【日曜に読む傑作選】姉弟の進学差別。弟の何気ない話が蘇らせる家族への感情

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
あ、こんにちは

大原敬子:
あのですね・・

相談者:
よろしくお願いします、はい

大原敬子:
こちらこそお願いいたします。まずね?一般的には、

相談者:
ええ

大原敬子:
この、一番ね?

相談者:
ええ

大原敬子:
50代の、大変な時期に、

相談者:
はい

大原敬子:
姉弟仲いいなってことはね?・・羨ましいことですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
つまり、そこまで深く入れるってことは、お互いに最初は懐かしいんですよね?

相談者:
ええー

大原敬子:
そして、「あの時そうね」「この時そうね」・・

相談者:
はい

大原敬子:
「そうだったわね」っていう・・心を触れ合える、

相談者:
はい

大原敬子:
姉弟ですよね?

相談者:
はい、はい

大原敬子:
それとても大事なことですよね?

相談者:
そうですね。

大原敬子:
そうですね・・

相談者:
はい

大原敬子:
それが一点・・素晴らしいなと思ったんです。

相談者:
はい

大原敬子:
もう一点、弟さんの・・話の中で、

相談者:
はい

大原敬子:
自分の幼児期の、記憶がですね?

相談者:
ええ

大原敬子:
全くなかったところを、再体験するようにこう自分で、あ、弟さんの話で気付いて行くわけですね?

相談者:
はい

大原敬子:
そしてお話の、を聞くと、それが段々、段々、不快になって行く。

相談者:
ええ

大原敬子:
て、おっしゃってましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
で・・不快になって、そしてその不快を、

相談者:
はい

大原敬子:
弟さんに話せる・・

相談者:
ええ

大原敬子:
して弟さんは、「悪かったね」、「ごめんね」って言ってますね。

相談者:
ええ、ええ

大原敬子:
非常に父親的な、その、なんというか、懐がふ、深いっていうのかしらね?

相談者:
はい

大原敬子:
そんな感じがすんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
そこにまた、癒されるものがあると思うんです。

相談者:
はい

大原敬子:
となると・・なぜ・・

相談者:
ええ

大原敬子:
今日ですね・・

相談者:
ええ

大原敬子:
こういう電話をしたのか・・わたしにはね、不思議でしょうがないんですね。

相談者:
ええ、エッへ(苦笑)

大原敬子:
不思議でしょ?

相談者:
そうですね。

大原敬子:
でも、不快な気持ちはあること確かなんです。

相談者:
はい
わたしは・・別に頭が悪いとか、そういうふうに叩かれたとかっていっても、あのお、普通の、県立高校出てますし。
ま、「大学は」、あの、長女なので、「弟二人がいるので我慢してくれ」っていうことで、短大行きたいと思ったんですけれど、行けなかったんですよね。

大原敬子:
ふん

相談者:
だから・・別に、自分がそんなに頭悪かったとも思っていないので、

大原敬子:
うん

相談者:
それをバカにされてるとも思わないんです。

大原敬子:
うん

相談者:
うん、それなのにどうして・・あの、「頭が悪かったから」・・「叩かれてたよね」とかっていうことを言うのかなっていうところにわたしは引っ掛かるんです。

大原敬子:
そうですか。

相談者:
はい

大原敬子:
あの、もしね?あの、わたしが今・・ある一つの見方、これは間違えてるかも分かりませんけども。

相談者:
はい

大原敬子:
現実にある物を・・

相談者:
ええ

大原敬子:
直視することは、

相談者:
はい

大原敬子:
嫌なので。

相談者:
ええ

大原敬子:
なるべく自分を受け入れてくれる人。

相談者:
はい

大原敬子:
自分の感情を分かってくれる人。

相談者:
はい

大原敬子:
そちらに、感情をぶつけることによって、

相談者:
ええ

大原敬子:
今の自分の不快さを・・変えてしまうっていうことは、とても楽なんですね。

相談者:
ええ

大原敬子:
今あなた自身が、マイナスに捉えてるってことは・・あなたの中に、マイナスな、今エネルギーがあるんですね。

相談者:
ああーあー

大原敬子:
その、マイナスのエネルギーはなんだろう?と思うと・・今のあなたの中の・・寂しさの怒りがあって、

相談者:
ああ・・
わたしはね?

