【日曜に読む傑作選】モテそうだったバツ2女とのトンデモ結婚生活。支えは僕を庇う犬
テレフォン人生相談 2011年9月28日 水曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者: 初婚の男51歳 再々婚の妻50歳 結婚3年目 妻の連れ娘31歳と3人暮らし
今日の一言: 自分を恐れてる人は何をやっても上手くいきません。
加藤諦三:
もしもし?
もし・・
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい
相談者:
こんにちはあ。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、すいません。
加藤諦三:
最初に、年齢を教えてください。
相談者:
とお、51歳ですね、はい。
加藤諦三:
51歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
結婚して、3年ですね、はい。
加藤諦三:
3年ですか。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
で、奥さん何歳ですか?
相談者:
今度50なります、はい。
加藤諦三:
50歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
あの、再婚かなんか、なさってんですか?
相談者:
再、々婚で。
加藤諦三:
あなたが再々婚?
相談者:
私が、初婚なんです。
加藤諦三:
あなたが初婚?はい。
相談者:
はい
加藤諦三:
それでえ、50歳の奥さんが再々婚?
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
1人ですね、はい。
加藤諦三:
1人?
あなたあ、達の、お子さんですか?
それとも・・
相談者:
いや、もう、前の、の・・
加藤諦三:
あ、そうですか。
それでその、1人っていうお子さんは?
相談者:
あのお、娘で、31歳ですね。
加藤諦三:
31歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
ということは今、一緒には暮らしてないの?
相談者:
一緒に暮らすよう、なってます、はい。
加藤諦三:
あ、3人で暮らしてんですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
はい。
あのおー、ですね、結婚して、当初で、彼女の方が、病気になりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、ま、ちょっと神経的な、病気なんですけど。
加藤諦三:
結婚当初して、すぐになったということですか?
相談者:
そうですね、はい。
なんか病気的には、なんか、こう、いろんなストレスの、ま、例えば離婚とか、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、怪我とか、で、なる病気みたいなんですけど。
加藤諦三:
はい
相談者:
それとあと、元々、見た感じはこう、凄い可愛い人な、っぽいんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
やっぱりこう、性格がかなり、キツイ感じなんで、
加藤諦三:
キツイ?うーん。
相談者:
私はどっちかと言うと、こう、穏やかな方で(笑)、
加藤諦三:
はい
相談者:
まあ、ちょっと、彼女がもう一方的に捲し立てられちゃうと、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう何も言えない状況で。
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
で、逆に黙ってると、どんどん、どんどん責められて、しまう方なんですね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
でえー、実際まあ、なかなか、ちょっと、歳がいった者同士だったんで、上手く、初めもいかなくて、
加藤諦三:
うん
相談者:
会話も、上手く成り立たなくて、
加藤諦三:
うん
相談者:
今、犬が一応、なんか、仲を、取り持ってもらえるような感じなんですけど。
で、娘、が、
加藤諦三:
はい
相談者:
ああ、私を庇ってくれると、こう、「あ、あなたばっかり庇って」とか、娘の方、にも、いってしまうんで。
加藤諦三:
はい
相談者:
でえー、当初、その娘もなんか、リストカットしたりして、「あなたがしっかりしないから」って(笑)、こう、凄い、逆に、私は責められてしまったんで。
でえー・・
加藤諦三:
要するに、お嬢さんがリストカットをしたのは、あなたが原因ということですか?
相談者:
多分2人の、こう、喧嘩って・・喧嘩っていうか、もう一方的にやられてたんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、そういうの見て、「仲良くしてよ」って感じで、
加藤諦三:
うーん
相談者:
こう、リストカットしてしまったんで。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。
まあ、そういうことと、あとですね、うちの方の、あの、母の方が、まあ、別のとこに住んでまして、怪我してしまって、で、いろいろ、
加藤諦三:
はい
相談者:
介護のこととかも、手伝ってくれたりしたんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
当初はあのお、退院とかそういうのが、急に決まっちゃったんで、
加藤諦三:
はい
相談者:
私がそれを、病院でいないなって始めようとしてて、もう、見るに見かねていろんなことを手伝ってくれたりしたんですけど、ただそれがストレスになって、やっぱり、こう、「あんたがしっかりしないん、から」ってことで、殴る蹴るとか(笑)、もうそれが2、3か月続いたんですよね。
加藤諦三:
あんたが怪我する程度、殴られるの?
