受かった試し無いオケ・オーディション。本番に弱いバイオリニスト11回目の挑戦

(回答者に交代)

高橋龍太郎:
あ、はじめまして高橋です。

相談者:
あ、はじめまして、お願いします。

高橋龍太郎:
いやあ、参考になるんだか、僕もあがり症なので(苦笑)・・

相談者:
あ、そうなんですか。

高橋龍太郎:
うーん、も、引っ越しが多くて・・小学校のとき3つも引っ越したら・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
やってるうちに、いじめもあったり、いろんなことあったから。

相談者:
ああ

高橋龍太郎:
うん、結局う、人から指されると・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
人からって先生から指されるともう、顔が真っ赤になっちゃって・・

相談者:
ああ

高橋龍太郎:
頭が真っ白になって。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
中・・そうね、高校生ぐらいまで、続いた。

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
うん、で・・それが、ま、今は、講演会とか、なんとかでさすがにあがることはないけど、やっぱりほかの人に比べると緊張はするかもしれないけど、

相談者:
うん

高橋龍太郎:
僕が、それ、が・・えー、人前でなんとか喋れるようになったのは、が・・ちょうど、僕らの学生、時代に、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
学生運動お・・が、物凄く盛んで、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、クラス討論っていうのを、もう・・授業を・・それこそ放棄してみんなで話し合うっていうときがあって、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それで・・最初はボソボソと・・喋っていたんだけれど、

相談者:
うん

高橋龍太郎:
だんだん、だんだん・・自分の喋ってることお、が・・割とクラスの支持を得るようになって、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
でえ、それこそ、最終的には、クラス代表にまで・・

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
なったの。大学のときにね?

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
で、その、言ってみれば人前で話すという場数を・・もう、毎日のようにやってたから。

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
そのことによって、最後は、それこそ・・そうだね、1万人近い、学生え、の・・大会みたいなときい、に・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それこそ、演説を、やったりしたよ、当時。高揚感に・・

相談者:
あーあ

高橋龍太郎:
包まれながら(含み笑い)。
だからそれで漸(ようや)く、その赤面恐怖が、僕は克服できたの。

相談者:
あー

高橋龍太郎:
だからそっからの教訓は、基本的に場数を踏むっていうことと、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それから・・言ってみれば、なんだろうね?要するに・・自分ん、が・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
物凄く、なんか理想的な、イメージを・・自分の、心の中にみんな人は持っていて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そうじゃないと・・その、ギャップう、が、見えた瞬間に、もう、すごく萎縮しちゃうの。

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
うん。要するに・・なんか・・すごく、自分を理想化しすぎてて、現実う、とのギャップに・・一瞬気づいた瞬間に強張(こわば)っちゃうの。手が震えたりするの。

相談者:
ああ、なるほど。

高橋龍太郎:
うん、だから、その理想化された自分っていうのが・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自分の中に、もちろん持ってるのは大事なんだけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それがあまりにも、高すぎたり、

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
じぶ、現実の自分とギャップがあるとお、震えたりするね、やっぱり。

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
だから・・基本的にいうと、まず・・場数を踏んでおくこと。それからもうテーマ分かってるわけだから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それについてはもう、特に集中的にトレーニングするってことと。それからやっぱり・・自分の理想を、もちろん・・追い求めるのは大事なんだけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自分の、要するに・・蓄えた実力以外には発揮できるものは、何もないんだから。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
まあ、淡々とっていう言い方は変だけれど。
自分の実力さえできたら、結果はどうでもいいぐらいに思って弾けば・・

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
落ち着いてできそうな気がするなあ。

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
うーん。でも、あれでしょう?・・そのオーケストラに・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
絶対入んなきゃいけないもんなの?

相談者:
・・絶対・・そうですね、入りたい気持ちは強いんですけどお・・

高橋龍太郎:
うん

相談者:
やっぱりオーケストラって、そのお・・空きがでることが・・

高橋龍太郎:
あ、少ないよね。たぶん、うん

相談者:
少ないので、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
出たときに、

高橋龍太郎:
うーん

相談者:
受けないと、次・・いつ・・入れるかが、もう分からないような・・

高橋龍太郎:
うーん

相談者:
感じになるので、その1回に、ちょっと・・

高橋龍太郎:
うーん

相談者:
賭けた感じになってしまうんですけど(苦笑)。

高橋龍太郎:
うんそうだろうけど・・
でも、もし入れなくても・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
要するに楽しめる音楽人生はあるわけでしょ?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね?、だから・・あんまり、そのこと・・もちろん、願望を強く持つのは大事なことだけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
えー、どんな結果になっても、音楽を楽しもうって気持ちさえあれば・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それは、音楽の神様が、救ってくれるかどうかは・・

相談者:
うん

高橋龍太郎:
別にあなたの側の問題ではなくて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ある種のなんかこう・・運命みたいなもんだから。

相談者:
ふうーん

高橋龍太郎:
自分の中のお、実力だけ発揮できたら・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あとはもう、周りに任せようっていうふうに・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
思うっていう、ことが一番大事じゃないかなあ?

