なぜ電話で相続放棄が出来たのか? 35年前の不思議な出来事
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい。
加藤諦三:
あのお、叔父さんから放棄してくれ、って言われたとき、なんで嫌だって言わなかったんですか?
相談者:
言う暇も何もなくて、
加藤諦三:
うん、だけど、してくれって言われたら、嫌って言えばいいじゃないですか。
で、今、伊藤先生が色々、ご説明していただきましたけど、なんで、直接・・叔父さんに、今、聞けないんですか?
相談者:
もう、その、相談、あの、やり取りする暇もなく、言う・・言うだけ言って、
加藤諦三:
いや、いや、それは、言い訳でしょ。
相談者:
ああ、そうなんですか。
加藤諦三:
そ、そうなんですか、って、そうじゃないですか?、だって・・放棄してくれっていうことを、嫌だっていうことを、なぜ言えないんですか?っていうだけの話ですから。
もっと言うと、なぜ、叔父さんに、そんなに良く思われたいんですか?ってのが質問です。
相談者:
ああ、そういう、気持ちで言ったんじゃなくて、な、あの・・あのお、叔父はただ放棄してくれって言って、
加藤諦三:
いやいや、
相談者:
すぐ、◆△%&■◎っていっちゃったから、
加藤諦三:
僕の、僕の質問を聞いてください。
相談者:
はい
加藤諦三:
なぜ、叔父さんに嫌われるのがそんなに恐いんですか?
相談者:
別に全然、気い使っていないんです。
嫌われるとか、そういうこと、全然、思ってないんですけどお。
加藤諦三:
全然、思ってないんだったら、
相談者:
はい。
加藤諦三:
なんで・・なんで、今、聞かないんですか?
相談者:
・・
ああ、あの・・
なんか、1回、聞いてみて、いいみたいな気が、してきましたので、
加藤諦三:
聞いて・・
相談者:
はい。
加藤諦三:
放棄してくれって言われて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
嫌とも言えないで、叔父さんの、名義になって、それが正当に売られて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
そいで、今、35年経って、直接、まだ叔父さんがいるのに、聞けないで、
相談者:
はい。
加藤諦三:
それで、また、グチャグチャ、グチャグチャ、グチャグチャと、言ってる・・
なぜ、そんなに叔父さんに嫌われるのが恐いのか、
なぜ、そんなに人に良く思われたいのか、っていうこと。
相談者:
あー、そういう気持ちは無いんですけれどお・・
加藤諦三:
そういう気持ちが無いんだったら、そんなことあり得ないでしょ。
こんなことは。
相談者:
はあい
加藤諦三:
あなた、ずうーっと、嘘ついて生きて来たんじゃない?
相談者:
はあい・・
加藤諦三:
全部、嫌なこと、はい、いいです。
嫌いなこともニコニコして。
誰にも彼にもいい顔して。
相談者:
あー、そうなっちゃうんですねえ・・
加藤諦三:
本当は・・嫌いなのに、みんなにいい顔して、好きな顔して、
相談者:
・・
加藤諦三:
違います?
相談者:
そうですねえ・・
そやって言われると、そうなってしまいます。
加藤諦三:
ううん、よく気が付いてく・・
よく今ね・・もう、その言葉だけあなたに強調してんです。
相談者:
はああ、分りました。
加藤諦三:
本当は、良く思われたいの。
相談者:
あー
そうやったんですね、じゃあ、あー
加藤諦三:
そいで、もう、ずうっと、人に良く思われたい、人に良く思われたい、で生きて来たからあ、
相談者:
はい。
加藤諦三:
もう、自分が何者であるか、分んなくなっちゃったんでしょ?
相談者:
そうですねえ・・
加藤諦三:
今、不安なんでしょ?
相談者:
ああ、確かに、はい。
加藤諦三:
不安っていっても、何が不安っていうんじゃなくて、人生全般に対する不安だよね?、今。
相談者:
ああ、そうだと思います。
加藤諦三:
それは、なぜ、その人生全般に不安だかったいうと、
相談者:
はい。
加藤諦三:
自分が、人生の軸になってなくて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
とにかく、人に良く思われたい。
嫌なことも、いいです、ってニコニコ笑って、
相談者:
あー
加藤諦三:
誰にも彼にも、対象無差別に、いい顔をして生きて来た。
相談者:
あー
加藤諦三:
そしたら、自分が、誰であるか、分んなくなった。
相談者:
そうですねえ。
加藤諦三:
そして、なんか知らないけど、今、不安。
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
人に好かれて何になるんですか?
相談者:
ほんとですねえ。
加藤諦三:
好かれようと思って・・今の状態ですよ。
相談者:
そうですねえ。
加藤諦三:
あなた好かれようと思ったけど、みんなあなたのこと軽く見てるだけよ。
相談者:
そうですねえ
加藤諦三:
こおんなに、こう、嫌なことして、頑張って、周りから、
相談者:
はい。
加藤諦三:
軽く見られる、だけですよ。
相談者:
そうですねえ・・
・・
ほんとにそうです。
加藤諦三:
今日から、生まれ変わろうよ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
人に嫌われても、
相談者:
はい。
加藤諦三:
困ることは何もありません。
相談者:
はい。
・・
よく分りました。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい。
加藤諦三:
はい、どうも、失礼します。
相談者:
ありがとうございました。
加藤諦三:
人の言いなりになる人は、自己蔑視の念が強い人です。
(内容ここまで)
(知らぬ間に相続放棄されていた)
その手口とは!?
・・
終了。
うおい!
実母が亡くなれば、相続人は一人っ子だった相談者一人。
遺産の100%を相続する。
何も手続きしなくても、土地建物は相談者のものだ。
遺産分割協議書すら必要ない。
これを、他の誰かの名義にするには、相談者が、
・相続放棄
・譲渡
・売却
いずれかを行う必要がある。
相談者は相続放棄によってなされた、と言うのだが・・
「義理の叔父さん」
これ、実母の姉妹の旦那のことだよね。
そうすると、相談者が相続放棄すれば、実母の兄弟姉妹にいくから、
その旦那である、「義理の叔父」が、当事者でないくせに、しゃしゃり出てきて相続放棄をさせようとしたと。
ふむ、ここまでは分る。
しかし、相談者が訝る(いぶかる)ように電話で済む話じゃない。
仮に、叔父が勝手に相続放棄の申請をしても、裁判所から、相談者の住居宛てに確認の通知が来る。
これを返送しないと相続放棄は成立しない。
また、遺産は土地建物だけではないはず。
少なくとも母名義の預金口座くらいはあったろう。
それらを現金化するとき、相談者はどうしたんだろう?
不動産だけを相続放棄するなんてことは出来ないんだよ
「母に相談もなしに叔父夫婦が勝手に住み始めた」
つまり、叔父夫婦が旧宅に住み始めたとき、母は存命だったのか?
それとも、「生前には相談もなかった」という意味なのか?
勝手に住み始めたと言うけど、泥棒じゃあるまいし、鍵が要るだろう?
母は本当に関与していないのか?
別にシャレじゃないが、ここら辺に鍵がありそうな気がする。
とにかく、伊藤女史のアドバイスに従って、
登記簿謄本取って、
司法書士事務所へ行って、
叔父さんにも、一応ダメ元で聞いてみて、
頼むから、も一回、電話掛けてきてくんないかな。