夏に冬布団、こだわり強く意図を汲みとれない二十歳の息子。母親自身の心の葛藤の解決が先

テレフォン人生相談 2015年1月5日 火曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者:  マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者: 女45歳 夫52歳 長女22歳 長男20歳

今日の一言: 嘘と分っていることを本当と思い込まなければならない。ここでコミュニケーション能力が崩壊します。

加藤諦三:
もしもし。

相談者:
もしもしい。

加藤諦三:
はい、テレホン人生相談です。

相談者:
お願い致します。

加藤諦三:
はい、最初に年齢を教えて下さい。

相談者:
えっと45、です。

加藤諦三:
45歳。

相談者:
はい。

加藤諦三:
えっと、結婚してますう?

相談者:
はいそうですう。
主人…

加藤諦三:
はい、ご主人何歳ですか?

相談者:
はい、52。

加藤諦三:
52歳、

相談者:
はい。

加藤諦三:
お子さんは?

相談者:
長女が22歳でえ

加藤諦三:
はい

相談者:
長男が20歳ですう。

加藤諦三:
はい、分かりました、

相談者:
はい。

加藤諦三:
で、どんな相談ですかあ?

相談者:
長男の性格についてなんですがあ、

加藤諦三:
はい、この20歳の子ね?

相談者:
そうです、

加藤諦三:
はいはい。

相談者:
こだわりがあ、ちょっと強いようでえ、

加藤諦三:
はい。

相談者:
私がどういうふうな対応をしていけばいいか、という事なんですが、

加藤諦三:
はい、

相談者:
はい。

加藤諦三:
こだわりが強いというのは、

相談者:
はい。

加藤諦三:
ま、例え、例としてどんな?

相談者:
例えば、冬物の布団から、

加藤諦三:
うん。

相談者:
夏の猛暑で、切り替わりますよね、布団とか、

加藤諦三:
えぇ、えぇ。

相談者:
そうすると、いつ寒くなるか分からないから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
この、冬の物の「羽毛の布団を出しといてくれ」って言うんですね。

加藤諦三:
うーん、

相談者:
で、どう考えても、あの、もう、羽毛は厚手の物ですから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
使わないっていうふうに説明しても、

