テレフォン人生相談にヤラセがあり得ない3つの理由


ヤラセは「仕込み」とか、「サクラ」とも言われる。

テレビの視聴者参加番組で演出があることぐらい今どき誰でも知ってることです。
報道番組でよくやる街の声や、暑い日に汗拭く街中の女性までヤラセだったことがネットでバラされる時代。

ラジオでもそういうことをやってるかどうかは知らないけど、確かにバラエティ色の強い番組なんかでリスナーから掛かってくる電話の中にはヤケに話が上手い人がいたりする。

というか、ラジオの場合は、リスナーの方から積極的にネタを仕掛けてくることは昔っからあって、番組もそれを活用してきたわけです。
ハガキ職人なんてのがいたり。

のっけからちょっと話がソレた。
ここで言おうとしているヤラセとはそういうのじゃない。

冒頭で言ったテレビがやっているような、局が演出するリスナー参加番組のこと。

で、テレフォン人生相談がそうじゃないかと言われることがあって、それに対する所見をまとめました。

言っている人たちも煽って喜んでるだけって感じもするんだけど、マジレス(*)してみた。

(*)マジレス:
真面目なレスポンス(反応)の略。
ネットスラングだが、リアルでも結構定着している。
冗談やふざけ、あるいは釣り(ワザと怒らせたり、特定の考えを持つ奴を見つけ出すのが目的)であることを承知で、あえてそれに返事をするというニュアンスがある。

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結論から言うと、大人の常識で考えれば、そんなことあるワケがないって鼻で笑うレベルの話だ。

その1 ビジネス的にあり得ない

まず経済的理由。
リスナーからタダで集まるのに、なにが嬉しくてカネ掛けて作る?

相談を偽装するとしたら、
シナリオライターや相談者(演技力を讃えて劇団員とか言われる)、こういう人たちへのギャラが発生する。

さらに、選定、発注、検品、支払い、等の内部コストが発生する。

マジでヤラセを疑ってる人は、ビジネス感覚のない中二だ。

電話は鳴り続けます。
<那須恵理子アナ テレフォン人生相談50周年記念特番>

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その2 リスクの大きさからしてあり得ない

次に、理由としてはこっちの方が大きいんだけど、番組の自殺行為だということ。

寄せられた視聴者からの相談に真摯に回答するというコンセプトが支持されて、半世紀続くニッポン放送ラジオが誇る最長寿番組。

ヤラセなんかやってみ?
悪事千里を走るだ。
どんだけ厳しい箝口令が必要だと思ってるんだ?

テレビの仕込みは暗黙の了解でも、テレフォン人生相談の場合はリスナーを騙したという謗(そし)りは免れません。

ヤラセをする動機が思い浮かばないけど、どんな理由があるにせよリスキー過ぎます。

人はなぜラジオに悩みを打ち明けるのか?
こうした原点にまで立ち返って次の時代への基盤としたいと思います。
<那須恵理子アナ テレフォン人生相談50周年記念特番>

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その3 出演陣を見ればあり得ない

ヤラセがあり得ない理由の最後は、
これほどバカバカしい行為に名だたる出演者たちが加担するかってこと。

番組が相談を偽装すると言っても、3通りのやり方がある。

一つは相談者だけがヤラセ。
パーソナリティと回答者はガチの相談として対応する。

二つ目は、相談者とパーソナリティがヤラセ。
回答者だけがガチの相談として対応する。

三つ目は、オールヤラセ。
相談者からパーソナリティ、回答者まで全部がグル。

あり得ない中で一番可能性があるとすれば一つ目。
二つ目、三つ目に至っては単にヤラセのパターンを示しただけだ。

だって、出演者の顔ぶれを見てよ。
この人たちが三文芝居に協力すると思う?
それって、上で挙げた背信行為に加担するってことだよ?

