【日曜に読む傑作選】娘の凄まじい家庭内暴力。怖がる女が使い分ける仮面
テレフォン人生相談 2011年10月24日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)
相談者: 女59歳 自営の夫57歳 浪人中の長女19歳 次女16歳 姑79歳
夫は再婚で前妻との間の子ども(息子2人)は妻が引き取る。
今日の一言: 憎しみが正義の仮面を被って登場して、仮面と本当の顔とが同じになってしまう。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願い致します。
加藤諦三:
はい、最初に年齢を教えてください。
相談者:
はい。
と、59歳です。
加藤諦三:
59歳。
結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
えー、ご主人何歳でしょうか?
相談者:
57歳です。
加藤諦三:
57歳。
お子さんは?
相談者:
19歳、
加藤諦三:
はい
相談者:
長女。
加藤諦三:
はい
相談者:
16歳、次女がおります。
加藤諦三:
はい、分かりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
はい。
えと、長女、が・・
加藤諦三:
働いてんですか?学生ですか?
相談者:
いえ、えと浪人生です。
加藤諦三:
あ、今浪人してる?
相談者:
はい。
自分の思う通りにならないと、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、つい先日もですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、夜遅くまで、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、パソコンでゲームをしていたので、
加藤諦三:
はい
相談者:
「二の舞踏むことになると困るよ?」(*)って言った、ことが、「気に入らない」と言って、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの・・
加藤諦三:
二の舞を踏むってのは、「もう、また浪人するよ」という意味ですね?(*)
(*)加藤氏は誤用を指摘している:
二の舞いを演じる・・他人がした同じ間違いをする
二の足を踏む・・ためらう
相談者:
そうです。
加藤諦三:
はい
相談者:
また、それで、あの、「足をすくわれても困るでしょ?」っていう風に言ったことが「気に入らない」と言って、
加藤諦三:
はい
相談者:
水筒というかポットがあるんですけれど、
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、あたしの鼻というか顔面を、ガーン!と、殴って。
加藤諦三:
ポットで?
相談者:
はい
加藤諦三:
顔面を殴る?
相談者:
はい。
鼻のところを思いっきり殴られたんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
それが、先日あったことですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
彼女が、怒り始めると、
加藤諦三:
ええ
相談者:
そういう風に、リモコンを壊したりとか、
加藤諦三:
はい
相談者:
椅子が壊れたりとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、1回はあたしにコップを投げつけられたこともあるんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
「口で言えば、」
加藤諦三:
はい
相談者:
「分かり合うことを、」
加藤諦三:
はい
相談者:
「何故それを、そういう風に、手を、出すのか?が、こ、怖い」と。
加藤諦三:
はい
相談者:
「あなたと、こう、あの、親身に話して、掛けても、」
加藤諦三:
はい
相談者:
「そこのところで、それが出てくるから、」
加藤諦三:
はい
相談者:
「も、凄く怖くなってきてしまう」っていう話を、以前したことがあります。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、あの、ま、下の子はある程度、お姉ちゃんのことを見ているわけで。
加藤諦三:
はい
相談者:
先だっても、些細なことだったんですけれど、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、上の子の、あの、靴下を、間違えて、次女が、自分の箪笥に仕舞ってしまったんですね?
加藤諦三:
ええ
相談者:
それを、「間違えちゃった、ごめんね」って返してるのに、
加藤諦三:
はい
相談者:
それがもう気に入らない。
「ごめんね」って言ってるんだから、
加藤諦三:
はい
相談者:
みんな間違いがあるわけだから、
加藤諦三:
はい
相談者:
彼女も、一杯、間違えをする子だから、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、そうやって許してるわけですよ、周りは。
加藤諦三:
ええ
相談者:
だけど自分は、もう、そん、時には、もう、妹に手が出てるんですね?