大原敬子:
うん

相談者:
あの・・

大原敬子:
いいですよ。

相談者:
そういう方向ではなくて、

大原敬子:
ええ

相談者:
あの、格闘系のスポーツとかが嫌いなんです。

大原敬子:
ん?

相談者:
格闘系のスポーツ。

大原敬子:
はい

相談者:
ボクシングとかは・・

大原敬子:
はい

相談者:
特に嫌いです。

大原敬子:
はい

相談者:
レスリングとか・・柔道なんかも父がやってたあ、っていう思い出があるので、

大原敬子:
はい

相談者:
嫌なので、

大原敬子:
はい

相談者:
見ません。

大原敬子:
はい

相談者:
うん、あの、テレビなんかでもね?

大原敬子:
はい

相談者:
だから、そういうのっていうのが、わたしが・・その、子どもの時のトラウマになってるのかな?、なんていうことも考え出したんですね。

大原敬子:
あ・・うん、今ね?

相談者:
ええ

大原敬子:
今話したの・・じゃ、一つ整理しましょうか。

相談者:
はい

大原敬子:
じゃお父さまが、

相談者:
はい

大原敬子:
と、今度は関係なんですけども、

相談者:
ええ

大原敬子:
弟さんが話した時、今あなたがおっしゃったのは、

相談者:
はい

大原敬子:
「わたしは県立だ、バカではなかった」っていう・・言いたい相手は誰ですか?

相談者:
・・

大原敬子:
頑張って!
誰に向かって言ってます?
「わたしはバカじゃなかったのよ」ってのは。

相談者:
弟ですね。

大原敬子:
あの、上の、弟・・

相談者:
はい

大原敬子:
に、言いたかった?

相談者:
はい

大原敬子:
下の弟にはなかったんですね?

相談者:
ないです。

大原敬子:
うん

相談者:
下の弟も、

大原敬子:
うん

相談者:
やはり、同じ大学へ行ってるんです。

大原敬子:
うん

相談者:
だからあ・・やはり頭がいいんです。

大原敬子:
うん

相談者:
でも・・わたしに対して、そういうことは言わないし・・あのお・・なあん、でしょうね?

大原敬子:
そうするとね?

相談者:
はい

大原敬子:
こういう話ならどのようにしますか?
「いやあ、ね、お姉ちゃまはね、ま、頭はこうだったけどね、でもお父さんに好かれてたよね、あなたは」って言われたらどうでした?

相談者:
・・え?

大原敬子:
「お父さんには好かれていた」って言われたら・・

相談者:
ああー

大原敬子:
あなたは・・

相談者:
いえ

大原敬子:
バカにしたっていう腹立ちはないですか?
ありますか?

相談者:
・・うん、立たないでしょうね。ええ

大原敬子:
立たない?

相談者:
はい

大原敬子:
2度3度言われても。

相談者:
・・いやあ・・

大原敬子:
そうすると、お父さんが、君を、あなたを愛してたとか、優しかった云々よりも、バカにしたっていうことが、あなたの中に許せないわけですか?

相談者:
・・いや・・バカにされたっていうんじゃなくて・・

大原敬子:
もっと絞って行きましょうか?、なんでしょうか?

相談者:
その話を何度か出されることに、わたしは・・あのお・・な・・

大原敬子:
その話っていう、中の・・

相談者:
ええ

大原敬子:
話の色です。色は・・お父さんに、怒られていたことですか?、それとも、バカにされたことですか?どちらですか?、色は。
「何度も言わないで」っていう、「言わないで」っていうのは・・

相談者:
うん、お父さんに・・

大原敬子:
うん

相談者:
あのお、叩かれたとかそういうことです。でも弟たちも、何度も叩かれ、叩かれてはいるんです。

大原敬子:
そうですよね。

相談者:
ええ

大原敬子:
そうすると、お父さんが叩くのは、弟もみんな叩いて、平等ですよね?

