって、ま、色んなあの・・あの、小屋があったりね、あの、木が植わったりしてますけどね。

坂井眞:
・・うん

相談者:
ほんでら、ま、その人ともちょっと・・話(はなし)した事は、あるんですけどね、

坂井眞:
はい

相談者:
売ってもくれないしい・・わたしの土地を・・買ってもらう事もできなくって、もうね・・ま、そ、な、なんで、話は進まない・・状態です。

坂井眞:
今その、お、法律の書き方、囲繞地っていう難しい言い方すんだけど、

相談者:
ええ、はい、いにょ・・

坂井眞:
ま、ここで囲繞地って言いますわね。

相談者:
ええ、そ、そうですね。

坂井眞:
囲繞地通行権って昔から言ってるんだけど、

相談者:
え、え・・うん

坂井眞:
その、他の土地に囲まれちゃったような土地っていうのは。

相談者:
え、え、ええ、ええ

坂井眞:
で、囲繞地い、の、通行権が、

相談者:
ええ

坂井眞:
あー、ホントに囲まら、れちゃってると、囲繞地通行権っていうものがあって、

相談者:
うん・・うん

坂井眞:
えー、か、道を開設させてくれという訴えができると。

相談者:
はい

坂井眞:
でもちろんそれは保証は、金は払わなくちゃいけないって・・

相談者:
ええ、ええ

坂井眞:
こういう立て付けになってるのは、もうよくご存じですよね?

相談者:
はい

坂井眞:
で、ところがあなたのところは、

相談者:
ええ

坂井眞:
えーその1mの農道があるために、1m未満の。

相談者:
ええ、ええ

坂井眞:
完全な囲繞地ではないわけですよね。

相談者:
あ、そうだね、え、ええ

坂井眞:
えー、そこが問題なんだよね。

相談者:
あ、そう、はは、そうね。

坂井眞:
うん。あの、ホントに囲まれちゃっていたら・・

相談者:
うん・・うん・・うん

坂井眞:
もうそれは囲繞地通行権を、おー

相談者:
うん、うん

坂井眞:
行使して、

相談者:
うん

坂井眞:
ま、周りの人に、一番被害が少ない形で、

相談者:
あー

坂井眞:
そのお、通路を、つ・・

相談者:
あーそう

坂井眞:
作ってくれという・・

相談者:
はあ、はあ

坂井眞:
訴えができるんですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
もちろん、あのお、それに対する保障はしなくちゃいけないんだけど。

相談者:
ええ、ええ、ええ

坂井眞:
・・だけどあなたの場合は、10mう・・う、1m未満の農地を・・通ると行けちゃうから。

相談者:
そう

坂井眞:
完全に囲繞地とは言えないと。

相談者:
ええ

坂井眞:
いう問題があって、で、ちょっと詳しく事例分からないんだけれども、

相談者:
ええ

坂井眞:
囲繞地通行権って言った場合に、

相談者:
ええ

坂井眞:
えー、例えばそのお、条例で定める、
「3mの道路は、を作ってくれ」と言えるのかどうかって事に関しては否定的な判例があったりするんですね。
要するにどのくらいの通路を作んなきゃいけないのか、

相談者:
ええ

坂井眞:
という問題は一つあるわけですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
これが例えば、じゃ・・今1m未満とおっしゃるけど、1m近くはあるわけでしょ?

相談者:
90センチですよね。

坂井眞:
あ・・なは、半間(はんげん)って感じですよね、昔で言うと。

相談者:
あ、ああ、3尺っていうかね。

坂井眞:
3尺ね。うん

相談者:
ええ

坂井眞:
で、じゃこれが30センチだったらどうか?とか、そ、色んな話しが出てくるわけで。

相談者:
ええ

坂井眞:
30センチで通れるってのは・・

相談者:
あ、あ

坂井眞:
言えないだろう、とかね。

相談者:
え、ええ

坂井眞:
じゃ90センチならどうなのか?って議論があるから。

相談者:
ええ・・ええ

坂井眞:
えー、これは囲繞地通行権そのものではないけど、

相談者:
ええ

坂井眞:
えー、1m未満では、あーホントにつ、あの、土地を土地として使えないんだから、

相談者:
そうで・・

坂井眞:
ま、それに近いんだみたいな議論ってなくはなく・・

相談者:
ええ

坂井眞:
ないわけで。

相談者:
あーそうです・・

坂井眞:
ただ、その土地がなぜ囲繞地になってしまったのか?っていう、経緯、によっては・・

相談者:
ええ

坂井眞:
えー元々その・・2m道路、があって・・囲繞地ではない、要するに建築う、できるようなね?

相談者:
うん

坂井眞:
幅2mで、何m接道してはいけないっていう、こう条件があるじゃないですか?