相談者:
そうですね。
ボールペンの先っちょ、とか、あとハサミで1回(笑)、あの、小さなハサミなんですけど、あの、やられそうになって、手首を止めただけなんですけど、
加藤諦三:
ええ・・
相談者:
そしたら、彼女の方が、アザに、なってしまったんで、「暴力だ」って凄いなんか、ねえ、いろいろ話になったりして。
加藤諦三:
彼女がハサミを持ってあなたを?
相談者:
はい
加藤諦三:
刺そうとした。
それを止め、ようとして?
相談者:
はい
加藤諦三:
彼女の方がアザんなったの?
相談者:
はい、まあ、手首を持ったりしたんでね、それで「離せ」ったら「離さない」って私、言ったりしたんで。
加藤諦三:
んー、はいはい。
それで、彼女はその、今、病院に通ってるわけですね?
相談者:
当初、病院、何軒か通ってたんですけど、やっぱりそこと、上手くいかなくて、
加藤諦三:
ええ
相談者:
その先生とも、なんか、治療方針が合わなくて。
加藤諦三:
ええ
相談者:
でえ、やっぱり、結構、しつこい、方なんですよね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
そうすと、向こうの病院に、何回も何回も掛けさせて、逆に、向こうの先生から「営業妨害じゃないか」ってことで、逆に怒鳴られちゃったぐらいで(笑)、何軒かそういうのがあって。
加藤諦三:
うーん
相談者:
で、今の病院は、結構、上手く、いくようになって、
加藤諦三:
うーん
相談者:
何とか、今病院を、通ってて、少し逆に、
加藤諦三:
うーん
相談者:
良くなりつつあるんですけど。
やっぱりこう、潔癖症なんですよね。
加藤諦三:
ええ、ええ
相談者:
私はどっちかと言うと、こう、だらしない性格なんで(笑)、
加藤諦三:
ええ
相談者:
私の存在自体でもストレスみたいなんですよね、いろいろ。
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
でえ、当初、彼女の方も離婚とかいう話も、少しは、思ってたらしいんですけど、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ね、もう、わたし的にですけど、庇いはしないんですけど、お母さん(に)も良くしてくれるし、何となく、そういう踏ん切り付かなくて。
加藤諦三:
踏ん切りって何?
離婚の踏ん切りですか?
相談者:
まあ、まあそうですね。
で、今、どっちかと言うと、少し穏やかになってきたんで。
加藤諦三:
ええ
相談者:
まあでも、心は揺れますけどね、いろいろ、しょっちゅういろんなことがあった、あるんで。
ええ、「実際、もっと、上手くいくには何かあんのかな?」と思って。
加藤諦三:
うーん。
で、要するに、最初からあのお、あなたは彼女のことを、まあ、可愛い、だけど、結婚してみて、分かったのは、キツかったっていうことですよね?
それはあの、第一印象がとってもにこやかだっていうことですか?
相談者:
第一印象、全然にこやかで、あの、普段の時でも、
加藤諦三:
うん
相談者:
そんなに、あえて、なんか、こう、甘えた感じなんですけど、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ちょっとでもなんか、言葉尻とかいろんなことがあると、もう、
加藤諦三:
ええ
相談者:
スイッチが入ったようにこう、昔のこととから言い出して。
加藤諦三:
でえ、その第一印象のとこで言うと、第一印象は笑顔です、か?
相談者:
第一印象笑顔で、なんかもう、
加藤諦三:
ですね?
相談者:
あの、年相応よりも、もっと、10年、20歳ぐらい若いような感じに見える感じで、もう、モテるような感じですよね、凄いね。
加藤諦三:
うーん・・
ま、基本的に凄いナルシストで、あの、自己中心の人なんだと思いますけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた自身もなんか振り返って、いろんな、辛いこととか、いろんな、いろいろ、今までの人生であったわけですか?
