ポピュラリティを意識せよ。 生き方に悩む42歳独身男へ
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
ポピュラリティを得るっていう、いいアドバイス受けましたねえ。
相談者:
ああ、はい、分りました。
加藤諦三:
あの、こういう実験があるんですけどねえ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
色んーな写真見せて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
まあ、全部、実際の、顔写真なんですよ。
相談者:
ああ。
加藤諦三:
で、一枚だけ・・ね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
その、実際の写真じゃなくて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
たくさんの写真を一緒に混ぜて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
合成して作ったものなの。
相談者:
はい。
加藤諦三:
つまり、最も、平凡な、顔になるわけですよ。
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
Aさんの顔でもない、Bさんの顔でもない、
相談者:
はい。
加藤諦三:
Lさんの顔でもないわけですよ。
あとはみんな実際の顔なの。
相談者:
はい。
加藤諦三:
その一つだけは、色んな顔を、一緒にして、作った、
相談者:
はい。
加藤諦三:
顔写真なの。
相談者:
はい。
加藤諦三:
それで、どの人がいいですか?
って聞いてみたら、
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
極めて、平均的な顔を選んだっていうんですよね。
相談者:
ああ。
加藤諦三:
そういうものに、おそらく人は安心感を覚えるんだと思うんですよ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
ですから、交番のおまわりさんに挨拶するとかね。
相談者:
はい。
加藤諦三:
マンションの管理人さんに、ありがとう、って声掛けるとかね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
ま、少しづつ、社会にコミットすると、さっき自分で対人恐怖症とか、ま、色々言ってたけれどもお、
相談者:
はい。
加藤諦三:
そうすると、きっと、自分の心の一番奥底にある、あなたの願望っていうのはね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
自分の人生に意味が欲しいってことだと思うのよ。
相談者:
あ、はい。
加藤諦三:
その自分の、本当の心の底にある、欲求に気が付いてくるんじゃないかなあ。
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
今、まだ、ほんとの自分の欲求に気が付いてないんですよ。
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
ですから、色んなこと、やってみたらどうなの?
相談者:
・・
加藤諦三:
例えば、立派な人を愛するとかね、優れた人を愛するとか、そういうことじゃなくて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
たまたま、縁のあった人を、愛してみる。
相談者:
はい。
加藤諦三:
だから、人でも、犬でも、草でも、なんでもいいですよ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
たまたま縁のあった、命あるものを愛してみる。
相談者:
はい。
加藤諦三:
今、一人だから、食事なんか、自分で作ってんの?
相談者:
いや、作ってないです。
加藤諦三:
あっ。
も、日常生活をね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
いい加減にしちゃだめです。
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
日常生活をいい加減にする・・と、もう想像だけの、世界で、なるから。
相談者:
はい。
加藤諦三:
も、日常生活は現実だから。
相談者:
はい。
加藤諦三:
どこで、日常生活をきちんと出来るかなあ?って、ちょっと考えてごらん。
相談者:
あ、はい。
加藤諦三:
つまり、もしかすると、料理が嫌いじゃしょうがないけれども、
相談者:
はい。
加藤諦三:
三食のうち、一食でもいいし、あるいは、もう、簡単な朝だけでも、きちんと作ってみるとか。
一週間に1回でもいいですよ、
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
手始めにして。
相談者:
はい。
加藤諦三:
そうすると、なんか、気持ちが違ってくると思うんですよ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
だから、今、マドモアゼル愛先生から、色々アドバイスいただきましたけども、
相談者:
はい。
加藤諦三:
僕もいくつか言いましたけど、それをね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
一つ、あるいは、だんだん慣れてきたら、2つと。
焦らないで、
相談者:
はい。
加藤諦三:
時間を掛けて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
やっていくうちに、自分の心の、一・・番奥底にある、自分の人生に意味が欲しいっていう欲求に気がつきだすと、
相談者:
はい。
加藤諦三:
もう、どうでもいいや、っていう、気持ちはなくなってくると思う。
相談者:
はい。
分りました。
加藤諦三:
よろしいでしょうか?
相談者:
あ、ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい。
どうも。
加藤諦三:
人間の心の一番底にあるもの。
「自分の人生に意味が欲しい」です。
(内容ここまで)
ポピュラリティ。
大衆性でいいのかな?
普通であること。
受け入れ易さ。
個性、多様性、人それぞれ、自分らしさ・・
今は、こうしたものに価値があるとされる中で、少し違った視点で新鮮でした。
一例ですが、
今日の相談者の話し方は、やっぱり、アレ?って思ってしまった。
語尾がゴニョゴニョと聞き取れない。
会社では個性と理解されても、人間関係を広げていくのにはハンディかもなって。
人を色眼鏡で見てはいけませんが、湧き上がってくる自然な印象を、人はコントロールできません。
加藤氏は、相手が40代の男性であれば、いつもは、
「会社員ですか?、それとも自営ですか?」、と尋ねます。
ですが、今日は、
「働いてるわけですね?」、と尋ねています。
18年間、同じ会社に勤めてて、貯えもあるという事実は、話し方から受ける相談者の第一印象を、ものの見事に裏切ってくれました。
わたしもそう。
で、そこで初めて、「こういう話し方をする人は、きっと貧困ニートかもしれない」、なんていう、ステロタイプ(偏見)を反省し、話を聞く姿勢が少し改まるわけです。
相談者が、てか、わたしも含めて、みんなですけども、
理解しないといけないのは、この短い時間の中でも起きている、ポピュラリティと個別性の作用のし方です。
社会への適応で悩む前に、大衆性を身につける、不必要に目立たない、そういう意識は持っていますか?
ということなんですね。
個別化と大衆化。
どっちも大切。
意識しないといけないのは、その配分であり、有効となる局面です。
接触が増えていく過程で違いを認め合えるし、個別化は必要。
ポピュラリティは人に安心感を与える役割。
そして、このポピュラリティを安易に内面の問題にしない。
外面、振る舞いから整えていく。
身なり、挨拶、・・
すみません。
今日の愛さんの回答を繰り返してるだけでした。
加藤先生の
日常生活を大切にするというのもその通りだと思います。
丁寧に生活しようと心がけています。
ちらかってる部屋の中でね。(笑)