【日曜に読む傑作選】妹に迫った夫を許さない!矛盾を突かれて撃沈する女52歳
(回答者に交代)
大迫恵美子:
もしもし?
相談者:
はい
大迫恵美子:
はい、こんにちは。
相談者:
ああ、こんにちは。
大迫恵美子:
うーん、あのねえ、私もね、ずうっとね?
あなたが、その、加藤先生にお話ししてるの聞いて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、「あなたはきっと、ご主人のことが好きなんだな」っと思って、聞いてたんですよ?
相談者:
何で好きなんですか!?
大迫恵美子:
んー、だってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
その、あなたはその、「お金があったら別れます」っておっしゃるんだけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
「何億もあったら」っておっしゃったでしょ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ何億のお金なんてえ、持ってる人はそんなにいないですよね?
相談者:
そうですか。
大迫恵美子:
うん、そりゃそうでしょ。
何億も貰わないと、離婚しないっていうのはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
「ああ、離婚したくないんだなあ」と思って聞いてましたけど。
相談者:
・・
大迫恵美子:
あのお、まあねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そりゃあ、あのお、いきさつからすると、ま、大変屈辱的なことだと思いますよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、自分の妹ですからね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、まあ、ほんっとに外聞の悪い、とんでもないことしてくれたと、
相談者:
はい
大迫恵美子:
思うと思います。
で、ほんとにね、それが嫌だったら、
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう、その時すぐ離婚するっていうこともできたと思うんですよ?
相談者:
あ、それはできませんでした。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
3人の子供抱えて、あの・・
大迫恵美子:
あのねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その3人の子供なんだけど(笑)、えーと、ちょっと数字が合わないと思います、私。
相談者:
あ、そうですか。
大迫恵美子:
えっと、24年前にそういう出来事があってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
その1年後に、妹さんに打ち明けられて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
土下座させられたっていう話ですよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
少なくとも3人目のお子さんはその後生まれてませんか?
相談者:
・・はあ(溜息)・・そうです、なんか、ちょっと、もう・・
大迫恵美子:
いろいろあの、伺ってて、ふし、ま、ちょっと不思議だなと思いながら、聞くようなお話なんですよ?
相談者:
・・
大迫恵美子:
まあ、あなたがね、これからの生活をどういう風に、過ごしていきたいか?っていう、そ、ま、それが、こ、あのお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ご質問らしいですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのねえ、その質問の答えはね、もう、1つしかないんですよ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
・・分かります?
相談者:
分かりません。
大迫恵美子:
え?
ほんっとに、あの、簡単、な話でね、それはもう別れるしかないんですよ。
相談者:
・・別れるしかない?
大迫恵美子:
だって、あなたが言ってることがほんとならね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
別れるしかないですよ?
相談者:
・・
大迫恵美子:
で、例えばね、あなたがその、「いや、一緒に、ふ、不幸せになる」みたいなこと(笑)、おっしゃってたけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、結構、男の人も、その年齢で離婚すると、おー、不幸せだと思いますよ?
相談者:
・・はい
大迫恵美子:
だから、ふし、「もう離婚、して、不幸せにしてやる」っていう(笑)、あの、風に、あなたがおっしゃったとしてもね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
私には不思議じゃないような話なのに、
相談者:
はい
大迫恵美子:
何故一緒に、結婚したまま不幸せに、してやるっていう話になるのかが、不思議なんですよね。
ずうっと離婚しないで一緒に居て、まあ、少なくとも、お家に居ればご飯も作ってあげるでしょうし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
え、洗濯ぐらいはしてあげるでしょうし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう状況の中で一緒に居ようって、お考えなんでしょ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからご主人、ほんとに不幸せにしようとしてるとは思えないんですけどね。
相談者:
・・あ、はあ・・
大迫恵美子:
なんか本当に好きだからね、そういう風に、謝って、ほし、欲しいし、自分で・・
相談者:
謝ってほしい、お、これは、あります。
大迫恵美子:
でも、それはあなたに謝るってことでしょ?
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
うん。
で、謝ってくれて、まあ、悪いと思って、自分に優しくして欲しいと思ってるんじゃないですか?
相談者:
うーん、そうですねえ。
大迫恵美子:
そうしてくれれば、ご主人とずっと一緒に居たいってことなんじゃないんですか?
相談者:
そ、あう、そうです。
大迫恵美子:
んー、(笑)だからやっぱり、あなたはご主人のこと好きなんだと思いますけど(笑)
相談者:
あ、認めたくないんですけど・・
大迫恵美子:
あおー・・あのねえ、あなた、ご主人好きならね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、ご主人に優しくしてもらう方法なんて1つしかないですよ?
