【日曜に読む傑作選】休学を続ける息子21歳の高校生を王様にしてしまった母親

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
あ、こんにちは、よろしくお願いします。

大原敬子:
お願いします。
子どもにも「大学行って欲しいけれども」・・「でも、無理だったらいいわよ」って・・子ども判断出来ませんよね?

相談者:
はい

大原敬子:
子どもに学校行って欲しいってね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・高校でも大学でも・・

相談者:
はい

大原敬子:
その準備はしてましたか?

相談者:
・・

大原敬子:
この5年間・・

相談者:
はい

大原敬子:
何をしたんでしょうか?

相談者:
・・あのお、ま、こう、コミュニケーションを取れる段階になるように・・あのお・・はい・・息子との・・会話っていうか・・そういうのが出来る状態になるようには・・ん、あの努力したつもりです。

大原敬子:
あなたにとってのコミュニケーションってなんですか?息子さんとの。

相談者:
・・・・あのお、こう・・ま、向こうが、こ、頼んで来たことを一緒に、やったり、

大原敬子:
具体的に。

相談者:
あの、「本屋に連れて行って」とか・・

大原敬子:
何歳の時ですか?それ。

相談者:
あ、それはも、い、今でもです。

大原敬子:
21歳のお子さんですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
「お母さん本屋さんに一緒に行って」って言うんですか?

相談者:
・・自分で行く気力がない、らしくて、
それで、あのお、頼んで来るんだと思うんですけど。

大原敬子:
・・で、お母さんも「いいわよ」って言ってしまうと・・

相談者:
はい

大原敬子:
このお子さんは、

相談者:
はい

大原敬子:
この生活を・・親は受け入れてくれて、

相談者:
はい

大原敬子:
・・別段悪くないっていうことを、思ってしまいますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
今この状況は、

相談者:
はい

大原敬子:
あまり良くない状況だけども、っていう、核があっての・・本屋さんならいいですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
「たまにはね」で。

相談者:
はい

大原敬子:
他にどんなことを、受け入れてました?
コミュニケーションとして。

相談者:
あ、コミュニ、ケーションは・・んー・・んと、あ(苦笑)・・まあ、あの、向こうがこう、自分の好きな、漫画とか本の話をして・・来るんです・・けど、
ま、それを、あの、聞いたり・・「こういうとこ面白いよ」とか言って、見せて来たりする時に、ま、一緒に見たり・・

大原敬子:
何時頃ですか?それ。

相談者:
え・・

大原敬子:
時間帯は。

相談者:
まあ・・いや、それはもう、昼間とかあ、はい

大原敬子:
そうすると、そのお子さんは、

相談者:
はい

大原敬子:
学校にも行かなくって、

相談者:
はい

大原敬子:
本屋さんに行って、お母さんに行ってもらいますね?

相談者:
はい

大原敬子:
帰って来て、

相談者:
はい

大原敬子:
ま、違うかもしれませんけども、お昼・・

相談者:
はい

大原敬子:
お父さん働いてますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
それで漫画本の話をして、

相談者:
はい

大原敬子:
お母さんがそれを受け入れてくれたら、この生活も、いいと思ってしまいますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
社会に出たいと思いませんよね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・他には?、コミュニケーション・・あなたにとってのコミュニケーションは、

相談者:
はい

大原敬子:
本屋さんに行ってあげること?

相談者:
はい

大原敬子:
子どもの漫画本を聞いてあげること?

相談者:
はい

大原敬子:
分かります。その他には?

相談者:
・・うんーんー、あまり向こうから話・・さないのでえ、ま、こっちから話し掛けて・・え・・

大原敬子:
なぜ話し掛けてない、お子、お子さんが・・

相談者:
はい

大原敬子:
「本屋さんに連れてってくれ」って言うんでしょうかね?
つまり・・彼が今、王様になってるわけでしょ?

相談者:
そうですね・・

大原敬子:
そうでしょ?

相談者:
は、はい

大原敬子:
それが段々今ひどくなって来てんじゃないですか?

相談者:
はあい

大原敬子:
・・今・・伺っていても・・そのお子さんが出て来ないんですね、頭の中に。

相談者:
はあ

大原敬子:
映像として浮かばないんです。

相談者:
はあ

大原敬子:
ていうことはそれほど・・ごめんなさいね、キツく言いますけども・・お子さんに関心はなかったんじゃないでしょうか?

