住んでるマンションを義理嫁に勝手に名義変更されたかも
(回答者に交代)
伊藤恵子:
次男の方は何年前に亡くなられたんですか?
相談者:
8年くらい前
伊藤恵子:
マンションがお嫁さん名義になっていることを登記簿謄本か何かで確かめましたか?
相談者:
そこまで、私はやってないんです。
伊藤恵子:
事務員がそう言っていた、ということだけなんですね。
あなたが再婚されたのは何年前くらい前なんですか?
相談者:
40年・・もっと・・少し前になると思います。
伊藤恵子:
このマンション、ご主人と次男の共同名義の、いつごろお買いになったのかしら?
相談者:
35年前
伊藤恵子:
そのときにどうしてご主人と次男の名義になったんですか?
相談者:
うちの主人がね、とにかく次男、次男だけだったんです。
伊藤恵子:
ご主人が亡くなったとき、ご主人の財産をどうする、って話は無かったんですか?
相談者:
それが、私には一切口出しさせなくて・・、お葬式のときの香典も全部次男夫婦が持っていっちゃって、私は一銭ももらってないんです。
だから・・分かんないです。
伊藤恵子:
どうなったか分からない・・
相談者:
はい
伊藤恵子:
ご主人は遺言か何か書いてらっしゃらなかったんでしょうか?
相談者:
なんにも。
言っても書いてくれないし、次男はそんな息子じゃない、って一点張りだったんです。
伊藤恵子:
じゃ、全部次男にあげるという遺言もないし、
相談者:
無いと思うんです。
伊藤恵子:
それも分からない?
相談者:
ええ。
伊藤恵子:
まず、次男名義、35年前になっていたんですから、次男が亡くなった後、お嫁さんと・・
お子さんはいらっしゃったんですか?
相談者:
一人います。
伊藤恵子:
次男の財産は、お嫁さんとお子さんが相続する、ことになったわけですね。
でも、あなたのご主人の名義の部分ですね、その二分の一はあなたが法定相続する権利があったわけです。
それ以外はお子さんたちが取得すると。
こういう形のものになっていたわけです。
ですから、あなたが協力しない限りは、夫名義の部分を誰か一人の名義にすることは出来なかったはず。
相談者:
次男がなんにも言わないでね、
どうなってるの?、って言っても、
「心配するな」の一点張りでね。
伊藤恵子:
じゃぁあなた自身の実印は持っていますか?
相談者:
私のですか?、私のは持っています。
伊藤恵子:
で、あなたは、登記とかをするときに、実印を押したことはありますか?
相談者:
いいえ。
伊藤恵子:
なにもしていませんか?
相談者:
はい。
伊藤恵子:
そうであれば、夫名義の部分については、そのままになっていないとおかしいんです。
というのは、どうするのかということを、相続人で決めなくてはいけないわけです。
どなたかの名義にする、と決めて、で、登記をするんです。
そのときに、あなたの印鑑がないと、例えばご次男名義にするとか、絶対にできないんです。
相談者:
とにかく、会社が大変だから、って、みんなの判子を集めて、自分の家に持って行って押しているから、どんなものに押しているかも分からないんです。
伊藤恵子:
・・いや、でも、そうすると、あなたも押したんですね。
相談者:
あー、そこに押した・・、そうですね。
伊藤恵子:
ご主人名義のものが次男名義になる書類に、判子を押したかもしれない?
相談者:
あー。
伊藤恵子:
ただこれは、分からないですね。
相談者:
はい。
伊藤恵子:
あなたの息子さんは、亡くなったご主人の養子にはなったんですか?
相談者:
はい、なりました。
伊藤恵子:
ですから、息子さんにも相続権があるんですが、そのとき息子さんはどうしたか覚えていますか?
相談者:
息子も判子を貸してくれって言われて、「貸したよ」って言っていました。
伊藤恵子:
・・随分、危険なお話ね。
相談者:
主人がすごく、次男を信頼してて。
伊藤恵子:
ご主人が次男を信頼していたことと、今回のことは関係ないですよね。
ご主人が亡くなった後、あなたの生活があるわけですから。
で、あなたのご心配は、事務員さんの話だと、どうも次男名義になっているらしいと。
で、家を出て行け、と言われるのが不安だということですよね?
相談者:
はい。
伊藤恵子:
一度ね、建物の登記簿謄本というのを取ってください。
相談者:
とうきぼとうほん、ですか?
それは、どこに行って取れるんでしょう?
伊藤恵子:
法務局です。
相談者:
ほうむきょく?
