受験生の息子を持つ母親。橋の上の犬(イソップ物語)の訓え

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
いい話伺いましたねえ。
だけど、あなた、すごい、素直に聞いたね、今。

相談者:
欲深いって言われれば・・言われたこと一度もないんですけども、

加藤諦三:
あのね、欲深いってことは、どういうことかと言うとね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
今の幸せを忘れてるってことなんですよ。

相談者:
そうですね。
その通りです、きっと。

加藤諦三:
あの・・今の幸せってあるんだけど、もっと、欲しいってことですから、

相談者:
はい。

加藤諦三:
ちょうど、イソップ物語の中で、橋の上の犬が下見て、

相談者:
あっ、

加藤諦三:
その物語、読んだことある?

相談者:
骨を見て、ワンっと言って・・離しちゃうんですね。

加藤諦三:
そう、そう、そう。
骨を見て、ワンと言ったら、自分のくわえてる骨が落ちちゃったと。
つまり、今の幸せを忘れて、もっと欲しいってのが欲深いってことですよ。

相談者:
なるほど。
すごく、今の例えでよく分かりました。
全部・・欲深いばかりに、今の幸せも失ってしまうこともあるということですね。

加藤諦三:
そうです。

相談者:
はい。

加藤諦三:
18歳の息子さん、いい息子さんなんじゃ・・ダメですか?

相談者:
そうみんなに言われます。(笑)

加藤諦三:
うん。
ほんとにねえ、今、ワンと吼えて、自分の幸せを失わないようにしてください。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
ほんとに今日はありがとうございました。

(内容ここまで)

愛さんの、戦争中なら車なんて気にしないなんて例えは、ちょっと飛躍かしら。
相談者の欲の深さの指摘なら誰でもできるし。

相談者は、親の愛をすべて自分が一手に集めてたところに、妹が登場し、その妹が、自分よりも優れた一面を持っていて、親もそれを褒める。

おそらくこの、小さい頃のトラウマを引きずっているのではないでしょうか。
親としては、比較した覚えがなくてもね。

しかも、学業の成果って残酷なまでに客観的な形となって残っていきますから。

職場でのエピソードなんかは、まさにこのときに作られた価値観に縛られてる証拠。

抑うつ状態のときに他人と比較するようになるってのは、セルフチェックのバロメータとして覚えておきたいですね。

 

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