脅しのつもりだった離婚届。 妻への依存心がもたらした悲劇

テレフォン人生相談
2015年4月16日 木曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)

相談者: 男34歳 妻30歳

今日の一言:
依存心を、愛情と合理化している人は多いです。

(年齢、家族構成のやり取りは省略)

加藤諦三:
じゃあ、今、お2人で暮らしているんですね?

相談者:
そうです、はい。

加藤諦三
はい、分りました。
で、どんな、相談ですか?

相談者:
はい。
えーっと、その奥さんがあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
2ヶ月・・弱、ぐらい前にい、

加藤諦三:
はい

相談者:
出て行っちゃいましてえ、

加藤諦三:
結婚してからどのくらい経つの?

相談者:
もうすぐ3年です。

加藤諦三:
もうすぐ3年。

相談者:
3年目になりますね。

加藤諦三:
3年目ですね。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、2ヶ月ぐらい前に家を出てしまった。

相談者:
はい

加藤諦三:
はい。
そいで?、もう連絡は来てないの?、今。

相談者:
たまに来ます。

加藤諦三:
メールか何かが来るっていうこと?

相談者:
そうですね、はい。

加藤諦三:
ふうん・・
で、何で、出てったんですか?

相談者:
始めは些細なケンカだったとは思うんですけどもお、

加藤諦三:
はい

相談者:
むこうが、言うにはですね、

加藤諦三:
はい

相談者:
あのお・・ま、わたしも、そんときはちょっと・・結構、頭・・に血が上ってたものですから、

加藤諦三:
はい

相談者:
離婚、届けを、貰ってきましてえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
でえ、ま、脅しというか・・ほんとに、こう、分って欲しいという、

加藤諦三:
はい

相談者:
気持ちでですね、

加藤諦三:
はい

相談者:
彼女に直して欲しいところとかをですね、

加藤諦三:
はい

相談者:
こういうところを・・直してくれない・・と、もう離婚するぞ、みたいな、

加藤諦三:
はい

相談者:
離婚する気というのは、もちろん無かったんですけどもお、

加藤諦三:
はい

相談者:
まあ、脅しのつもりで、それを、出しまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
そしたら、まあ、彼女が言うには、

加藤諦三:
はい

相談者:
それ・・を見た瞬間に、なんか、すべて冷めてしまった・・すべて、なんか、気持ちがもう、離れてしまった・・って・・言うんですね。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
でえ、それで、もう、出て行ってしまったんですけどお・・

加藤諦三:
なんか、些細なことで、ここまで大きくなっちゃうっていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
これは、口実で・・些細なことっていうのは。

相談者:
うん

加藤諦三:
元々なんか、気持ちがあ、離れていた、っていうことは無いんですか?

相談者:
・・

加藤諦三:
まあ、あなた離婚するつもり、全く無かったって言うけども。

相談者:
そうですね、あのお、どちらかって言うと・・むこうの方が、全然、わたしに、べったり、だった・・んですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
結構・・むこうの方があ、わたしがいないとダメだ、みたいな、感じだったんでえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
今、なんか、それがあ・・180度、(笑)変わってしまったような・・感じになってしまいましてえ・・

加藤諦三:
うん、まあ、要するにあなたの方が、実はしがみついてたんでしょう?

相談者:
ま、そういうことになる、みたいですね。

加藤諦三:
うーん・・

相談者:
うーん・・

加藤諦三:
些細なケンカって・・どんな喧嘩ですか?

相談者:
ま、彼女、結構・・大雑把っていうか、ガサツなとこがありましてえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、お互い仕事してるんですけどもお、

加藤諦三:
はい

相談者:
食事とかは、作ってくれるんですけど、あんまりい・・家事が、得意ではない・・方なんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
でえ、わたしの方も、細かいところなんですけれど、こういうところ、掃除・・しといて、とかあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
掃除のやり方とかですね、そういうの、教えるんですけどお、

加藤諦三:
はい

相談者:
そういうのが、出来なかったりい・・でえ・・一番その、出てったときに喧嘩したのがあ、彼女があ、夜、長電話をしてるんですね。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
1時間とか、1時間以上ぐらいですかね。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
で、始めはわたしも、別にそんなに・・
「ちょっと電話していい?」
っていうことで、
「ああ、いいよ」
っていう話で、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、初日は別に、気にも留めなかったんですけどもお、