はー。
伊藤恵子:
それを見ると、ご主人が亡くなった段階で、たぶん次男名義になっちゃったんだと思うんです。
で、次男の方が亡くなった後、お嫁さんと、お子さんが相続して、お嫁さん名義になっちゃったと。
こういうことだと思うんですけど、そのいきさつを謄本で確かめて、そして、こういうことについて、あなた、分かっていなかったし、納得していなかったと、いうことであれば、お嫁さんに、私名義になっていないと困るということをお話なさるか。
それと、今後のことをどうしていくかということで、とりあえず名義がどうなるかということよりも、住んでいることに変わりがなければ、あなたとしては、支障はないんでしょうかね?
別に売るとかそんなことではないんですよね?
相談者:
そんなことはないです。
伊藤恵子:
そこら辺の問題をよく話し合わないと。
たとえば、あなたの名義だけに戻してもらっても、お嫁さんからすると、その後はどうするんですか?、っていう心配をするかもしれないので。
どういう風にしたいのか、ていう将来についてですよね、そこをよくお話をする。
方向を決めておいて、それから名義をどうする、というお話をされたらいいんじゃないでしょうか。
相談者:
お嫁さんと話をしないわけにはいかないですね。
伊藤恵子:
話をしないで、あなたの名義に戻すことはできないです。
相談者:
あーー。
伊藤恵子:
それはできないです。
特に今、不安に思っているのは、次男の方が亡くなったから?
相談者:
ええ。
伊藤恵子:
なくなっても8年間は、今の所に普通に暮らしていたわけですよね。
相談者:
はい。
伊藤恵子:
で、ここで不安に思うようになった原因は何かありますか?
相談者:
些細なことなんですが、嫁さんに息子が一人おります。
その息子が、やれ、ベランダの端の方に物を置かしてくれだとか、貸してくれだとか、言ってきたものですから、今度は部屋を貸してくれ、って言ってくるんじゃないかと思って、こんな気持ちになったんです。
伊藤恵子:
おいくつくらいの方なんですか?
相談者:
23かな。
伊藤恵子:
「ここは、あなたのお爺ちゃんとお婆ちゃんが住んでいた家だから、私が生きているうちは、あなたと住むわけにはいかない」
と。
「むこうでお母さんと一緒に住みなさい」
と。
いう風に言えばいいんじゃないでしょうか。
相談者:
ああ、そうですか。
伊藤恵子:
差し迫っては、お嫁さんがそこに住みたい、と仰っても、あなたとしてはお断りすればいいわけでしょ。
相談者:
そうですか・・あの(笑)
伊藤恵子:
あなたが住んでいる所で、あなたに占有権はありますので。
勝手に(名義変更を)しちゃってるかもしれないけど、本当は自分のものなんですと、思っているのであれば、お嫁さんに話をすると。
相談者:
私も一言・・、言い合いしたときに、
「いいわよ、私死ぬまでここにいるわよ」
って言っちゃったことがあるんです。
だから・・(笑)それが元で、出て行け、なんて言われることはないでしょうね?
伊藤恵子:
ないでしょうね。
あなたは、しっかり、宣言したわけだから。
それはいいんじゃないですか。
相談者:
それじゃ、やることは・・・
伊藤恵子:
登記簿謄本とって、息子さんとも相談して、どこで、どういうタイミングで、この話をしたらいいのかと。
今、急に言われたら、お嫁さんがビックリするかもしれないですよね。
別にあなたに出て行けっていう話しをしてるわけじゃないでしょ?
むこうが。
だから、非常に大きな喧嘩をするのがいいか、どうかも含めて、息子さんとも相談なさったらいいんじゃないでしょうか。
相談者:
分かりました。ありがとうございました。
加藤諦三:
実印は人に貸すものではありません。
(内容ここまで)
まず、嫁に話してみましょう・・てか。
たぶん、嫁からは相手にされないでしょう。
まして、8年前の名義変更を、この嫁が相談者に戻してくれるなんて、天地がひっくり返っても無理です。
いや、誰も触れなかったけど、そもそも次男が自殺した理由って何よ。
それにしても相談者親子、登記簿謄本のとり方を知らないとかは許せても、実印の貸し借りとか、もう別世界の話です。
それも、遺産を分け合う相続人同士で。
無知って怖い。
よく今まで、問題なく生きてこれましたね。
普通の知能があれば、仲の良くない人に実印は預けませんね。
騙されたとかいう以前の問題。
上辺だけでも仲の良かった人に実印を預けて、騙されたというのはままあるかもしれんが(笑)