【日曜に読む傑作選】娘の加害者が近所に居る。大原女史の見立てを否定する女
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
大原敬子:
あのお、
相談者:
はい
大原敬子:
今日ね・・
相談者:
はい
大原敬子:
不思議だなあと思ったことがあったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
それはですね、
相談者:
はい
大原敬子:
心の重い物は・・
相談者:
はい
大原敬子:
数年前、その時の、事件の時ですよね?
相談者:
はい
大原敬子:
それより今の方に、
相談者:
はい
大原敬子:
相談なさる、そのお母さんの心の重さがわたしには、どうしても理解できなかったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
・・でもう一つはお嬢さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
「あんたなんか何もできないじゃないか」って言ってましたよね?
相談者:
はい
大原敬子:
この言葉がね・・とっても、わたしの中で残ったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
ではじめて今分かりましたけれども。
相談者:
はい
大原敬子:
・・お母さまは、
相談者:
はい
大原敬子:
事が起きたことは分かるんです。観念的に。
相談者:
はい
大原敬子:
でも、実際自分が受けてないと・・
相談者:
うん
大原敬子:
観念的な言葉で子どもに、慰めたり。
相談者:
うん
大原敬子:
干渉したりするんです。例えばですね・・子どもが怖い目に遭った時にあるでしょ?
相談者:
はい
大原敬子:
で「大丈夫だよ」とかなんか言ってるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
で、本来はその時に、あれ?、これどう対処したらいいだろう?ってのが・・今日の電話になるわけです、本来は。
相談者:
はい
大原敬子:
時間経過からいいますと。
相談者:
はい
大原敬子:
ところが、数年経って今日来たって事は、あなたが・・
相談者:
はい
大原敬子:
この方に会って、
相談者:
はい
大原敬子:
はじめて怖あいと思ったから、今日電話したんじゃないですか。
相談者:
はい
大原敬子:
そうすっとその間(かん)、一番大事なお嬢さんに、
相談者:
はい
大原敬子:
対処と対応をしてなかったんですよね?
相談者:
・・
大原敬子:
今から話しますけども。
相談者:
はい
大原敬子:
それでも、このお嬢さん、こんなに強いんですよ。
相談者:
はい
大原敬子:
・・まずどういう対応かといいますとね、
相談者:
はい
大原敬子:
「お母さん、こういう事があったの」飛んで来ますね。
相談者:
はい
大原敬子:
で抱いてあげますよね、お母さん。
相談者:
はい
大原敬子:
その時に、
「あのね、皆、誰でもあるの」
相談者:
はい
大原敬子:
「例えばね・・お母さんなんか電車に乗ってね」
相談者:
はい
大原敬子:
「変な人がね、お母さんの手掴んだの」
相談者:
はい
大原敬子:
「その時お母さんね、『あ・・お父さんどこにいるんだろう?』って大きな声で言ったの」って。
相談者:
はい
大原敬子:
「そしたらね、その人、手を離したの」って。
相談者:
はい
大原敬子:
「強面で追っかけて来た男の人が、こ・・」
相談者:
はい
大原敬子:
「その時は怖くてね」
相談者:
はい
大原敬子:
「お父さんどこにいるのお?、嫌だあ、あそこに居た」って・・
相談者:
はい
大原敬子:
「誰でもいいから」
相談者:
はい
大原敬子:
「知らないおじさんでもいいから」
相談者:
はい
大原敬子:
「『お父さん!』って行きなさい」って。
相談者:
はい
大原敬子:
「そして助かったのよ」って。
「みんーなそういう事があるの」って。
相談者:
はい
大原敬子:
「じゃあ・・これからちょっとやってみようか」
相談者:
はい
大原敬子:
「学校の帰りに起きた場合には」
相談者:
はい
大原敬子:
「『助けて』って言っちゃ駄目よ」
相談者:
はい
大原敬子:
「知らない家(うち)に入って行って、『ただいまー』ってお家に入って行くの」
