依存心 に関連する悩み相談
依存心は、この番組の顔と言ってもいいパーソナリティ役の加藤諦三氏が好んで使う言葉です。
人間関係に関する相談の根本原因を依存心に見出します。
依存心とはその人にこうして欲しいと願う心 <加藤諦三>
依存心は期待と言い換えることもできます。
人が人に対して行う振る舞いにはほどんどの場合、何某かの期待が含まれています。
電車で席を譲れば感謝されるであろうという期待。
微笑みを向ければ、微笑み返して来てくれるだろうという期待。
泣けば哀れんでくれるだろういう期待。
わたしたちは、時に作為的に、時に無意識にこのような期待を抱きながら行っているわけです。
依存的敵意
依存心が負の作用を及ぼすのは、期待が裏切られたときです。
依存心が怒りや憎しみとなって現れます。
これを「依存的敵意」と言って、加藤氏のアドバイスによく出てきます。
もっとも、先程の例で挙げたように、依存心が関係性の薄い人に対するものであれば、問題にもなりません。
いっときだけ不愉快な気持ちになる程度のことです。
深刻化するのは、近い人に対する依存心です。
親や子、妻や夫、あるいは恋人に対する依存心。
勝手に依存心を抱いているのは他ならぬ自分なのに、それに気づかず、相手をコントロールしようとします。
相手は堪ったものではありませんが、躾や教育、道徳や愛情、といった仮面に覆われているので余計やっかいです。
近い人の依存心が深刻なのは、依存心と敵意が表裏一体で、依存心が大きいほど敵意も大きくなるからです。
依存と敵意。
この矛盾を抱えて、大切な人との関係は破滅へと向かいます。
共依存
お互いに依存し合っている状態を言いますが、共依存が示唆しているのは、自分は相手から依存されていると思っている方が、実は相手に依存しているという事実です。