「目を見て話せ」と言われる全盲のマッサージ師。他人との会話がはずまない

(回答者に交代)

三石由起子:
はい、こんにちは

相談者:
あ、こんにちは、どうも。

三石由起子:
こんにちはあ

相談者:
よろしくお願いします。

三石由起子:
あのねえ・・

相談者:
はい

三石由起子:
ちょっとご質問・・マッサージ師としての・・

相談者:
はい

三石由起子:
腕に自信は?

相談者:
・・

三石由起子:
他の人よりは絶対上手いと思う?

相談者:
・・

三石由起子:
そこそこだなあって感じ?

相談者:
あ、そうですね。

三石由起子:
そこそこだなって感じ?

相談者:
はい

三石由起子:
そうか、それが駄目よ。それが駄目だと思う、わたし。

相談者:
・・あ、そうですか。

三石由起子:
うん、あのねえ・・やっぱりね・・わたしもよくう、あの気功に行ったり、マッサージに行ったり、色んなとこ行くんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
行くんですけどね・・ああいうものってね・・絶対口コミなのね。

相談者:
はい

三石由起子:
「あそこ上手いよ」とか。

相談者:
分かります。

三石由起子:
うん、わたしね・・あなたねえ、勉強が足らんと思う。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うん、あのお、やっぱ勉強お、して、まだ44じゃない?、今からあ、倍ありますよ人生。

相談者:
はい

三石由起子:
うん、倍以上ありますよ。
だから・・まだ勉強お、が足りないと思うんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
も、でね?、「俺ホントに上手い」って自分で思わないと・・人は8割、8掛けくらいしか評価しないから。

相談者:
はい

三石由起子:
口コミに、で広がっていかないのね。

相談者:
分かりました。

三石由起子:
うん、それとね?・・わたしに言わせれば・・マッサージに自分が行く時にね?・・臨機応変な会話とかさ・・

相談者:
はい

三石由起子:
弾む会話なんか全然期待してないよ。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うん、上手い方がいいもん。
だってえ・・寝ちゃったっていいわけだから気持ち良くて。

相談者:
そうですね。

三石由起子:
うーん、だからね・・その臨機応変な会話とかね?

相談者:
はい

三石由起子:
弾む会話っていう事は、わたしは職業的にはね?・・マッサージとして必要ないと思うんだよね、マッサージ師として。
で、あなたがね、間違ってるのはね・・公私混同してるんだよ。
あなたが、弾まなきゃいけない・・っていうのは多分、私生活なんだよね。

相談者:
はい

三石由起子:
うん、あの、ホントに50なったって60なったって研究してる人いるじゃない?

相談者:
そうですね。

三石由起子:
うん、わたしが行ってる気功の先生なんて、そうだよ。
だから・・えっと、あなたはもっと勉強しなくちゃいけません。

相談者:
はい

三石由起子:
求めなくちゃいけないのは・・自分の腕の向上だと思うし・・それと、あのお、ま、
「ただ待ってるだけ」って言ってたけど・・言ってたでしょ?

相談者:
そうです。

三石由起子:
うん、ただ待ってるだけだったら、その間勉強しなさいよお・・それ勿体ないと思う。
でね?、勉、勉強してる合間に・・だってお客さんて、来てくれるわけだから。
お客さんが一人でもあればさ。

相談者:
そうですね。

三石由起子:
うん
それは自分の勉強のお邪魔くらいの感じで来るわけだからさ。
・・そのくらいの気持ちで時間も使わないと・・誰でも、時間て一緒だからさ。

相談者:
はい

三石由起子:
勿体ないですよ、あなた。

相談者:
そうですね。

三石由起子:
うーん、だから、自分が勉強してる間に・・ただ待ってれば、お客さん来てくれるなんて事は、凄くラッキーな事なんだから、

相談者:
はい

三石由起子:
あなた、まだね、44だっていう事を・・なんかちょっと年齢も誤解してると思うんだけど。
昔の44と違うんで、今の44はね?

相談者:
はい

三石由起子:
まだ、半分、半分ですよ?
だからここで、そこそこの腕で食えるだろうか?なんて悩んでる時じゃないと思うんだよね。

相談者:
・・

三石由起子:
まだ、今あなたはやらなくちゃいけない時で。ね?

相談者:
はい

三石由起子:
仕上がったなんて思ってちゃ駄目だと思う。

相談者:
はい

三石由起子:
うん、でね?・・もっと勉強して、腕がどんどん上がって来ると、ね?

相談者:
はい

三石由起子:
喋りたくてしょうがない事が出て来るんだよ。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
そうですよ。
「あのねえ、こんな事、こんな・・ところを何かするとこんな事になるんだよ」みたいなさ・・言いたくてしょうがない事って、勉強してる人って出てくんのよ。
昨日知った事でもさ、

相談者:
はい

三石由起子:
今言いたいじゃん、それ噂話みたいに。

相談者:
そうですね。

三石由起子:
うーん、でね、ホントにね、あの勉強してる人っていうのは、昨日の話題と今日の話題が違うんですよ。
だから聞いてて面白いのね。

相談者:
はい

三石由起子:
うん。
あの、わたしがまず思うのは、この44という年齢にしては・・あなた、しょぼくれすぎてて(苦笑)

相談者
はい

三石由起子:
面白くないです。

相談者:
あ・・(苦笑)

三石由起子:
だから、来てもらえる、お客さんが来てもらえるっていうのはね、まずラッキーだっていうとっから思わないと。

相談者:
はい

三石由起子:
ああ、自分の時間、自分で使えるんだ、自分は、って。
それなのに、あなたは、自分の時間を使わずに・・しょんぼりしてんじゃないの。
それ駄目だよ、こんなに若くて。

相談者
そうですね。

三石由起子:
とわたしは思う。頑張って下さい。

相談者
はい、ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


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