怯えて出て行った妻。状況は離婚要件に該当するか?
テレフォン人生相談
2015年5月1日 金曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 男37歳 妻31歳 長女10歳 次女5歳
今日の一言:
モラルを持ち出して相手をいじめる。
モラルハラスメントです。
(年齢、家族構成のやり取りは省略)
加藤諦三:
で、今あ、4人で暮らしてるわけですね?
相談者:
それえがあ、あのお、一ヶ月前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
夫婦喧嘩がありましてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、それをきっかけにい、家を出てしまって、今、別居中です。
加藤諦三:
ということは、あなた今、お一人で暮らしてるわけですね?
相談者:
あ、そうですね。
加藤諦三:
はい、分かりました。
それで、どんな相談ですか?
相談者:
離婚を突きつけられておりましてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
私はあ、離婚・・をしたくないのでえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
どうすればいいかってえ・・
加藤諦三:
あ、なるほど、はい、はい
相談者:
はい、ことなんですけど。
加藤諦三:
で、そのお、奥さんが離婚・・してくれというのは、どういう理由なんですか?
相談者:
言われたことはあ、奥さんは、今までえ、ずっとお、我慢してきてえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
あなたのやってることはあ、モラルハラスメントにい、当たるんじゃないか?っていうことお・・
加藤諦三:
はい
相談者:
言われたんですけどもお、
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
で、モラルハラスメントに当たるんではないか?という、その、あなたの側から見ると、モラルハラスメントはしていないということですか?
それとも、奥さんの言ってることも、
相談者:
いや、
加藤諦三:
どっか、分かるということ?、
相談者:
そうですね、あのお・・はい、どの辺りまでが当たるのか、ちょっとお・・まあ、疑問なんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、確かに、あたくし自身・・あのお・・ま、時簡に細かいところもありますしい、
加藤諦三:
はい
相談者:
妻があ・・ま、ちょっ、問題があれば、ちょっと怒鳴ってしまう、ところは・・しょっちゅうではないですけど、ありました。
加藤諦三:
つまり、モラルハラスメントという言葉を、使ってるけれども、モラルハラスメントということではなくて、
相談者:
ああ
加藤諦三:
単純に、こう・・あなたがあんまり、細かくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
とっても、ついて行かれないということなん・・ですかね?
相談者:
ああ・・そ、そうですねえ。
加藤諦三:
単純に言うと、モラルハラスメントというのは、ま、元々は、あのお、フランスの、女性の精神科医が言い出したことなんですけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
この言葉とおりで、パワハラって言ったら、
相談者:
はい
加藤諦三:
まあ、上司が、その自分の権力、力でもってえ、いじめをするわけですよね、
相談者:
はい
加藤諦三:
部下に。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、セクハラって言ったら、性的な嫌がらせをするわけですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、モラルハラスメントってのは、モラルによる、いじめですから、
相談者:
はい
加藤諦三:
ものすごい、道徳的なことを言い出して、
相談者:
はい
加藤諦三:
そいで縛っていくと。
ま、単純に言えば、あなたさえ幸せなら、わたしはそれでいいの、なんて言って、
相談者:
ああ
加藤諦三:
相手をどんどん、どんどん、束縛していくと。
相談者:
ああ
加藤諦三:
いうのがモラルハラスメントなんですけれども、
相談者:
ああ
加藤諦三:
そういうことではないですね?
相談者:
そこまでではないんですよ。
加藤諦三:
そうすると、先ほど時間に細かくて、っていうのは、まあ、具体的に言うと、どういうことですか?
2分遅れた、って言って非常に怒るとか、そういうこと?
相談者:
あの、保育園を、何時まで、送り届けたいからあ、
加藤諦三:
うん
相談者:
何時に家を出ようねえ、とか。
加藤諦三:
ああ、何時に家を、例えば、3時に家を出ようね、って言ったときに、
相談者:
はい
加藤諦三:
3時にまだ用意が出来てなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
3時5分になっちゃったと。
相談者:
はい
加藤諦三:
そんな5分なんか、どうでもいいじゃないかと思うけども、それを、奥さんの方からすると・・あ、あなた自身が、
相談者:
そう、そう、そう
加藤諦三:
5分遅れたということを、
相談者:
そ、そうですね、はい
加藤諦三:
なんで?、5分遅れたんだ、っていうことね。
相談者:
はあい
加藤諦三:
と、奥さんの側からすると、5分くらい、別にどうってことないじゃないの、って・・
相談者:
そ、そういう、そうですね、はい
加藤諦三:
うーん・・
その他、時間・・以外にどんなことがある?