仮にそんなことしてたら、番組での立派な言動からして自己矛盾もいいとこ。
さっきは番組の自殺行為といいましたが、個々の出演者にとっては職業人として自殺行為です。

出演者にタレント枠はあるものの、全員が弁護士、医師、教授、経営者など本業の有る方ばかり。
出なくたって困らないし。

相談者役だけのヤラセにしたって、共に番組を支える同志であるパーソナリティをも欺くことになる。
第一、隠し通せるものではない。

今後ラジオが5千年続くとすれば、5千年後にもテレフォン人生相談がある。
<加藤諦三 テレフォン人生相談50周年記念特番>

 

こんなところでしょうか。
三つ理由を挙げてみたけど、それぞれ一つだけでもヤラセがあり得ない理由としては十分。
それが三つもあるんだからね。

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とは言っても、あまたのラジオ番組と同様、相談者による仕込みはあり得る。
これはし方がない。

番組は知ってか知らずか、リスナーによって暴かれた仕込み相談にも真摯に回答している。

【番組常連男】
’15/04/23 嫁が実父に何されたって? 前回、父は自殺したって言ってたけど
’15/11/30 番組常連男の登場。スナックは見合いの場ではありません
’17/03/15 トイレ音に性的興奮の鍼灸師。何かしでかす不安に大丈夫と太鼓判を押すワケ

てか、それをヤラセという人がいるけど、そもそも誤用。
言うまでもなく、ヤラセの語源は「やらせる」だ。
自らが自発的に「やる」のとは違う。

そういう意味では「サクラ」も、店側に雇われた盛り上げ役の隠語なので誤用だ。

「仕込み」だって、提供する側の仕入れや下ごしらえの意味だから、これも違う。

適当な呼び名が思いつかないけど、とりあえずここでは、まんま「創作相談」とでもしておこう。

で、「創作相談」と呼ぶとして、その境界はいたってあやふやなものにならざるを得ない。
なぜって、程度の差こそあれ、相談の多くが相談者によってデフォルメされているからだ。

自分に有利なことは多めに、不利なことは少なめか、無い事にするなんてことは番組に限らず人に話すときの常。
あるいは、心に問題を抱えている人はこの逆のことをしたりする。

例えば年齢をサバ読むなんてことは多くの相談者がやってる。
やたら、0や5のキリがいい数字が多いのはこのためだ。
まさか、これを創作相談なんて言う人はいまい。

割とありそうなのが、自分のことを相談するのに、兄弟のことにしてみたり、友人のことにしてみたり。

もしアタシが番組に相談するとしたら、終わった恋バナを現在進行形にして相談するかもしれない。
果たしてこれは創作だろうか?

考えてみれば、リスナーが気づかないものは創作であっても創作相談にはならない。

でしょ?
現実の話として聞くだけの話。

上で挙げた常連男だって、何度も登場したからバレただけで、いずれの相談も、それ一回で終わらせておけば、バレやしなかった。

てか、どれか一回は事実の可能性があって、それがどれかはリスナーには分らない。

そもそも、電話の向こうは素性すら知らない他人の人生だ。
リアリティさえあれば、創作か?事実か?なんてナンセンス。
小説や映画と同じように、その世界に浸ればいいだけ。

もちろん、法的、常識的、理屈的な矛盾を突くことは大いにやればいい。
アタシもそれを楽しんでるし。

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もっとも、番組にも創作相談に抗する最後の砦はある。
言うまでもない、お蔵入りにすることだ。

この最後の砦がいささか甘いのは否めない。
てか、気づいていながら放送している疑いすらある。

でもまあ、言ったって、創作相談と断じられたのは上で挙げた常連男だけ。
放送回で言うと、たったの6本。
(本サイトの収録はそのうちの3本)
創作相談は、実のところ希少なお宝コンテンツなわけだ。

個人的には、コンテンツとしては有りだ。
上で紹介した常連男なんて、お蔵入りにするにはあまりにも惜しい。

創作といえども、人間、己の人格からは逃げられないんだなって。
だって、状況設定は大きく違えど、思考や人間性に食い違いは見られず、いずれの相談も同一人物の身の上話としては違和感がないものばかりだ。
そこには現実の男の願望や、反動が表現されている。

そんなことに思いを馳せながら創作相談は創作相談として聴くには楽しい。
それを暴くのはリスナーの役割としたっていい。

 

実はヤラセだと騒がれている一番の理由は、声や話し方が似ているというものだ。
サクラだの、劇団員だのと鬼の首でも取ったふう。

しかし、相談したいことがあれば別に何度出たっていい。

シリーズもの相談

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「テレフォン人生相談にヤラセがあり得ない3つの理由」への2件のフィードバック

  1. 管理人さんのIQもEQ も高そうなコメントに感服しております。(たまーに「?」)
    この記事ではないけれど。
    宇都宮事件のご明察はショックでした。

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