加藤諦三:
はい
相談者:
「どうしてそうやって手を上げるのか?」っていう風に、あたしも叱ったんですけれども、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「ちゃんと、下の子は、謝ってるじゃないですか」と。
加藤諦三:
はい
相談者:
「自分が気が済まないからって手上げるのは」、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ていう風に、言ったんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
と、下の子は、「お姉ちゃんは、ストレスが溜まってるからあたしに当たってるだけだよ」っていう風に、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「だから大丈夫だよ」っていう風に言ってくれたんですけれども、
加藤諦三:
うん
相談者:
あたしも、その、「また、二の舞になるよ」っていうこと、言ったことは確かに、悪いけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
顔が紫になっている自分が、どうしても、やっぱり、長女が怖いんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
自分の、
加藤諦三:
はい
相談者:
娘が、怖いっていう状態が、
加藤諦三:
はい
相談者:
凄く、切ないです。
加藤諦三:
はい
相談者:
悲しいです。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
あと79歳の姑がいるんですけれど・・
加藤諦三:
あ、そうすと今、5人で?
相談者:
あはい
加藤諦三:
すね?
相談者:
同居してるんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、主人は、再婚なんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
えと、23年、4、5年前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
最初2人、男の子がいたんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
舅、姑と、それから自営業という折り合いが悪くて、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、子供を連れて、あの、ま、協議離婚した形になって、
加藤諦三:
ええ
相談者:
で、3、4年して、あたくし、が、入ったわけなんですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、姑に対しても、やはり、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、も、小学校の頃から、
加藤諦三:
ええ
相談者:
反抗というか、
加藤諦三:
はい
相談者:
「死ね」とか「うるさい!」とか、
加藤諦三:
ええ
相談者:
もう、そういう言葉が出るわけですね。
加藤諦三:
あのお、そうすと、この19歳のお嬢さんていうのは、先程の話聞くと、ま、小学校の頃から、所謂、良い子ではなかったんですね?
相談者:
外は良い子です。
加藤諦三:
外では良い子?
相談者:
はい。
高校選ぶ段階になって、
加藤諦三:
うん
相談者:
そこが、合わなかったんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
不登校気味になったんですね。
加藤諦三:
あはい
相談者:
部活も中途半端。
加藤諦三:
ええ
相談者:
そしてえ、あのお、1年、2年の、時は成績も悪くて。
加藤諦三:
ええ
相談者:
で、3年になって、「大学行きたい」って言うから、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「大学って言っても、え、国立は無理でしょうよ」っていう風に言ったら、そのことが気に入らないと。
加藤諦三:
ああ、そりゃそうだよね。
相談者:
も、それで、コップがな、あの、投げつけられたんですね。
加藤諦三:
はいはいはい、そりゃなる、そうでしょうね。
相談者:
ん・・
加藤諦三:
あのおー、あなたがね?
相談者:
はい
加藤諦三:
お嬢さんと話をする時ね?
相談者:
はい
加藤諦三:
こうー、凄い、正義を持ち出してますよね?
相談者:
・・
加藤諦三:
「口で言えばいいものを、何故あなたは手を出すの?」と。
これはもう、その通りですよね?
相談者:
ん
加藤諦三:
「謝ったんだから、許してあげるべき」
なんかあなたの話聞いてるとね?
相談者:
うん
加藤諦三:
お嬢さんの、あの、立場から。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
もう、ムカー!っとくる、言葉ばっかり言うよね?
相談者:
ああー・・
加藤諦三:
「国立は無理でしょ」もムカー!と来るでしょうけれども。
相談者:
うんうん
加藤諦三:
で、あなた、ご主人との関係は?
相談者:
普通だと思いますけど。
加藤諦三:
で、お姑さんとは?
相談者:
や、あのお、やはり、こう、自営業をして、るんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
自営業はやはり景気が悪くなって、
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ、食卓、夕飯とか食卓の時に、もうやはり、「景気が悪い」とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
お金の話とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういう景気の話、が、ほとんどなんですよね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
例えば、「今日は、何処どこ行ったら、何処どこの花が綺麗だったよ」とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
「そういう話であったら、救われるのに」、と思うんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
むしろそういう、金銭的な噂話とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういうことばっかり、ほとんど、食卓の、あれになるので、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういうのもやっぱり、あの、あたしも、好きではない。
加藤諦三:
うん、あなたあ、が、好きじゃないですよね?
相談者:
好きじゃない、はい。
加藤諦三:
今日はあの、スタジオにですね、
相談者:
あ・・
加藤諦三:
幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてるので、
相談者:
はあい
加藤諦三:
伺ってみてください。
(回答者に交代)