植物人間の息子のための注文住宅は車椅子が入らない設計
テレフォン人生相談 2015年3月19日 木曜日
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 女57歳 夫60歳 長男37歳 次男35歳 三男25歳
相談者:
あ、いつもお世話になっておりますう。
今井通子:
はい。
相談者:
はい。
今井通子:
今日は、どういったご相談ですかあ?
相談者:
あ、えっとお、土地建物の契約のトラブルのことに関してえ、
今井通子:
はい。
相談者:
あの、ご相談したいんですけれど。
今井通子:
はい、あなたお幾つですか?
相談者:
57歳です。
今井通子:
57歳。
相談者:
はい。
今井通子:
ご主人いらっしゃる?
相談者:
はい。
60です。
今井通子:
60歳。
相談者:
はい。
今井通子:
お子さんは?
相談者:
えー、息子が3人おります。
今井通子:
はい。
相談者:
で、今、2人暮らしで、
今井通子:
息子さん3人いらっしゃるのね?
相談者:
はい。
今井通子:
えー、上から、お歳を、お伺いしたいんだけど。
相談者:
はい。
えー、37。
今井通子:
はい。
相談者:
35。
今井通子:
はい。
相談者:
25です。
今井通子:
はい。
相談者:
はい。
今井通子:
みなさん、もう、独立されてるの?
相談者:
えーっと、一番・・下の25歳の子があ、
今井通子:
はい。
相談者:
今あ・・療養型の病院で、交通事故で、植物状態です。
今井通子:
あら・・それは大変ですね。
相談者:
はい。
で、今あ、
今井通子:
いつ頃、交通事故に遭われたの?
相談者:
え、8年前ですね。
17歳のときです。
今井通子:
あっらあ、
相談者:
はい。
今井通子:
そうなんですか。
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
相談者:
その子のお、まあ、あの、ことにも関するんですけれどもお、
今井通子:
はい。
相談者:
成年後見人・・を、主人がやっておりまして、
今井通子:
はい。
相談者:
土地建物も、息子・・の名義で、あの、土地と建物を買って、バリアフリーにして、
今井通子:
ええ。
相談者:
子どもを、引き取りたいっていうのが長年の夢だったんですね。
今井通子:
ええ。
相談者:
で、息子の・・と、一緒に過ごす場所が欲しくって、
今井通子:
ええ。
相談者:
で、裁判所の・・あの、OKを出してもらって、ま、土地建物の、購入を進めたんです。
今井通子:
なるほど。
相談者:
はい。
今井通子:
それは、今、お住まいになってらっしゃってる所のお近く?
相談者:
ま、病院の近くで、頻繁に行き来出来るような所を探しまして、
土地は契約したんです、息子の名前で。
お金も払いました。
今井通子:
なるほど。
それで?
相談者:
はい。
今井通子:
そのお、新築・・
相談者:
新築して、結局、バリアフリーにして、車椅子が通れるようにスロープを作って、
今井通子:
はい。
相談者:
まあ、あの、家で連れ帰る・・
今井通子:
はい。
相談者:
準備って言うんですか、
今井通子:
はい。
相談者:
家をやっぱり、普通の家とは違うので、
今井通子:
そうですね。
相談者:
あのお、
今井通子:
病院近くの、土地を買われた?
相談者:
そうですね。
今井通子:
はい。
相談者:
で、同じ業者だったものですから、
今井通子:
ええ。
相談者:
あのお、そこで、あのお・・建てるってことで、
今井通子:
はい。
相談者:
図面引きで、全部、一級建築士さんが居まして、
今井通子:
はい。
相談者:
で、その方に頼んで、再三、あのお、普通の車椅子と違うの・・だっていうことを説明したんですね。
今井通子:
ああ。
相談者:
あのお、幅が何センチで、
今井通子:
うーん。
相談者:
縦が150くらいあって、
今井通子:
うん。
相談者:
子どもの身長はこれくらいですと。
今井通子:
うん。
相談者:
で、再三、それを言って、図面の中でも、あの、通れますか?、通れますか?、って何回も、あのお、質問したんです。
今井通子:
はい。
相談者:
たら、大丈夫ですと。
今井通子:
ええ。
相談者:
でも、なんか、狭い場所が一箇所ありまして、
今井通子:
はい。
相談者:
測ったら75センチだったんですね。
今井通子:
うん。
相談者:
で、車椅子が60センチなので、うーん、どうかなあ?、とは思ってたんですけど、図面上でよく分らなくって、
今井通子:
はい。
相談者:
で、オプションの、金額がトータルなのが出ましたので、
今井通子:
はい。
相談者:
そこで、ちょっとおかしいな、と思うことがありまして、
今井通子:
はい。
相談者:
ちょっと、あのお、地元の不動産屋さんに、相見積もりっていうか、ちょっと見てもらったんです。
今井通子:
はい。
相談者:
そしたら、車椅子が、そもそも通れないと。
今井通子:
それは、あの、その細いとこを?
