年利96%!ナマコとワカメ養殖の投資詐欺に引っ掛かった自覚のない男65歳

(再びパーソナリティ)

今井通子:
はい。
もしもし?

相談者:
はい

今井通子:
お分かりいただけましたか?

相談者:
ええ、大体の事は分かりました。

今井通子:
はい・・という事で。

相談者:
はい

今井通子:
はい、よろしくお願いします。

相談者:
ええ、分かりました。

今井通子:
はい

相談者:
ありがとうございました。

今井通子:
はい、どうも失礼いたしまーす。

相談者:
はい、はい、ありがとうございましたあ。

(内容ここまで)

ナマコとワカメ

なんつうか、もっと、そのお・・
ないの?、他に。

語感そのものに怪しさが漂うハンデをわざわざ材料に選ぶかね。
アタシの偏見かしら。

❞高級食材ナマコの需要が世界中で急拡大!
ワカメと同時養殖に成功
ヌルヌルとヌルヌルで相乗効果❞

1円も出せない。

 

にしても月利8%。
本当かいな。

いや、詐欺の手口がってこと。
本気で騙そうとするなら、も少し控え目にしない?

だって、預けた資金が1年で倍だよ。

それでも真に受けたってことなのか?
このレベルの計算ができないってことなのか?

もっとも、表(おもて)のファンドにはこれに近い成績を残すものがないことはない。
(昨年は株高の影響もあって、リターンランキング上位のファンドは年率80%超え。1年で1.8倍)

ただしこれは、単位価格の高騰によるもので配当ではない。
言うまでもなく成績上位のファンドはリスク指標も最高レベル。
あくまで好成績は振り返ってから言えること。
月8%配当があり得ないことに変わりはない。

 

まあ、このオッサンの言うことだ。
現実感のある落とし所は月じゃなく年利の毎月分配。
で、その配当実績が70万の方が4回、200万の方が3回。

個人ベースの詐欺ならちょっと払い過ぎだね。
だって3回しか払わないのも一回しか払わないのも目クソ鼻クソ。

考えられるのは組織だった詐欺。
これだと、顧客を募集する間は既存契約者に対してキチンと履行し続ける必要がある。
で、十分に集まったところで破綻。

 

オッサンは投資時期と同じくして、同じ人間に180万円を貸し付けている。

じゃあ、オッサンに投資を勧めた人間はおそらく首謀者ではない。

詐欺の果実はその人間に入る前に組織から大きく抜かれてしまう。
なので、簡単に騙せると分かったオッサンには組織を通さずに持ちかけた。

だけど、そうすると、投資と借金とで一枚の証書にまとめたこととの辻褄が合わない。
投資分もネコババしたのかしら。

 

そもそもオッサンの言う、弁償、補償ってのがイミフ。

だって、投資というのはリスクを商品化したもので、表の世界でも高額配当が無配に転じたっていいし、破綻すれば元金は返ってこない。

詐欺師はこれを利用するわけだ。
だから、6年前に、貸し金180万はともかく、投資分270万までの債務を認めたってところがすごく変。

本気の事業だった可能性も1ミリぐらいはある。

色んなことが考えられるんだけど、このオッサンの話からストーリーを起こそうとするのが土台ムリ。

 

オッサン:
弁護士さんを知ってる友だちがいたもんですから 、その弁護士さんに言ったら公正証書を作ってくれたんです。

友だちの知り合いの弁護士さんねえ・・

「公正証書を作ってくれた」
この言い回しがすんごく気になるんだけど。

だって、あたかも弁護士が一人で作ってくれたみたいじゃん。

公正証書を作るためには、公証役場に債権者と債務者が揃って出頭して記載内容について公証人と打ち合わせしないといけない。

じゃなにか?
その社長は自分の債務を確定させるためにノコノコ出向いたわけだ。
弁護士はその社長を探して、そして会って債務を認めさせたわけだ。
そいで、その弁護士は証書の効力についてオッサンに何の説明もせずに紙を渡しただけってか。

ダメだこりゃ。
公正証書はガス抜きのためのフェイク。

オッサン 「公正証書を作ってくれた弁護士さんとこへ行って聞いてみます」

転んで手をついたところはウンコだった。

 


年利96%!ナマコとワカメ養殖の投資詐欺に引っ掛かった自覚のない男65歳」への3件のフィードバック

  1. とにかく憐れ でかわいそう
    弁護士の所行ったらまたお金かかるんじゃないの?
    誰か教えてあげて…

    管理人さんの書いた結婚相談所で知り合った女性ってのは編集で消えたのかしら?

    管理人さんコメント最近多くて嬉しいです

  2. そんなに配当があるものを、なんで他人様にいいましょうか。
    甘い話には裏があるのは当然。

  3. いつも思うのですが、管理人様の洞察力と論理的な、しかもおもしろい!感想
    もう楽しみで、楽しみで。これからもよろしくお願いいたします。

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