【日曜に読む傑作選】モテそうだったバツ2女とのトンデモ結婚生活。支えは僕を庇う犬
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あのお、先程からね?
相談者:
はい
加藤諦三:
まあ、あなたのお、ものの考え方の、解釈の仕方の特徴を1つ言いますとね?
相談者:
はい
加藤諦三:
望ましくないことがあると、自分の弱点と結び付けて、その事態を解釈するんですよ。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
で、奥さんの方は、逆なんです。
全て相手に押し付けるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
それでね?
あなた、自分の意見、はっきり言えないですよね?
実は・・
相談者:
あ、あ、そうですね、はい。
加藤諦三:
人の評価についてもはっきり、
相談者:
はい
加藤諦三:
言えないですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
つまり自分をはっきりさせるのが、怖いんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
だからただ、「えー、あー、まあ、どうしても、いえ、それでも、」
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
という、
相談者:
はい
加藤諦三:
話で、「私はこうしたいです」っていうのがはっきりしてれば、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
大迫先生が、「それだったらこういうことは、これならできます、これな」ら、」
相談者:
はいはい
加藤諦三:
「できません」という風に、
相談者:
はい
加藤諦三:
アドバイスしていただけるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
ところが、アドバイスのしようがないんです。
相談するまでの、意思、が持てないわけ。
相談者:
はい
加藤諦三:
離婚、する理由はこんなにあるからって言うと、いやあ、離婚しない方、
相談者:
ええ
加藤諦三:
要するに、彼女の評価も、ぐらぐら、ぐらぐらしてるわけですよ。
相談者:
はい。
優柔不断過ぎたんです。
加藤諦三:
優柔不断ていうよりもね、
相談者:
はい
加藤諦三:
つまりあなた、さっき言ったみたいに、自分を、今、恐れてるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
本当の自分が、自分にはっきりすることが怖いんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、「私は、この人が嫌いだ」、っていう、ことも、言うのも怖いんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
「私は、あの人素晴らしい」、と言うのも怖いんですよ。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
これだけ覚えといてください。
相談者:
はい
加藤諦三:
人は自分を恐れる必要はないんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから「私は、この女と別れたい」、と思ったら、
相談者:
はい
加藤諦三:
それがあなたなんだから。
相談者:
はい
加藤諦三:
自分を恐れてるから、自分を信じらんないから、「私は別れたい」って思えないんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
いいですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
自分を、恐れる必要はない。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい、すいません。
加藤諦三:
自分を恐れてる人は、何をやっても、上手くいきません。
(内容ここまで)
相談内容: 上手くいくには?
大迫女史: 努力で自分の結婚生活が救われると思っていることが信じられません。
以上
(笑)
「イヌが食う 夫婦仲良くしてよと 娘30歳手首切り」
字足らず、字余り。
漫画かなんかでこの夫婦を描いてたら絶対「ナイナイ」って言うわ。
日常はどうなってんのかね。
妻のトンデモな部分は分かったけど、それだけが夫婦生活じゃあるまい。
知りたいのは妻のちゃんとした部分。
毎日の食事の準備は?
掃除、洗濯、それから夜の夫婦生活とかも。
こういう細部を聞き出さないと夫婦の本当の姿は見えて来ないし、男の優柔不断さも理解できない。
ここは耐えられないけど、ここは捨てがたい。
その狭間で人間悩むわけだからさ。
捨てがたい部分は何?
妻のまとも以上の部分を垣間見たのは母親の世話の件。
「お母さんにも良くしてくれるし」
これ別に頼んだわけでもないんでしょ?
てか、頼めないわな。
妻が見かねて自発的にやり始めたわけだ。
たとえそれが妻からの新たな攻撃の材料になったとしても。
母は「これでいつ死んでもいい」ぐらいのことは思ったかもしれない。
世話の内容なんて一切関係なくね。
だって、中年息子が見た目も悪くない女と結婚して、その嫁が自分の介護をしている、その事実そのものに対してだ。
男 スイッチが入ったように・・
だから、スイッチ押すなって。
スイッチが入るたんびに、スイッチを見つけたことを喜べ。
きっかけとなった自分の言葉や振る舞いを心と頭に刻め。
男には2つのタイプがある。
結婚、
しない男
と
できない男
もっとも、微妙なタイプはいる。
自称「しない男」とか、
容姿、稼ぎは十分ながら結婚向きじゃない男とか、
高望みさえしなければ相手が見つかる男とか。
だけど、そういうこととはお構いなしに、今日の男に関する聴覚情報の何から何までが「できない男」の類型だ。
じゃあもう、男が揺れている理由は明らかじゃないか。
夫婦生活の実態なんて、黙っていれば誰にも分かりゃしない。
あらゆる場面でこの男は、未婚のときに周りから自分に向けられていた視線とは全く異質の視線を感じているに違いない。
いや、視線を感じなくなったということかもしれん。
つまり、
辛くても、既婚男という社会的地位にしがみつくのか?
それとも、「できない男」というレッテルに甘んじるのか?
男にとっては、究極の選択なわけだ。
なるほど、思想の巨人の言葉は、自虐でも、皮肉でもなかったのだ。
悪妻を得れば哲学者になれる <ソクラテス>
この番組は哲学者だらけだ。(笑)
「50歳の僕がイカレタ嫁の言いなりになってしまうのはナゼ?」
悪夫を得た妻は哲学者になれる?学者に女性がなるなんて、古代ギリシャではあり得たのだろうか。
この相談は、DV・モラハラ被害に遭っている人ということで性別問わず宛てはまる気がします。「しなければ、するのが常識」が強いと自分の気持ちをないがしろにしがちなことも。加藤さんの言葉、自分が自分である以外に人として義務はない、が難しい世界でもあるから。