相談者:
は・・どんな方法ですか?
大迫恵美子:
それは、あなたがその、妹さんのこと責めるんじゃなくて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたがご主人に優しくすることですよ。
相談者:
主人に、優しくする?
大迫恵美子:
はい
相談者:
つけあがるじゃないですか!
大迫恵美子:
いやいや、それがね、全く間違った考え方なんです(笑)
あのね、あの、そういうね、そのお、愛情とかっていうことをね、つけあがるとか、損得、プラスマイナス、だとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう風に数えだすと全く間違ってしまいますね。
相談者:
・・
大迫恵美子:
あの、に、人間はね、自分に優しい人にし、しか、優しくなんかできないですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、ね?
あなたが、優しくしてほしいならば、
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう、10個向こうに優しくするんですよ。
そうすると、ま、最初のうちはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
これまでのいきさつがあるので、ちょっと、「ん?これは一体、どうしたことか」と思って警戒するかもしれませんけど(笑)、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そのうち、まあ、あなたが10個優しくすればね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
「ああ、まあ、こういうことなんだな」、とか、「あ、この人はこういう人なんだ、な」、という風に、ま、思うわけですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうすると、向こうも、ね?あの、構えが解けてくるし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ大体その、人っていうのはね、お互い顔見合わせてる時に、
相談者:
はい
大迫恵美子:
向こうが笑えば、
相談者:
はい
大迫恵美子:
こっちの顔も自然とにこにこっとしてくるものなんですよ。
相談者:
はい、そうですね。
大迫恵美子:
うん、向こうが怖い顔してたら、こっちだって怖い顔になっちゃうわけですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、さっきみたいに声を張り上げてね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
「もう、絶対!しません!」なんて、おっしゃってると(笑)、それはね、ご主人は優しくなんか絶対できないですよ?
相談者:
はい、そうですほんと・・(笑)
大迫恵美子:
だって、もうそれは緊張するじゃないですか?(笑)
相談者:
そう・・もう早いとこ別れたい・・(笑)
「もうオレは幸せになれない」って・・
大迫恵美子:
え、なれないですよ、そんなのお。
相談者:
(笑)
大迫恵美子:
だからねえ、あの、ね、相手を、にっこりさせようと思ったら、こっちが先ににっこりしなきゃいけないんですよ?
相談者:
こっちがにっこり・・
大迫恵美子:
そうすると向こうがつられて、にっこりするもんなんですよ。
相談者:
ああ、はい・・あの、妹の件は、もう、忘れるしかない?
大迫恵美子:
だってもう、そんなの、ご主人にしたってもう、そりゃあ、も、今更言われても恥ずかしいような話でしょ?(笑)
相談者:
フフ(笑)、はい
大迫恵美子:
だから、もうそんな昔の、ね、そりゃとんでもない間違いだって本人も思ってると思いますよ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
「とんでもない馬鹿なことした、もう、ほんと恥ずかしい」と思ってると思いますよ。
だからそれを、あなたの方からも「ほんと馬鹿なんだから」って言って笑ってあげれば良いじゃないですか。
相談者:
はあ・・笑ってあげるの・・?
大迫恵美子:
そうしたらきっとね、ご主人も、「まったく、あん時は俺も馬鹿なことしちゃって(笑)」って言うんじゃないですかね?
相談者:
はあ、そうですか。
大迫恵美子:
うーん・・
ほんっとにさっきみたいな大きい声出してね?(笑)
「もう、この!何年か、もう、に、もう、煮えくり返る!」なんて、言、っちゃったら(笑)、
相談者:
(笑)
大迫恵美子:
それはお父さんも、笑えないでしょ?(笑)
相談者:
はい、ウフッフッフッフッフ(笑)
大迫恵美子:
フッフッフ(笑)
相談者:
私から逃げたい(笑)
大迫恵美子:
(笑)
相談者:
はい、その通りです。
大迫恵美子:
まあ、あの、ほんとにね、それは、損得で考えたら損なんだけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、返してもらおうと思ったら、先に優しくしないと駄目ですよ。
相談者:
はい
(再びパーソナリティ)
うーん!こんな傑作があったんですね。
大迫先生、見事だわ…。
ここまで嘘を言わず本質をつきながら、焼け石を巧みにクールダウンして和ませるところまでできるとは…。
大迫先生は憧れの大人の女性です。