加藤諦三:
はい

相談者:
それが2日、3日連続で続きましてえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
わたしが家に帰っ・・てながら、2人っきりの空間でえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、別の部屋に行ってますけどお、

加藤諦三:
はい

相談者:
長電話・・せっかくう、わたしが帰ってるのにい、

加藤諦三:
はい

相談者:
長電話するのは失礼じゃないか、って、もう・・いうことを、注意しまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
電話なんか・・長くても、5分、10分だろう、っていう話で、

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
怒ったんですね。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
でえ、わたしが居るのに、失礼だから止めて欲しい、っていうふうに言ったんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、その場は、あの、じゃ、分った、っていうことだったんですけどお、

加藤諦三:
はい

相談者:
またあ、その、次の日とかあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
にい、同じことをしたんでえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
それえ・・で、すごく怒ってえ、その、次の日かなんかに離婚届を、

加藤諦三:
ああ・・

相談者:
持って行ってえ、ちょっと・・
あ、そのときかなり頭に来てたんでえ、

加藤諦三:
それは頭に来るねえ。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけどお、それ今、あなたが、頭に来てねえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
離婚届持って来たっていうのは、よく分かんだけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
他の人・・でね、例えば、他の家庭でもいいんだけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの、友だちでも、

相談者:
はい

加藤諦三:
誰でもいいけども、同じことをされたらあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
離婚届、持ってくるほど、頭に来たかね?

相談者:
・・
まあ・・いかないかもしれないですね。
まあ、元々、自分の性格も、短気なところ・・が・・あるのでえ・・

加藤諦三:
短気じゃないんじゃないのかなあ・・

相談者:
うーん・・

加藤諦三:
関心が欲しいんですよ。

相談者:
うん・・

加藤諦三:
うーん・・
他の人との関係でも十分、その、なんていうのかなあ、小さい頃、親からの関心を、もらって、

相談者:
はい

加藤諦三:
満足して、成長してきた・・って・・いうことでも、ないんじゃないの?
どっかで。

相談者:
うーん・・

加藤諦三:
そいで、今、あなたの相談っていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
脅しのつもりで持ってきたらあ、それが奥さんが家を出るところまで来ちゃったと。

相談者:
はい

加藤諦三:
もう2ヶ月近く経っちゃったと。

相談者:
はい

加藤諦三:
どうしたらいいんでしょう?ということですかね?

相談者:
本心は戻って来て欲しい・・ですね。

加藤諦三:
で、あなた自身は、離婚するつもりはないということですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、分りました。

(回答者に交代)


「脅しのつもりだった離婚届。 妻への依存心がもたらした悲劇」への3件のフィードバック

  1. この相談に対する管理人様のコメントは、素晴らしい宝物です。
    ずっとお気に入りに保存し、妻に苛立ちを感じることがある度に読み返しております。

    私自身、今回の相談者と同じような気質を持っていると自覚しており、
    相談者と同じ状況が我が身に起きれば、同じ行動を取っていたような気がしてなりません。

    自分の依存心を自覚できたこと自体、この記事の管理人様のコメントに出会えたおかげです。

    しかし、管理人様の言葉にあるように相変わらず妻の行動にイライラしております(笑)
    その度につい妻のせいにしてしまい、怒りをぶつけそうになってしまうのですが、

    「ここが成長するための踏ん張りどころ」「自覚し、内省し、努力あるのみ」

    この管理人様の言葉を胸に、毎日一歩ずつ成長してゆきたいです。
    ありがとうございました。

  2. 共働きでぇ
    食事は作ってくれるんだけどぉ
    他の家事が…雑でぇ
    やり方をおしえるんだけどぉ、できないんですよねぇ

    (’ω’)ファッ!!?

    共働きなのに家事分担は?
    嫁が料理作るなら掃除はお前がやれば良くね?

    こりゃぁ子供できたら…仕事から帰ったら一人で家事育児やって旦那に責められる毎日?
    ゾッとするわ
    ゾッとする未来しか浮かばないわ
    結婚せずマッマと暮らしてろよ

  3. 家事をやらない癖に文句を付ける、うちの父です。自分の食べたところも片付けない。洗濯物すら母に出させる。母がいなくなったら私にやらせるんだろうなと思います。その前に家を出ようかなと思います。母には悪いけど父の人生まで背負いたくありません。かと言って80近い祖母に何かをやってもらうのかもしれませんが。

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