相談者:
怒鳴ってしまうことがあ・・ま、少なからずもあるのでえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、もう、恐いイメージを、持たれてしまってえ。
何をしててもお、なんか、怒られるんじゃないか、っていう・・恐怖心を、持ってしまってえ・・るんですよね。
加藤諦三:
あ、要するに、その、あなたに怯えてるということなんでしょうけれども、
相談者:
そう、そこまで・・いってしまってる・・みたいなんですよ、話によると。
加藤諦三:
そいで、その、あなたが怒鳴るっていうことがね、
相談者:
はい
加藤諦三:
こういうことをしたら、怒って怒鳴る。
相談者:
はい
加藤諦三:
こういうときには、あなたはニコニコしてるっていうように、こう、奥さんの側からすると、予測が出来ないってことですかね?
相談者:
あ!、そうですね、はい。
加藤諦三:
要するに、同じことをしてても、
相談者:
はい
加藤諦三:
怒るときもあれば、
相談者:
はい
加藤諦三:
怒らないときもあると。
相談者:
ああ、そう、感・・そう、みたいですね、はい
加藤諦三:
奥さんの側からすればね?
相談者:
そう、はい
加藤諦三:
うーん・・
そうすると、怒鳴・・られたときっていうのは、例えばどういうときですか?
相談者:
話し掛けてもお・・あのお、全然、話に、応じてくれない(笑)ときとかあ、
加藤諦三:
あなたが話しかけるわけね?
相談者:
ああ、そうですね、はい
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、なんか、他のこと、に夢中・・になってるみたいでえ、全然、聞いてくれなかったときとかもありますしい、
加藤諦三:
はい。
その、怒り方っていうのは、あなたのね、
相談者:
はあ
加藤諦三:
言っている程度の、怒り方であれば、
相談者:
ああ
加藤諦三:
要するに、なんか気に入らないことがあるとねえ、
相談者:
はあ
加藤諦三:
物を、その、すごい、壁にぶつけたりね、
相談者:
ああ
加藤諦三:
テーブルひっくり返したりね、
相談者:
ああ
加藤諦三:
そういうようなことであれば、別なんだけど、なんか、今言ってると、そういうことじゃないですよね?
相談者:
そうです・・
加藤諦三:
怯えてる・・さっき、僕、
相談者:
ああ、扉を壊してしまったことは、正直あるんですよ、ま、うん・・
加藤諦三:
そうすると、そのドアぶち壊したときってのは、ど、どういうときですか?
相談者:
朝、帰りのときですねえ。
・・
あの、
加藤諦三:
奥さんが?
相談者:
あ、そうですねえ。
加藤諦三:
朝・・帰り・・
で、あなたに対しては、それは、はっきり言ってないですね?
理由を。
相談者:
あ、えっとお、そのときはあ、奥さんの方の、会社の飲み会があってえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
遅くなるとは、聞いてたんですけどお、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、心配だからあ、連絡ちょうだいね・・って言っててえ・・もう、連絡くれなかったしい、
加藤諦三:
ええ
相談者:
その、連絡くれないままあ、朝帰りい・・してたんですよね。
加藤諦三:
ふうん・・
相談者:
で、あのお、子ども、保育園にも連れて行かずにい、
加藤諦三:
うん
相談者:
そのまま、寝てたんでえ、
加藤諦三:
まあ、それは怒るね。
相談者:
まあ、そういった、ときい・・
加藤諦三:
で、今日の相談というのは、
相談者:
はい。
今あ、あのお、自分の、話、聞いていただいた中でえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、自分の、言動が原因で、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、離婚のお、原因になってしまうのか。
加藤諦三:
どうか?ということですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
(回答者に交代)