相談者:
ふうん

(再びパーソナリティ)


「受かった試し無いオケ・オーディション。本番に弱いバイオリニスト11回目の挑戦」への9件のフィードバック

  1. 音大と言えどレベルも様々、しかも演奏家になる強い意志無くやってたようなので、メンタルがどうとかではなく、オケのレベルに技術が達してないだけでは?
    高レベルの音大なら、まわりの話を聞けば6才で始めた自分のスタートが遅かったことがわかるはずなのに自覚が無さそうなので、あまり有名ではない音大かな、と。
    多分メンタルではなく技術が足りないんでしょう。

  2. 相談内容を聞いた途端に欠伸を噛むような今井さんの返事に笑った。なんたって今週は半端なかった週間だったからな。レイプだ風俗だネグレクトだセックス拒否だと…

  3. 音楽家になりたい人は星の数ほど。
    音楽で食べていける人は星座の数ほど。
    (※個人的なあてずっぽうの思い込みです。)
    プロを目指す人は幼少の頃から並々ならぬ努力をして才能を磨きいろんなチャンスをうかがっている。なんとなく楽器がうまいからでは到底。

    残酷だけど運と才能が物言う世界だから努力したからといって、それがどうした。

    あきらめて、ただでさえ少ない音楽関係以外は就職してもつぶしがきかず産廃扱いも珍しくはない。

    演奏家は演奏を間違っても間違いと思わせない技量と心の余裕が大事で、一度もあがったことが無い人もいる強者の中の強者でなければ一流オケや演奏家は厳しいと思う。

    だけど人に聴かせられるような音色を奏でられる相談者さんは心底うらやましい。
    まわりが許す限りこれからも素敵な曲をあらゆるシーンで響かせてください。

  4. 今井さん、もう少しスムースに聞き取りできないかな。いらいらした。どうも相談内容、及び相談者の傾向によって不要な「なるほどフィルター」が発動するクセがあるような気がする。今回の相談から感じるのは、芸術家に何かコンプレックスがあるのか、だね。

  5. 管理人さんのコメントに同意。
    こどものスポーツでも、とても才能があるのに、肝心な時に緊張して結果を出せない選手とか、よりによって試合前にケガをして試合に出られない選手とか、たいてい親のプレッシャーのせいだ。
    肝心な時に、用意周到にかつ徹底的にがんばることができないのは、潜在意識で成功を避けているからだ。それは、成功したらしたで自分の意を置いてけぼりで、親が先走るのが目に見えてて、それが嫌だから、だと思う。

    技術が同程度の場合、薄紙一枚の差を作って選ばれる人間というのは、親ではなく本人が強靭な意志を持って成功をめざしている人間だとつくづく思う。

  6. 私は占いが好きではないのですが、身近に算命学の占い師がいます。子供が生まれた時勝手に占ってくれました。
    その時に、「この子は芸術や運動にとんがった才能の星は持ってないから」と言われて安心したのを思い出しました。でプールとか普通の習い事と中学受験を選考しました。
    確かにとんがった才能の星は持って無さそうです。

    近所に引退した野球選手がチラホラ住んでいますが、息子さんたちもちろん野球やってますが、みんな高校、大学まで野球推薦ですがそのあたりで終わってます。

    ホントプロって言うのは抜きに出た才能なんだなぁと感じさせられます。

  7. これはここに相談してくるの間違ってるんじゃないのかな。

    プロ野球の入団テストに合格するのにここに訊くか?ってのと同じ。
    プロ野球の場合、大方の人は高校野球から目を付けられてる。(へたすりゃ中学から)
    だとしたら、クラシックの場合海外の〇〇コンクール第〇位とか獲ってるじゃない。
    例えばNHK交響楽団の演者の経歴見ても、なーんもない人なんかいないんじゃない?
    もしいたとしたら、例えば全国で50人枠があったとして、40人くらいがほぼ輝く経歴を持っていて、残り10枠を輝いていない毎年落ちてる人や新人がひしめき合ってる、そんな感じでしょうに。
    そこらの市場調査もできてないのかなあ。
    できてればここに相談にこないだろうなあ。

    それに大体そんなとこに行こうとする人は、有名な先生にレッスン受けてるだろうに、その先生に「私ここの交響楽団受けようと思うんですが」って普通訊くよね。
    その先生が「君はメンタル弱いから、人生相談に相談してみたら?」って言うわけがない。

    ということは、この人箸にも棒にもかからないレベルだと思うよ。

  8. 少し前の「娘をガチガチに躾したのに、大学入学後にはっちゃけてしまった」高齢出産ママからの相談の対極にある今回。
    本件の相談者に反抗期はあったのだろうか。無かった気がする。
    モラトリアムがまだ許される内に、演奏系YouTuberでやってみたらどうだろ。いざプロで食っていくなら最大の敵は親のプレッシャーでなくて、大衆の評価。どうせ対峙しないといけないなら、まずはオーケストラよりも遥かに敷居が低いYouTubeでやってみたらどうか。
    それにしても演奏家の道も狭き門である。大学で研究者として生きるのも狭き門なのと比較してしまう。院卒の世界も「院卒の4割は10年内に消息不明となる」という世界だが、演奏家も似たり寄ったりなのだろう。

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