相談者:
細いとこじゃない・・まず、玄関からも入れないし、玄関から居間に入ることすらも出来ないと。
今井通子:
ああ、要するに、家の設計上、車椅子が、
相談者:
通らない、
今井通子:
通用しない、家の設計・・
相談者:
ようになっていた。
今井通子:
になっていると。
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
相談者:
なので、なんて言うんですか・・直角なら入れるんですね。
今井通子:
はい。
相談者:
だけど、結局、あのお、振り幅ってあるじゃないですか?
今井通子:
そうですね、ぐるっと廻さないきゃいけませんからね。
相談者:
そうです。
そうすると、家具に全部当たって、入ることすら出来ない、
今井通子:
ああ。
相談者:
ことが分りまして、
今井通子:
はい。
相談者:
元からちょっと、不信感はあったんですけれども、
今井通子:
はい。
相談者:
ここでえ・・ようやく、ああ、あの、むこうの不手際っていうか、誠実さが無い。
で、
「車椅子も持って来ましょうか?、あの、見てください」、って言っても、
「要らない」、と。
今井通子:
うん。
相談者:
もう、そういう対応だったもんですから、
今井通子:
はい。
相談者:
えー、今までの打ち合わせは何だったろう?、と。
今井通子:
ええ。
相談者:
かなり、やっぱ、心労・・っていうか、眠れない、食べれないっていうか、
今井通子:
ええ。
相談者:
元々、子どものことで、ウツ状態っていうか、ウツになって、
今井通子:
うん。
相談者:
一回、回復したんですね。
今井通子:
ええ。
相談者:
だけどお、まあ、これがまた引き金になってえ、体調崩したと。
今井通子:
はい。
相談者:
で、このお・・もう、建つでであろうと思って、オーダーのカーテンとか、家具なんかも、もう、購入して、あったりしてあったんですね。
今井通子:
はい。
相談者:
で、これも無駄になったと。
ま、これは、いいんですけれど、
今井通子:
これは、今、あれですか?
相談者:
はい。
今井通子:
設計の状態なの?
それとも、もう、着工している、
相談者:
いえ、してないです。
今井通子:
あ、着工はしてないのね?
相談者:
はい。
あのお、オプションの金額が決まったらあ、やる予定だったんです。
直前に分りまして、それでえ・・あのお、内容証明で、相手方に、あのお、解約をしたいっていう・・もの・・の旨を、手紙で郵送で送りました。
今井通子:
ああ、なるほど、はい。
相談者:
はい。
で、むこう・・で、うちの方も、成年後見人保佐人という方がいらっしゃいまして、
今井通子:
はい。
相談者:
ま、文書はこちらで作って、そのまま送ったんですけど、まあ、あの、うちの弁護士さん、とのやり取りで、
今井通子:
はい。
相談者:
むこうの弁護士さんもいらっしゃいますので、
今井通子:
はい。
相談者:
図面を引き直しますと。
今井通子:
はい。
相談者:
または、土地共々、返してください。
今井通子:
はい。
相談者:
でえ、そのときに、あのお、登記移転費用っていうんですか?
今井通子:
はい。
相談者:
あれはこっち持ちです、っていうふうな形で言われたらしいです。
今井通子:
はい。
相談者:
その保佐人の方は、自分はそっちの方の弁護士とのやり取りは出来ないと。
他の弁護士あたってくれって言われたんですね。
今井通子:
はい。
相談者:
しょうがないので、主人が直接、むこうの副社長の方に会いまして、
今井通子:
はい。
相談者:
土地は、もう、うちのものになってるので、
今井通子:
はい。
相談者:
おたくの方では、もう、建物は建てない。
または、土地共々返すと。
で、他の所で、新たに見つけ・・直すっていう2つの案しかないと。
いう話をしてきました。
今井通子:
はい。
相談者:
で、そっちの弁護士さんの返答待ちなんですけどお、
今井通子:
ええ。
相談者:
これが全然、返事が返って来ないんですね。
もう、3週間くらい経つんですけど。
今井通子:
はい。
相談者:
あとお、むこうの・・相手方に言われたのが、違約金も発生すると。
今井通子:
はい。
相談者:
20%って言われましたけど。
謳ってあると。
今井通子:
はい。
相談者:
でえ、移転費用も、どうしてうちが持たないといけないのか?なと。
今井通子:
はい。
相談者:
ていうのと・・ほんとに違約金を払わなきゃいけないのか?っていう・・この2つなんですけれども。
今井通子:
ああ、なるほど。
相談者:
はい。
(回答者に交代)
本日バリアフリー住宅の欠陥に関する訴訟の報道を見ましたが、原告はこちらの方ではないかと思いました。一家の年齢や息子さんが事故に遭われた年など、色々な点で一致するので大変気になります。