相談者:
はい、はい、そうです。

大原敬子:
で、平等でなかったっていうのは、わたしは、出来なかったっていうことを、出来た・・

相談者:
ええ

大原敬子:
弟から言われたっていうことが、最後に残ったわけですね?今・・

相談者:
・・かもしれないですね。

大原敬子:
ああ、すごい、素直ですね。
そうですよね・・

相談者:
はい

大原敬子:
そうですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
そうすっと、「君は出来なかった」っていうことを・・

相談者:
ええ

大原敬子:
何度も、何度も烙印を押されることが・・

相談者:
そうです。

大原敬子:
あたしにとって不愉快だったってこと。

相談者:
そうです。

大原敬子:
ね?、出来なかったって、弟さんはどういう言葉で具体的におっしゃいました?

相談者:
「お姉ちゃんは国語は出来たけど」あの・・「数学が出来なかったんでね、俺は国語がダメだったよね」って。

大原敬子:
そうすっと弟さん・・

相談者:
そう言って・・

大原敬子:
優しいこと言ってませんか?

相談者:
そうですよね。

大原敬子:
ほらあ

相談者:
うん

大原敬子:
言ってるじゃない?

相談者:
ええ

大原敬子:
そうすると・・その、何度も言われた時の、も一回、状況なんです。

相談者:
はい

大原敬子:
・・「お姉ちゃん、国語出来たけども、僕は国語出来なかったんだよね」

相談者:
はい

大原敬子:
「数学出来なかったよね?」って言ってるわけでしょ?

相談者:
ええ、ええ、ええ

大原敬子:
そうすると言ってることは・・懐かしいって話って感じませんか?
今、振り返ってみると。

相談者:
そうですね。

大原敬子:
その、弟さんの言葉だけが・・

相談者:
うん、そうですね。

大原敬子:
事実であるならば。

相談者:
うん、あの、分かって来ました。

大原敬子:
何が?

相談者:
常にわたし弟のことを、心配してるんですよね?
どうして、そういう風に仕事が長続きしないのか?

大原敬子:
はい

相談者:
たぶん人間関係につまづいてると思う・・はい

大原敬子:
「あなたに言われたくないわ」っていうのが、あなたにあるんじゃないの?、違うます?(含み笑い)
肩の力抜いて、違います?

相談者:
うーん・・
いや、言われたく、ないんじゃなくて、どうして何度もそういうことを・・繰り返し、言うのか?っていうことだけですね。

大原敬子:
そしたら会わなければいいじゃない?これから。

相談者:
&#△%

大原敬子:
会わなければ、あなたは・・

相談者:
はい、はい

大原敬子:
夫婦と、上手く・・

相談者:
うんうんうんうんうんうん・・

大原敬子:
静かな生活が送れるわけでしょ?

相談者:
そうですね。

大原敬子:
見ないことですよ。

相談者:
うーん

大原敬子:
見ない、言わない・・

相談者:
うーん

大原敬子:
知らない、聞かないことです。

相談者:
あーあ・・

大原敬子:
違います?

相談者:
そうですね、じゃ・・会っても、そういう話が・・

大原敬子:
会わないことですよ、そしたら。

相談者:
会わないこと、はいはい

大原敬子:
で、「なぜ会わないの?」った時に、

相談者:
うんうん

大原敬子:
「あのね?会うとね?」・・

相談者:
ええ

大原敬子:
「こういう不快な感じ・・ごめんなさい」って言えばいいんじゃないかしら?

相談者:
「不快になるから」・・はいはい、そうですね。
分かりました。
それがきっと自分の気持ちを平静に保ったり、あのお・・

大原敬子:
ただね?

相談者:
父への、思いを悪くしない、ことですね?

大原敬子:
うん、ただね?

相談者:
はい

大原敬子:
これ・・一時(いっとき)の、あなたの感情を・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが自分で納得する方法なんです。

相談者:
ええ

大原敬子:
もしですね?