相談者:
そうですね、あのお、子供の、と、もう、分かん、時期から、親が離婚して、
加藤諦三:
うーん
相談者:
でえ、あと、親が結核になっちゃったんで、
加藤諦三:
うん
相談者:
小学校は、までは、叔父さんに、養子として育てられたりして、
加藤諦三:
あー
相談者:
中学校から、一緒お、に、住むようににはなったんですけど。
加藤諦三:
うーん。
いや、大体2人の、
相談者:
はい
加藤諦三:
は、分かりました。
それで今日のあなたの相談てのはどういうことですか?
相談者:
離婚ってわけは、今ちょっと、考えを、改めるってわけじゃないんですけど、そう思ってなくて、
加藤諦三:
ええ
相談者:
今後ね、僕はどういう努力すれば、こう上手く、もっといくのかな?と思って。
加藤諦三:
そうすると、あなたあ、としては、「もう離婚しますか?」って言うと、「いや、するんだけど、しない」っていう話になって、「しないんですか?」って言うと、「いや、したい」っていう話になるから、
相談者:
はい
加藤諦三:
要するに自分、でも自分が何を望んでるか分からない?
相談者:
そう、ですね。
でも、ま、いろいろなこと考えると、ま、なるべく、離婚をしないで、実際、上手くこう、で、のお、ことを考えてんですけどね。
加藤諦三:
うーん。
要するに、あなた自身、既にもう、ずうっと努力してきてんだよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
一生懸命努力してきたんだけど、思ったような、期待したものが、自分に返ってこないってことでしょ?
相談者:
いや、別に自分に返ってこないってわけじゃないんですけどね。
それは思ってないです(笑)
加藤諦三:
ん?うーん。
なんか自分のために、自分、あの、きっちり色んなことを要求するってのは、なんかもう、悪いことのように感じてんだね?
相談者:
はい
加藤諦三:
今のあなたね?
なんかその、叔父さんに、あの、のとこに預けられてた時も、いろんな辛いことがあったの?
相談者:
まあでも、比較的、辛いってのはまあ、ね、そんななくて、結構まあ、大事には育てられたと思うんですよね。
加藤諦三:
あー・・
あの、人を悪くう、
相談者:
はい
加藤諦三:
言えないのね、あなたね。
相談者:
そうでしょう、かね、はい。
加藤諦三:
どうしても人を、良く言うんだけど、
相談者:
はい
加藤諦三:
何でそんなに、人のことを良く、言うんだろ?
今までこんな、いろんな辛いことがあったのに。
相談者:
はい
加藤諦三:
ほんとの自分が怖いんでしょ?
相談者:
よく分かんないですね、それ(笑)
加藤諦三:
ほんとの自分が怖いと、なると、自分に、怯えたままこの事態、解決できないよね?
相談者:
はい・・
加藤諦三:
今、誰が一番嫌い?
相談者:
やっぱ、誰も、嫌いってわけじゃないですけど(笑)
加藤諦三:
じゃ、誰が好き?
相談者:
いないっていうか、まあ、母親と犬とか、ですね。
加藤諦三:
犬が好きか・・
相談者:
庇ってくれますからね、犬が。
加藤諦三:
うーん
相談者:
あのお、僕とかちょっと、ちょっかい出そうとするとなんか、庇ってくれたりしたんで(笑)
加藤諦三:
うーん。
小さい頃から誰も庇ってくれなかったんだねえ?
相談者:
・・
加藤諦三:
今、一番心の支えは犬だ。
相談者:
そうですね(笑)
加藤諦三:
犬がいなかったら生きてかれない?
相談者:
はい
加藤諦三:
分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はスタジオに、弁護士の大迫恵美子先生がいらしてるので、
相談者:
はい
加藤諦三:
いろいろ伺ってみてください。
相談者:
はい
(回答者に交代)
悪夫を得た妻は哲学者になれる?学者に女性がなるなんて、古代ギリシャではあり得たのだろうか。
この相談は、DV・モラハラ被害に遭っている人ということで性別問わず宛てはまる気がします。「しなければ、するのが常識」が強いと自分の気持ちをないがしろにしがちなことも。加藤さんの言葉、自分が自分である以外に人として義務はない、が難しい世界でもあるから。