相談者:
はい
大原敬子:
「どこの家(うち)でも構わないから入って行くのよ」
相談者:
はい
大原敬子:
「みんなそうして女の子はね・・」
相談者:
あーそういう具体的な・・
大原敬子:
「そういう知恵を覚えていくの」
相談者:
はい
大原敬子:
そんな話を常にやってる事と。
相談者:
はい
大原敬子:
もう一つは、
「お母さん明日、学校の近くに行くんだけども、一緒に帰ろ」とかね。
相談者:
はい
大原敬子:
必ずそこで、お母さんとのコミュニケーションが細かく大事だったと、わたしは思ってるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
それをしていたら、お嬢さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
「あんたなんか何もできないくせに」って事は、言わなかったはずなんです。
説明ではなくって・・
相談者:
・・
大原敬子:
具体的な対処が欲しかったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
「人はね・・」
相談者:
はい
大原敬子:
「それはこうよ、みんなそう言う◆#」
「この時はこうするのよ、この時はこうするのよ」って、
それはみーんな女の子はね、
相談者:
はい
大原敬子:
そうして教えとくもの。
「却って良かったね、覚えて」って・・ていう風にして、教えて行くんです。
相談者:
うん
大原敬子:
それをやっていれば、今日この男の人に行き会ったって、あなたも対処知ってるわけですから・・もうやってるはずですよ?
相談者:
・・
大原敬子:
つまりどういう事かっていうと、
相談者:
うん
大原敬子:
必ず、近くの警察?、交番?
相談者:
はい
大原敬子:
あなたは月に一回行ってますか?
相談者:
・・行ってません。
大原敬子:
・・対処ってそういう事なんです。
相談者:
はい
大原敬子:
・・これを4年間やってれば、
相談者:
はい
大原敬子:
どうしたのって・・だってね・・
相談者:
はい
大原敬子:
もう、
「あなたは幸せいっぱいね、おまわりさん、お友だちになったんだから」って。
「お母さん今月もね、お花持ってくけどあなたも一緒に行く?」って事で、ホントに、子どもと、何があっても、
相談者:
はい
大原敬子:
誰かが守ってくれるって事をやって来なくちゃいけないんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
それが彼女が言った、
「あんたなんか何もできない」って、そういう事だったんです。
相談者:
「あんたなんか何もできない」っていうのは、
大原敬子:
うん
相談者:
わたしの、転職と、関係があることなので。
大原敬子:
それは転職を言ってるんじゃないんです。
相談者:
いや、違います。
大原敬子:
・・あのね?
相談者:
はい
大原敬子:
子どもが・・親を責める時っていうのは、
相談者:
はい
大原敬子:
「あなたはわたしの心分かりますか?」って言ってるんですよ?
相談者:
・・
大原敬子:
「あなたはわたしの心の中を、理解してるの?」って事なんです。
相談者:
・・
大原敬子:
言葉を言葉で捉えてしまう今は親が多いんですね。
相談者:
いえ。
「何もできない」って言ったのは、ちょうどわたしの転職の時で、前職は凄くいい職に就いてたので・・それえ、を、辞めた、ために、酷い言葉を投げかけて来たんです。
大原敬子:
あのね・・
相談者:
同居している・・
大原敬子:
うん
相談者:
祖母が、そういう偏見の目が強い人で。そういう事を吹き込まれていて、
大原敬子:
あのね・・
相談者:
はい
大原敬子:
お母さん今わたし・・
相談者:
はい
大原敬子:
キツく言ったので、
相談者:
はい
大原敬子:
責められると思ったんでしょうね。今もう、どんどん、どんどん、枝葉がひろ、あ、広がって来て、
相談者:
はい
大原敬子:
当初の相談とは違って来ますよね?
相談者:
はい
大原敬子:
それぐらいにあなたの心の中が、
相談者:
はい
大原敬子:
安定しないものがあるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
そこに今回の・・男の人に出会ってしまってっていう、非常に恐れと恐怖があるわけでしょ?