相談者:
はい

大原敬子:
電話を切ったあと・・あなたの中の・・心の余裕があれば、
「なぜわたしは」・・

相談者:
ええ

大原敬子:
こうして不快になるだろうか?って、これは、一方的に・・弟の言葉だろうか?っていうことを・・賢いあなた&#△%たって考えて欲しいんですね。でないと・・

相談者:
はい

大原敬子:
今度弟さんと会わなくなった時に、この不快さを・・誰に向けるだろうか?っていうことを考えた方がいいと思いますけども。

相談者:
うん、はい、分かりました。

大原敬子:
よろしいでしょうかね?

相談者:
はい

大原敬子:
先生いかがでしょうか?

(再びパーソナリティ)

勝野洋:
よろしいでしょうか?

相談者:
はい

勝野洋:
あの・・

相談者:
分かりました。はい

勝野洋:
わたくしもちょっと、一言よろしいでしょうか?

相談者:
はい

勝野洋:
実は僕にも姉がいるんですが。

相談者:
はい

勝野洋:
お話を聞きながら・・小っちゃい頃のことを思い出していたんですが。

相談者:
ええ

勝野洋:
姉に、あのお、叱られて、ぶっ飛ばされたりとかもありましたけども(含み笑い)

相談者:
あーあー

勝野洋:
ええ。ただ、もう、ホントに、あの、いい思い出・・そういう、暴力、受けたりとか、なんかこう・・

相談者:
ええ

勝野洋:
昔は喧嘩したりしますよね?

相談者:
ええ

勝野洋:
やっぱり大きいから、姉の方が2つ上だったんですが。

相談者:
ええ、ええ、ええ

勝野洋:
負けちゃうんですよ。

相談者:
ええ

勝野洋:
それで・・とうとう僕は、あなたの嫌いな柔道始めたんですけれどね。

相談者:
ええ(苦笑)

勝野洋:
へへ(笑)それで・・あのお・・弟さん、今聞いてて、弟さんっていうのはやっぱり、あ、あの、先生言われるように優しい方ですね。それを・・

相談者:
ええ

勝野洋:
あなたはずっと「心配だ」、「心配だ」って言われてますが・・

相談者:
ええ

勝野洋:
あの・・弟さんのことは、まあ、ある程度任して、弟さんに。

相談者:
ええ、え

勝野洋:
それで、あなたの・・家族を・・バッとこう・・カバーしてあげて下さいよ。

相談者:
はい

勝野洋:
包んでね。

相談者:
はい、分かりました。

勝野洋:
あの、ホントにあの・・弟さんも、みんなを包むような・・

大原敬子:
ああ

勝野洋:
母として・・

相談者:
はい

勝野洋:
やっぱりそこで・・あの、支えるのは母親ですから。

相談者:
そうですね。

勝野洋:
ね?

相談者:
ええ、わたしも母の代わりが出来ればと思って・・

勝野洋:
はい

相談者:
あのお、いたんです。

勝野洋:
はい、では・・

相談者:
はい

勝野洋:
地球も母ですから、母なる地球ですからね。

相談者:
そうです・・はい

勝野洋:
大きな気持ちを持って、

相談者:
はい

勝野洋:
大きな愛でもって包んで下さい。

相談者:
はい

勝野洋:
はい

相談者:
はい分かりました。

勝野洋:
これでよろしいでしょうか?

相談者:
はい、どうもありがとうございましたあ。

勝野洋:
失礼いたしました。

相談者:
はい、ごめんくださあい。

勝野洋:
&#△%ます。

 


「【日曜に読む傑作選】姉弟の進学差別。弟の何気ない話が蘇らせる家族への感情」への1件のフィードバック

  1. こういった毒親系の話はいたたまれない気持ちになる。親から機会を潰される。後年、他の兄弟(ネットスラングて言うところの愛玩子)から「お前は楽で良かったな」と言われて抑えてきた怒りがよみがえる。しかし、気づけは親は既に他界。自分は親孝行してしまった後。怒りのぶつけようが無い。
    大原先生は「諦めて兄弟仲良く」みたいなニュアンスだったけどね。いつか親の二番煎じになるのでは無いかと思う。親の相談者に対する対応がテンプレとして刷り込まれているから。経済的にも相談者一家にぶら下がる可能性もある。貯まった不平不満をぶつけて引導渡して、疎遠でいい。

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