加藤諦三:
はい。

相談者:
「いや、出しといてくれ」って言いながら、

加藤諦三:
はい。

相談者:
朝になると、汗でびっちょりになってる訳ですよ。

加藤諦三:
はいはいはい。

相談者:
うーん。
で、ま、そういう事とかですね、

加藤諦三:
はい。

相談者:
うん、後は、最近はまあ少しはなくなったんですがあ、

加藤諦三:
はい。

相談者:
同じことを何十回も言うんですね。

加藤諦三:
はあー。

相談者:
んー、あの、何かその日一日、何か引っかかった…心に引っかかった事があったりすると、

加藤諦三:
うん。

相談者:
その事を「うんうん」て、私は家事をやりながらですけど、聞いてると、

加藤諦三:
うん。

相談者:
まあ、十回も、

加藤諦三:
うんうん、

相談者:
うん、言うんですねえー。

加藤諦三:
その、小さい頃から、そのコミュニケーションですね、貴方との、

相談者:
ええー、はい。

加藤諦三:
あるいは貴方、お父さんとのでも良いし、

相談者:
ああー。

加藤諦三:
お姉さんとのでも良いですけど、コミュニケーション上手くいってませんですねえ。

相談者:
んっとねあの、その息子がやっぱり中学生の時から主人の仕事がうまくいかなくなってえ、

加藤諦三:
ええ、

相談者:
ずっと、仕事に向かう時間が長くなりましてえ、

加藤諦三:
ええ、

相談者:
家族旅行とかあ、

加藤諦三:
ええ、

相談者:
それからあと、コミュニケーションがガタッって減ったんですね。
ほとんどないに等しくなったんですね。

加藤諦三:
え、コミュニケーションがガタッっと、量がガタッっと、

相談者:
はい。

加藤諦三:
減ったという、事も、あのお、こっちの言った事を言葉通りに受け取ってるかどうかって言う事なんですよね。

相談者:
えと、言葉通りにい、

加藤諦三:
ええ。

相談者:
受けつつもお、

加藤諦三:
ええ。

相談者:
それをこう、分かってしまう、というか、主…例えば主人が、

加藤諦三:
はい。

相談者:
こう、何でもやってあげたいから、

加藤諦三:
うん。

相談者:
何でもまあ、「いいよ」、って、言うんですけど、

加藤諦三:
うん。

相談者:
でも、現状そんなわけには、

加藤諦三:
いかないよね、そりゃ。

相談者:
いかない内容がありますよね。

加藤諦三:
ええ。

相談者:
で、それを私が、あとから否定するって形できてたんですね。

加藤諦三:
うん。

相談者:
例えばあ、

加藤諦三:
うん。

相談者:
あのお、「留学に行きたい」と、

加藤諦三:
うん。

相談者:
ね、「そんなことはちょっと無理だ」って、でも主人に言うと「ああ良いよ」って、

加藤諦三:
うん。

相談者:
「いつ頃までにいくら必要なんだ?」って、

加藤諦三:
うん。

相談者:
言うんですけど、

加藤諦三:
うん。

相談者:
現実に無理です、

加藤諦三:
うん。

相談者:
っていう、

加藤諦三:
うん。

相談者:
現実があってえ、それを私が後からあ、「うちは、今は、今の状態は、ちょっと無理なんだよ」って、言う事を

加藤諦三:
うん。

相談者:
言っていく感じでしたね、中学の時から。

加藤諦三:
という事なんですねえ。

相談者:
はあい。

加藤諦三:
つまり、お父さんの言う事を言葉通り受け取っちゃう、

相談者:
はいはい。

加藤諦三:
言葉通り受け取っちゃうっていうのが、僕がさっき言ったコミュニケーション出来ないっていう意味なんですけどね、

相談者:
ああー、

加藤諦三:
良いよ、と言ったらそれは良いよ、と。

相談者:
うんー。

加藤諦三:
それでなんか言うと「さっき良いって言ったじゃないか」って、言う

相談者:
そうです、そうです、そうです、はい。

加藤諦三:
そうするとやっぱりコミュニケーションにちょっと問題があるんですよね。

相談者:
はい、はい。

加藤諦三:
お互いの人間どうしはもう、コミュニケーション出来るって事は、

相談者:
はい。

加藤諦三:
相手が本当に何を望んでるかと言う事をきちんと見分けるって能力ですから、

相談者:
うんー、

加藤諦三:
母親が良いって言ったから良いっていう

相談者:
うんー。

加藤諦三:
のではない、事って多いわけですよ。
うん、そうするともし、そうだとするとね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
もしそうだとすると、結構小さい頃、

相談者:
はい。

加藤諦三:
辛い事が多かったんじゃないかな?

相談者:
経済面でえ、

加藤諦三:
ええ。

相談者:
あのけっこう、えー、小さい頃あの、主人の仕事が上手くいかなくなるまでは、

加藤諦三:
はい。

相談者:
良い、生活をしてたんですけど、

加藤諦三:
うん。

相談者:
丁度思春期の頃に、

加藤諦三:
うん。
何歳くらい?

相談者:
中学ぐらいですね、

加藤諦三:
中学ぐらいですね、はいい。

相談者:
はい。
の時に…

加藤諦三:
じゅう…15、6歳?

相談者:
そうですねえ、14…13…、

加藤諦三:
14,5歳?

相談者:
そうですね、

加藤諦三:
はい、はい。

相談者:
の時に、ガタガタってなってしまったので、高校進…、

加藤諦三:
ガタガタって言うのはお父さんの仕事が、れし…あの、上手くいかなくなって、

相談者:
そうです。

加藤諦三:
家の中の雰囲気が変わったという事?

相談者:
そうですう。
なんでえ、

加藤諦三:
ええ、

相談者:
ふ、ちょうど思春期の頃にすごい夫婦喧嘩を見てきたし、

加藤諦三:
そうするとどういう感じの夫婦喧嘩してたのお?

相談者:
ま、その時は主人も苦しかったんでしょうけど、

加藤諦三:
うん。

相談者:
ま、飲んできたり、

加藤諦三:
うん。

相談者:
とかあ、あとは、仕事がやっぱりうまく回らなかったりとかあ、

加藤諦三:
うん。

相談者:
して、そういう事で、もう、私も、カッカカッカしてえ、

加藤諦三:
うん。

相談者:
殴り合いまではいかないですけどそういう感じでえ、

加藤諦三:
うーん、

相談者:
ただ、派手にやった後に、

加藤諦三:
うん。

相談者:
主人が帰ってこなくなる事っていう事が度々あってえ、

加藤諦三:
あー、

相談者:
本当に胸が潰れるように、夜不安で、子供たちと、あの、過ごしたんですねえ。
で、一番長いのが一週間帰って来なかった事がありました。

加藤諦三:
ええ。

相談者:
ふん、でもあの、まわりで…、

加藤諦三:
その帰って来ないって所がちょっと大きいね。

相談者:
あそう、やはりそうですねえ。

加藤諦三:
彼、彼にとっては。

相談者:
そうですねえ。
で、

加藤諦三:
それで貴方が非常に不安だったって事ですよね。

相談者:
はい、すごい不安でした。

加藤諦三:
この不安が、やっぱりこのお、14、5歳という、あるいは12、3歳っていうその時期には母親の不安ていうのはすごく影響はしますねえ。
今日はですね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
ま、心についてはね、ほんっっとにねえ、

相談者:
はい。

加藤諦三:
もっっとも深いところまで

相談者:
はい。

加藤諦三:
洞察されている、

相談者:
はい。

加藤諦三:
心についてのエッセイストとしてでもお馴染みのマドモアゼル愛先生がいらしてるので、

相談者:
はい。

加藤諦三:
伺ってみたいと思います。

相談者:
はい、お願いしますう。

(回答者に交代)

「夏に冬布団、こだわり強く意図を汲みとれない二十歳の息子。母親自身の心の葛藤の解決が先」への3件のフィードバック

  1. はじめまして。
    いつも読ませていただいてます!
    ラジオの「テレホン人生相談」も長年のファンで、ここの記事とダブルで楽しんでおります。
    ところで、ここ最近、楽しみにしている主様のコメントが読めないので困ってます…
    (内容ここまで)は読めるのですが、その後は「プラグインが読み込めませんでした」となってしまいます。
    主様のコメントも楽しみのひとつなのでとても残念です。
    何か対策があればお教えください!
    よろしくお願いします。

    1. ありがとう。
      プラグイン・・?
      そうなんですか。
      対策はたぶん、あたしがコメントを書けばいいだけだと思う^^;

      たまに来て尻叩いてくれるとありがたい。

  2. ん?これ旦那さんも問題じゃないの?
    留学したいって言ってあっさり いいよー って何も考えてないし、良いよーってパパ言ったーって言う息子もさ。

    母親は現実的だし、そりゃ不安にもなるでしょうよ。
    しまいには旦那帰ってこない日もあってさ旦那の無責任さよ
    全てを母親の責任にしすぎじゃないでしょうか?

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