借金抱えて居酒屋を切り盛りする両親を襲った父の脳腫瘍。27の娘に出来ること

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもしい?

相談者:
はい

加藤諦三:
あのお、中川先生おっしゃったように、

相談者:
はい

加藤諦三:
これを機会に、

相談者:
はい

加藤諦三:
むしろお母さんと妹と、あなたと3人がより協力して行くと。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・この事があったんで、3人が共通の目的を持てたわけですよね?

相談者:
うんうんうん、そう思います。

加藤諦三:
で、あなた確かにね、明るいわ。

相談者:
あはは(苦笑)

加藤諦三:
こう、暗い声じゃないもんね。

相談者:
えー

加藤諦三:
うん

相談者:
そうですか。

加藤諦三:
だから、これはあなたの財産ですよ?

相談者:
あーはい

加藤諦三:
かなりすごいバイタリティーがあるんです。

相談者:
あー、はい

加藤諦三:
ぜひ、そこら辺のところ、あなたのね?

相談者:
はい

加藤諦三:
宝であるバイタリティーと、素直さを、大切にしながら、

相談者:
はい

加藤諦三:
生きてって下さい。

相談者:
ありがとうございますう。

加藤諦三:
はい、どうも失礼しますう。

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
正しい状況把握、それが、第一です。その後で、どう対処するかです。

(内容ここまで)

ホリエモンが、飲食業について、こうすれば儲かる的な本を出した。
ご本人はエールのつもりらしい。

アタシには、これだけの発想力と実行力がなければ、バックを持たない普通の料理人が店を維持するなんて無理だと戒める本に思えた。

引き算さえできれば、個人事業で飲食業を始める人なんて、いないハズなんだけど。

 

状況把握ねえ・・

分かっとらんな、オッサン2人。
聞けるんならとっくに聞いとるワイ。

事はカネに絡む話だ。
助ける力もないのに、聞けるか。

母親だって分かってるし、望んでもいない。
てか、小さいころからまともに構ってやれなくてアンタには申し訳ない気持ちなの。

ウソまでつく親の気持ちを尊重しなさいよ。

それもこれも、父親が夢を追いかけてしまったのが原因だ。
料理ができれば、それで店ができると思ってたんだな。

自宅兼店舗をローンで建てるとか、どんだけギャンブルなんだよ。
後戻りできないじゃん。

真新しい店舗だって7、8年もすれば改修が必要になる。
家族を養いながら、ローンを払いながらだ。

設備が壊れたら借金するしかない。
個人事業主が借りる運転資金とは、すなわち生活費が足りないってことなの。

場所に恵まれない、ありふれた居酒屋が客を繋ぎ留めるには安さしかない。

薄利のために店を開け続けるしかない。
そうだ、ランチ営業も始めよう。

命を削る長時間労働の完成だ。

節約するとしたら、まずは人件費だ。
掃除から仕込みまですべてが自前。

夫婦で切り盛りしてると言えば聞こえがいいが、接客のバイトすら雇えない。

逃げ場のない、先の見えない毎日。
頑張れたのはアンタら娘がいたからだ。

 

父親の夢の後始末なんて娘がするこたあない。

もしだ、今アンタが店を継ぐなんて言ってみ?、この母親だったら全力で止めるだろうよ。

自分は惚れた男だからついてきたけど、それでもう十分。

親はシナリオを考えてるさ。
父親がやれるとこまでやってゲームオーバー。

27の小娘が立派なこと考えなくていいの。

アンタがやれること?
そんな簡単なことも分かんないの?

家族でいるってことだよ。
子どものままでいいの。

頭じゃなく感情を行動に移せ。

心配で会いに来たでいいじゃん。
継ぐだの継がないだの言う前に、帰って父親と一緒に店に立ってみ。

 

実は先月、父を亡くした。
脳梗塞を繰り返し、約1年半の闘病だった。
普通じゃなかった姉妹の関係を、元の普通の姉妹に父が戻してくれた。

本当の家族想いなんて、ぎこちないもんだ。
今日の相談者家族みたく。

 


借金抱えて居酒屋を切り盛りする両親を襲った父の脳腫瘍。27の娘に出来ること」への4件のフィードバック

  1. はじめまして。ラジオ聞き逃した時に見に来ております。
    本当の家族想いはぎこちない、同意いたします。

    お父様のご冥福をお祈りいたします。

  2. 毎日欠かさず拝見しております。
    管理人様の感想がない時は、がっかりしていましたが、最近なかったのはお父様の件があったのですね。

    ご冥福をお祈りします。

    今後も拝見させていただきます。

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