【日曜に読む傑作選】妹に迫った夫を許さない!矛盾を突かれて撃沈する女52歳
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、大迫先生の、名、回答で、気持ちが、和んでらっしゃるようですけどね、
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、ものすっごい、あなたは依存心が強いんです。
相談者:
依存心?
加藤諦三:
もう、夫に、依存してるんです。
だから、お金の問題で別れないんじゃなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの、
相談者:
はい
加藤諦三:
夫に対する、
相談者:
はい
加藤諦三:
依存心で別れないんですよ。
相談者:
この、すいません。
加藤諦三:
はい
相談者:
この、依存心っていうのは、簡単に、お、言うと?
加藤諦三:
あの、何かしてもらいたいってことです。
相談者:
何かしてもらいたい?
加藤諦三:
はい。
ですから、「謝ってもらいたい」も依存心なんです。
相談者:
はあ、何か・・何か、何か人からしてもらいたい?
加藤諦三:
そういうことです。
相談者:
何かな・・人から何か・・人から何かしてもらいたい、助けてもらいたい。
加藤諦三:
ええ
相談者:
はあ、これが、依存心なんですね。
加藤諦三:
はい。
よろしいですか?
相談者:
あ、はい、はい
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
どうも、はいはい、ありがとうございました。
(内容ここまで)
見事な鎮火。
大迫 3人目のお子さんはその後、生まれてませんか?
女 あ、そ、あ・・
(笑)
「すごいショックを受けた」後、ほどなくしてから、夫婦でまぐわったということね。
まさかムリヤリでもあるまいて。
妹に迫ったときってさ、タイミング的にちょうど2人目が妊娠中だったんじゃない?
それがどうしたって言われそうだけど。
でも、素直だよね、この人。
勇ましかった前半とは打って変わって、後半はもう別人だ。
照れて、笑って、かわいいよ。
本当はこの女だってそうしたかったわけさ。
20年間、ちょっともったいなかったねえ。
こんだけ尾を引いちゃったのは、あんたと独身妹との関係に起因してると思うんだけど、違う?
旦那連れて夫婦揃って謝りに行くのもおかしいし、姉が妹に土下座はもっと変。
女 依存心ってなんですか?
いいね、こういう質問も。
あらためて聞かれるとアタシも答えに詰まる。
加藤先生も、この女にどう言おうか一瞬悩んだみたいだけど、サスガ。
「依存心とは、その人に、こうして欲しいと思う心」
誰しもあるもんだけど、要は程度問題。
こうして欲しい
↓
こうあるべきだ
こうなってくるとヤバい。
その期待が裏切られたとき、怒りとなるから。
依存的敵意だ。
期待が大きいほど敵意も大きい。
愛と憎しみ。
自分の中に共存する矛盾。
夫や妻や子、自分に近い人や、深い関係の人に持ちがちな感情でもある。
さらに、自分ではこの敵意に気づかないことが多いからやっかいだ。
今日の女は愛の方に気づいていなかったってか。
うーん!こんな傑作があったんですね。
大迫先生、見事だわ…。
ここまで嘘を言わず本質をつきながら、焼け石を巧みにクールダウンして和ませるところまでできるとは…。
大迫先生は憧れの大人の女性です。