相談者:
・・ん、関心がなかった、い、いうよりも、なんか過干渉すぎ、たかな?・・って思・・

大原敬子:
過干渉っていうと無関心とね?・・似てるんですね。

相談者:
はあい

大原敬子:
出方が違うだけであって。

相談者:
はい

大原敬子:
もしかしたらあなたは、とてもね?・・優しい言葉でホントに優しいお母さんに感じるんですけども、

相談者:
はあ

大原敬子:
・・ヒステリックになる時ありませんか?

相談者:
あ、あります。

大原敬子:
その時すごいでしょ?

相談者:
はい

大原敬子:
素直に言っていただいてありがとうございます。それは・・見せる人と見せない人を、分けていませんか?

相談者:
・・はあい

大原敬子:
・・この人には見せるけども・・

相談者:
はい

大原敬子:
この人にはこの面を見せようってことありませんか?

相談者:
はい・・あります。

大原敬子:
それ今現在も変わっていませんか?

相談者:
はあ

大原敬子:
もしかしたらこのお子さんがね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・あの、本屋さんもお母さんに行ってもらう、ぐらいなんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
人が怖くなる時っていうのは、

相談者:
はい

大原敬子:
お母さんが、

相談者:
はい

大原敬子:
いつも同じお母さんじゃないんです。

相談者:
はい

大原敬子:
・・ある時はすごいお母さんなの。

相談者:
はあ

大原敬子:
驚くほど怖くて。

相談者:
はあ

大原敬子:
でもお父さん帰って来るとガラっと変わっちゃうお母さんとかね?

相談者:
ううーん

大原敬子:
その点激しいと・・どれを軸として、

相談者:
はあ

大原敬子:
触れていいか分からなくなるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
・・そういうことは心当たりありますか?

相談者:
・・うん、あります。
・・あん、自分でも、ま、あの、なんていうかすごく怒りが湧いて来て、

大原敬子:
どんな怒りが湧く時ですか?

相談者:
身体がしんどい時でもお、ま、あの、家事をきちんと・・やらなきゃいけないとか。
あのお、手伝って欲しい時でも中々「手伝って」って言えなくて、

大原敬子:
うん

相談者:
無理して、自分1人で?、あの、やっちゃったりとか。
あの・・ていうことはあります。

大原敬子:
・・それは誰に向けてます?

相談者:
・・

大原敬子:
ご主人さまじゃないですか?

相談者:
・・うーん、そうですね。はい

大原敬子:
・・息子をどう持ってっていいか分からない。

相談者:
はあい

大原敬子:
で、夫とも話が出来ない。

相談者:
はい

大原敬子:
・・行き詰まった内容で来たんじゃないでしょうかね?今日。

相談者:
はい、そうです。

大原敬子:
そうですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・えーとまず最初にですね。
息子さんとあなたの、親子関係ですね。

相談者:
はい

大原敬子:
そこの、レールをですね、仕切り直す時なんです。

相談者:
はい

大原敬子:
まず時間帯を守ることですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・昼間は何時に起きていますか?

相談者:
・・あの、ま、朝一回、起きて、

大原敬子:
起きた時は何時頃ですか?

相談者:
はい、あの7時頃です。

大原敬子:
起きた時どうしてます?そうです、そこです。

相談者:
起きて、

大原敬子:
はい

相談者:
あのお、ご飯、は、ま、自分でついで食べて・・それからまた、自分の部屋に行って・・寝る時もあるし、ま、起きる時も、あります。

大原敬子:
あの、ご飯は自分で食べるんですか?

相談者:
・・はい

大原敬子:
じゃその間あなた何なさってる?

相談者:
あの、夫のお弁当を作ったり・・い、あの朝の・・ゴミ出したり、用事してます。

大原敬子:
あの、息子さん今21歳ですけども、

相談者:
はい

大原敬子:
髭の生えた3歳と思ってくださいます?

相談者:
はい

大原敬子:
だから・・起きた時に、「おはよう」って、「今日は早いじゃない、いつも」って。

相談者:
はい

大原敬子:
「お母さんその顔見ると大好き」って、言ってますか?

相談者:
あ「おはよう」は、言ってます。

大原敬子:
顔見てますか?

相談者:
はい

大原敬子:
今まで朝起きるってことを、あまり関心持ってなかったでしょ?

相談者:
はあい

大原敬子:
子どもがね?・・朝早く起きて来る時は・・なんとか、今の状態を・・誰かに救って欲しい時なんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
それからどうでもいいと、11時頃に起きるんですね、11時。

相談者:
はい

大原敬子:
もっというと、親の顔二度と見たくない。

相談者:
うん

大原敬子:
夕方起きるんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
朝7時に起きた時は・・まだ脈があると思ってね?