相談者:
ええ

坂井眞:
それがある、うー・・他の人の取引によって、えー2mなくなっちゃった時に、囲繞地通行権を行使して、2m道路にしてくれとかっていう、そういう紛争が起きた事はあるようなんですよ。

相談者:
ええ

坂井眞:
だからその、囲繞地通行権そのものではないんだけれども、

相談者:
ええ

坂井眞:
おー、これでは・・囲繞地に、等しいから、

相談者:
うん

坂井眞:
ほぼ準じちゃうから、
「もう少し広くしてくれ」という事を、言えないかどうかっていう事を、

相談者:
ええ

坂井眞:
い、専門家に相談して聞いてみるのは一つの手だと思います。それか、ま、もちろん役所に行って聞いてみてもいいと思うけれども。

相談者:
え、え、え

坂井眞:
で、それは中々難しい道ではあると。

相談者:
うん

坂井眞:
思、いはします。

相談者:
ええ

坂井眞:
それは一つ検討する余地があって、

相談者:
はい、はい

坂井眞:
えー、色んなその、経緯・・を、前提にして・・

相談者:
ええ

坂井眞:
色んな結論が考えられる。

相談者:
うん

坂井眞:
あともう一つ、幸いにして10mなので、

相談者:
ええ

坂井眞:
・・もうやっておられるようですけれども・・その10m部分の両側に家の壁があるっていうん、なるとね、ちょっとこれは、もどうしようもないですよね?

相談者:
うん

坂井眞:
「家壊してくれ」とは言えないから。

相談者:
うーん、うん

坂井眞:
だけど、ま90センチだとしたら・・ま、2m、作るためには・・55センチずつ?、両側。

相談者:
うんうーん

坂井眞:
あこう、売ってくれたら・・なんとかなるわけじゃないですか?

相談者:
んまあ、そうね・・

坂井眞:
・・自分とこまでは。

相談者:
ええ

坂井眞:
まあ正確にいうと、10m行ったあとに、接道の、あのお・・面積が必要だから、もうちょっと買わないと駄目だと思うんだけど。

相談者:
うん・・うん、ええ

坂井眞:
あなたの土地の反対側、のところかな?

相談者:
うん

坂井眞:
だから、あ、それでは足りないもうちょっと・・譲ってもらわないといけないんだけど、そこはその、もし、譲っていただけるような・・庭であんまり使ってないような場所だとかね、

相談者:
ええ

坂井眞:
もうやっておられるようだけれども、そこはやっぱりあのお・・かなり、先方に、得になるような話をして、お願い#$%◆にな・・

相談者:
うんうんうん、うん、わたしもね・・

坂井眞:
うん

相談者:
そ・・あのお、そうふに・・相手が有利、なような条件も出したんだけどね、

坂井眞:
うん

相談者:
それでも話に乗って来ないもんでね。

坂井眞:
うん、それは・・

相談者:
ま、そんで、ゆ・・

坂井眞:
うん

相談者:
それで、ゆ、行き詰ったっていう感じですね。

坂井眞:
うん。でもそれはやっぱり、一番あのお・・普通考える解決なので。

相談者:
うーん

坂井眞:
要するに今持っててもどうしようもなくなっちゃったわけですよね?
自分ん、が、そこで、あの・・畑え、とか田んぼできるなら・・

相談者:
ええ

坂井眞:
まあ、あの、使いようはあるんだけど、今、それもできないわけですよね?

相談者:
できない。ええ

坂井眞:
で、隣りの人も
「もう草取りは、しんどいよ」って(苦笑)言ってるわけですよね?

相談者:
そう、そう、そういう事です。ええ

坂井眞:
え、だとしたら、あのお、接道義務が、あーせ、ちゃんと、果たせるところまで、

相談者:
うん

坂井眞:
なんとか、有利になるような条件を出してね、

相談者:
ええ

坂井眞;
あの、納得してもらうっていうのが・・一番分かりやすい解決だし、

相談者:
うん、うん

坂井眞:
だってそこ接道お、できるようなったら・・

相談者:
うん

坂井眞:
その132坪、別にい、は、半分人にあげちゃったっていいわけじゃないですか。

相談者:
ま、そうだね、え、ええ、そうです。

坂井眞:
今何の役にも立ってないんだから。

相談者:
う、う、うん

坂井眞:
だからその、ちゃんとした使える土地に、すれば、

相談者:
ええ

坂井眞:
その、周りの人に、それだけ、ま・・「渡すから」とか。

相談者:
うん

坂井眞:
乃至は、うん、その・・そんなとこ、あ、一部もらってもしょうがないって言うんだったら、半分売ったっていいわけじゃないですか。

相談者:
うん

坂井眞:
ちゃんとその、売れる形にしてね。

相談者:
ええ

坂井眞:
なんかその辺の事も含めて、
この場合、囲繞地通行権ん・・の、バリエーションで、何とかならないかっていう事と、

相談者:
はい

坂井眞:
あと今言った、もうすでにあなたがやっておられるようだけども、

相談者:
ええ

坂井眞:
あのお・・持っててもしょうがないんだったら、

相談者:
はい

坂井眞:
・・今言ったような、大幅な・・先方に有利な条件を考えて、

相談者:
え、う、うん

坂井眞:
ていう事を・・

相談者:
うん

坂井眞:
あのお、専門家に具体的に相談されるのがいいと思いますね。

相談者:
ええ・・はい、分かりましたホントに。

坂井眞:
ええ、あとま、役所でその 囲繞地の話・・

相談者:
ええ

坂井眞:
聞いてみる意味はあると思うんです。

相談者:
ええ

坂井眞:
役所とね、弁護士にね。

相談者:
え、ええ、そ、おん、なんで、市役所も・・い、行きたいなと思ってますけどね。

坂井眞:
あ、はい

相談者:
ええ

(再びパーソナリティ)


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