相談者:
はい
大原敬子:
で、わたしが、言い方ちょっと変えますね。責めてるように思ってるかもしれませんけども、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたとお嬢さんの関係だけで今日は絞りたいと思うんです。
相談者:
はい
大原敬子:
その時にお嬢さんは、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さん、ここを、受け入れて欲しかったってのが、お嬢さんにはあったって事です。で、お母さんまだお若いから、そこまでは行かなかったって事は確かなんです。
相談者:
はい
大原敬子:
でそれどうするか?っていうと、もう現実に、お嬢さん自身は、
相談者:
うん
大原敬子:
心の傷は絶対あると思うんです。
相談者:
はい
大原敬子:
でも、よくお嬢さん一人でここまで立ち上がったなってわたしは思ってるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
ホントは心の奥の物を求めて、るんです娘さんは。
相談者:
はい
大原敬子:
でも今からは、今、交流できてないですよね?あまり会話も。
相談者:
はい
大原敬子:
そうすっとあなたが心が安心するのが一番なんです。
相談者:
はい
大原敬子:
あなたが微動だに動かなければ、
相談者:
はい
大原敬子:
お嬢さんはこのまま行くとわたしは思っているんです。
相談者:
・・はい・・
大原敬子:
分かります?
相談者:
娘はとてもいい方向に向かっていると思います・・ちょっとずつ良くなってる・・はい
大原敬子:
今日からお嬢さんに分からなくてもいいから、自分が・・やるべき事をちゃんとやってくって大事でしょ?
相談者:
はい
大原敬子:
分かりますか?
相談者:
はい
大原敬子:
先程加藤先生おっしゃいましたけれども、
相談者:
はい
大原敬子:
堂々と、
相談者:
はい
大原敬子:
娘さんを、
相談者:
はい
大原敬子:
たまたま買い物のついででっていう事で、
相談者:
はい
大原敬子:
迎えに行ったらいかがでしょうか?
相談者:
・・はい
大原敬子:
できます?
相談者:
はい
大原敬子:
・・で、その、通学路(つうがくじ)のところに交番はあります?
相談者:
・・はい、あります。
大原敬子:
1ヵ月一回、行ってくださいね。
相談者:
はい
大原敬子:
で、娘さんも、必ずその交番に時々ね・・
相談者:
はい
大原敬子:
あの、お花持ってってあげてって事は・・娘さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
交番がホントに自分の家のように、お母さんのお願いで持って行かせるんです。
相談者:
あー
大原敬子:
これはね、わたしが知ってる経験でもあったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
月に一回、お花を持たしたんですって、
相談者:
はい
大原敬子:
ガーベラを。
相談者:
はい
大原敬子:
そしたらおまわりさんがね時々声掛けるんですって。
相談者:
はい
大原敬子:
それから自分は何となく守られてるし、親の方も・・何となく心が落ち着いたって言うんですね。
相談者:
ああ
大原敬子:
その間に娘さんも知恵が付いたっていうんです。
相談者:
はい
大原敬子:
でこれは実際に、
相談者:
うん
大原敬子:
成功した例ですので、
相談者:
はい
大原敬子:
今日のし、相談は、
相談者:
はい
大原敬子:
娘さんそのものではなくって、
相談者:
はい
大原敬子:
あなた自身の心の安定と、
相談者:
はい
大原敬子:
もう一つは娘さんの反抗期なんですけども、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さん、もう少し心を読み取るって事?
相談者:
はい
大原敬子:
事実ではないですから、その言った言葉は。
相談者:
そうですね。
大原敬子:
それを、あなたが、受け入れる能力があれば、
相談者:
はい
大原敬子:
・・ホントに幸せになるんじゃないかと思うんです。
相談者:
はい
大原敬子:
先生いかがでしょうか?
(再びパーソナリティ)