相談者:
はい

大原敬子:
それから、「あ、お父さんのお弁当、お父さんに渡してね」とか・・とにかく、何かさせることなんです。

相談者:
はい

大原敬子:
「お願い」、「助かった」、「ありがとう」

相談者:
はい

大原敬子:
「午後からは自分の好きな時間でいいわよ」
でも、午前中は絶対離さないことです、今は。

相談者:
はい

大原敬子:
も、学校も何も今無理ですから。

相談者:
はい

大原敬子:
で今は・・巨大な何か・・あなたが目に見えない・・物に変わって来て、しまった、お子さんを・・高1の姿に戻すってことを、いつも頭に、念頭に、入れておいて欲しいんです。

相談者:
はい

大原敬子:
そっからが・・の、うん・・子育て。

相談者:
はい

大原敬子:
髭の生えた3歳児ですからね?

相談者:
はい

大原敬子:
先生じゃ、お願いします。

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
はい
大原先生のおっしゃった通りにやっていただければ・・上手く行くんですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
それはあなたの気持ちからすると非常お、に、キツいと思うんです。
あなた、自分が自分に対して怒りを持ってるでしょ?

相談者:
はい

加藤諦三:
・・そこのところを見つめないとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
自分が自分に対して怒りを持ってる・・母親が・・子どもに優しくなれないですよ。

相談者:
はあい

加藤諦三:
・・だから、なんでわたしは・・こんなに自分に対する怒りを持ってしまったのか?っていうことですよ。

相談者:
あの分かってますそれは。

加藤諦三:
分かってます?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、なんででしょうか?

相談者:
はい、あの、ま、やっぱり親子の関係が・・

加藤諦三:
でしょうね?

相談者:
はい

加藤諦三:
期待が、過大だったりと

相談者:
はい

加藤諦三:
非現実的なほど高かった。

相談者:
はい

加藤諦三:
ていうことですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、その親の、期待したような人間にはあなたはなれなかった。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・そのなれなかった自分に対する激しい怒りですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
もしかすると、あなたのご主人の方もそうなんじゃないですかね?

相談者:
はあ

加藤諦三:
そこら辺の・・ことは・・夫と話し合いました?

相談者:
話したことないです。

加藤諦三:
・・ここは話せないかしら?

相談者:
はい

加藤諦三:
これを話せたら・・

相談者:
うん

加藤諦三:
そういうわたしでもとにかく、ここまで46年間生きて・・子ども2人育てた。
よくやったなあというところで、かすかに自信を持って・・

相談者:
はい

加藤諦三:
で、少なくてもはっきり、自分に対する怒りを意識出来れば、

相談者:
うん

加藤諦三:
イライラは多少は消えます。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
過干渉も放任も、同じ親の無関心です。

 

「【日曜に読む傑作選】休学を続ける息子21歳の高校生を王様にしてしまった母親」への4件のフィードバック

  1. 私からすると、決めつけ感が強いと感じることが多い大原先生ですが、
    「朝起きてきたときに関心をもつ」には同感です。

    どんなことも「当たり前」になりがちですよね。
    不規則になりがちな無職の21歳が朝7時に起きてきて、自分でご飯食べることは、とても貢献的ですね。
    しっかり顔を見て、おはようと挨拶して、「元気な顔を見れて嬉しい」と伝える。
    あとは、できることを任せて「ありがとう。助かるわ」。
    相手を変えようとするのではなく、
    自分がかわること。

    ほんと、高校に、5年間在籍できるんだ!?休学でも、学費かからないのかなぁ…。

     そこは、いい加減見切りつけるべきかな。5年もたって、5年したの子と同級生にはならないだろう。

  2. 21才ですからね。
    21年分の子育ての積み重ねの中で、こういう風に育っていったってことですよね。
    改めて、子育てって難しいな、怖いな、と思いました。

    親が自分を見つめること、こどもと本気でぶつかりあうこと、お手伝いをさせてこどもに役割を与え、自立に備えること。
    親の生き方を問われますね…

  3. 長男いま28歳か。どうしているのだろう。
    休学事情について、ざっとネットで調べてみたら6年も休学させてもらえる学校は無い感じだった。
    休学の翌学期には復学か退学を迫られる。
    休学期間は当然単位が修得できないので留年し、それが複数回に渡ったところで自動退学処分(高専はこれに近い)。
    など。
    相談者一家して退学通知が来たことに気付いていないのか、相談者が実は見栄張ったのか。

  4. なんで通信制にかえなかったんだろう。
    息子に対して、触らぬ神に祟り無しみたいな接し方よね。
    テレ人だなぁ。

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