夫を胃ガンで失った75歳の嘆き。誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
初めまして、高橋です。
相談者:
よろしくお願いします。
高橋龍太郎:
もう、ね、さっきから、お話・・一番最初のお話だと?、右足も左足もヒザが悪くて、
相談者:
そう、痛くて、はい
高橋龍太郎:
動けないってお話だけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
現実的には、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
どうやって看病に、出かけていたんですか?
相談者:
もお、必死に杖ついてね、
高橋龍太郎:
杖ついて。
相談者:
はい
必死に、もお、行ったんです。
でえ、足痛いときはタクシー乗って、毎日タクシーも高いから、歩いたりして、20分・・
高橋龍太郎:
歩いて、20分も、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
歩いたりしたんだ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ふうん・・
相談者:
必死で、歩いて・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
家帰って来て、も、足が動かないほどだった・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
でも病院は一生懸命通ったんです。
高橋龍太郎:
ねえ、頑張ったねえ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そうすると、今、そのお、余計痛みを感じるう、
相談者:
そうです。
高橋龍太郎:
ていうのが、あるでしょう?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今、つらいからねえ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だからあ、これは、まだ四十九日も終わってないと、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
人間の、そういう、親族の別れって、悲哀反応ってよく言うんだけど、悲哀。
相談者:
悲哀。
高橋龍太郎:
悲しい、哀しい、反応っていうのはあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そんな簡単に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
2、3週間で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
きれいに消えるなんてことは当然、ないわけでえ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もう、みんな、身も世もなく、悲しいのよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ね。
で、ましてや、あなたは、足が不自由だったりすると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
辛さはひと・・ひとしおだと思うけれどお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱり3ヶ月くらいするとね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ご主人と、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
一緒に生きたあ、楽しい思い出が、少しづつ蘇ってくるの。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
今はね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
も、ほんとに不幸の絶頂期で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そいから、痛さも一番辛い時期で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
また、そんなときに、(笑)よりによって、娘が出て行くのも、あまりにも切ないけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ねえ、あと3ヶ月くらい居てくれたらいいと思うけれど、
相談者:
そうなんですけどね。
高橋龍太郎:
ねえ、ま、しょうがないね、こればっかりは
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もう、だって、50だから。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ねえ。
そらしょうがないじゃない?
これがね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
人間ていうのは、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ほんとに悲しみの絶頂で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もう、後追いで、もう、一緒に死にたいと思ったり、するんだけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
でも、やっぱり、そうすると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
先に逝った人は決して喜ばないよ。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん。
それで、
相談者:
もお、仏様の前行くと、お父さん、口利きなさい、って、
高橋龍太郎:
うん、うん
相談者:
怒鳴っちゃうときあるんですけど。
高橋龍太郎:
そうだよねえ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だけど、やっぱり、それは、その仏様の分まで、仏様の方は、一緒に生きていて欲しいと思うもんなの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うん、それはね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それはやっぱり、その人間っていうのは、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
これから先、一人で生きても、一人で生きるってことではないんだよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それは、二人で生きてることなの。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん、人間てね、最後はね、思い出で生きていけるの。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
あと3ヶ月もするとね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
悲しいことの中にい、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
少しづつ、楽しかったこと、嬉しかったこと、二人でいて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
良かったなあ、と思えることが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
少しづつ思い出されてくるようになると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
一緒に仏様の分まで生きようと思って、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
気持ちがようやく回復してくるからあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そうなったら、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今度、うちの周りに目を、向けてみると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
おんなじように、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
頑張ってる、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
同じ世代・・友達やなんか、いないの?
相談者:
おります、大勢。
高橋龍太郎:
いるでしょう?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そういう人たちと、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
一緒に、色んなお話をすることが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だんだん、だんだん、少しづつ楽しいことに思えるようになるから、
相談者:
あ、そうですか
高橋龍太郎:
うん、それは、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
決して仏様を忘れ去ることではなくて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
仏様が望んでることだから。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
あと、そうだね、四十九日終わって、全部で3ヶ月くらい
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ほんとに辛いけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そっから、先は少しづつ落ち着いてくるから。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今は、ほんとに辛いけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ちょっとの辛抱。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
やっぱり、ここ出ちゃってえ、一人でアパート生活でもした方がいいですかしら。
高橋龍太郎:
ああ、もしほんとに辛かったら、それだけの広い家は大変だから、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
アパートで暮らせるなら、アパートの一階の方がいいかもしれないねえ。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
要するに、その娘さん二人にとっても、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もう、思い出のお家じゃ、あんまりなくなってるんでしょ?
相談者:
はい、そうですね、もう、
高橋龍太郎:
そしたら、お家い、たたんじゃってもいいかもしれない・・
相談者:
あ、そうですか
高橋龍太郎:
うん、だって、それだけの足抱えて、そこの部屋を、きれいにしとくだけでも大変じゃないの。
相談者:
そうなんです、もう、
高橋龍太郎:
だから、荷物も整理して、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
一番大事な品だけ持って、アパートに、住むっていうのもほんとに前向きな選択だと思うよ。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
友達は、ま、ここにいなさいよ、毎日来るからって、言ってくれるけども、
高橋龍太郎:
友達が毎日来てくれて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そのお、広いお家が、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
みんなのたまり場になるようだったらば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そら、お家を、別にお金の掛かる話じゃないんだから、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
維持すればいいんだけれど、友達とは外で会うっていうようなことであれば、アパートの方が、暮らしやすいよ。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん、それはもう、そんなに焦らなくてもいいよ。
相談者:
あ、そうですね。
高橋龍太郎:
3ヶ月経ってえ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
気持ちがどんどん前向きになったときに、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
果たしてどっちに暮らしたいか考えればいいと思う
相談者:
あ、やっぱ3ヶ月が過ぎると、前向きになりますかね?
高橋龍太郎:
なるなる
それこそ、100人も200人も
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そうかな、1000人くらいの人、今まで、30年見てきたかな。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
肉親との別れで、立ち直んなかった人、一人もいないよ。
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
分かりましたあ
(再びパーソナリティ)