2世帯住宅建てたら夫が亡くなった。後妻と息子の共有物分割

(再びパーソナリティ)

今井通子:
お分かりいただけましたか?

相談者:
はい

今井通子:
だいぶね、色々なこと、細かく、考えてやってらっしゃるようなんですがあ、

相談者:
ええ

今井通子:
先ほどのご質問の、お家を出たい。

相談者:
はい

今井通子:
うん
で、そのためには、

相談者:
ええ

今井通子:
塩谷先生が仰ってるように、

相談者:
ええ

今井通子:
えー、一つには、

相談者:
ええ

今井通子:
価格分割ということで、

相談者:
はい

今井通子:
三分の一分のお金を貰うというのが一番簡単な方法じゃないですか?

相談者:
そうなんですけどね、

今井通子:
うん

相談者:
それ、分かってるんですけど、結局、対では話せないんですよお、話さないんですよ。
結局、自分で勝手に、あたしが出て行くの待ってるような感じなの・・

今井通子:
いや、だから、待ってるような感じなんだけれども、

相談者:
うん

今井通子:
それを、あの、ちゃんと、待ってるんじゃなくって、

相談者:
ええ

今井通子:
お金を払ってもらって、出て行くような形にされたらどうですか?

相談者:
そういう、話に乗らないんですけど、ちょっと簡単には・・

今井通子:
うん
それと、もう一つはね、

相談者:
ええ

今井通子:
なんだ、かんだ言いながら、

相談者:
ええ

今井通子:
あなたは、ご主人亡くなってから8年間、

相談者:
はい

今井通子:
出てけ、出てけっていうような視線を浴びながら、

相談者:
ええ

今井通子:
そこを離れてないよね?

相談者:
そうなんですね。

今井通子:
ていうことは、

相談者:
ええ

今井通子:
あなた自身もあんまり離れる気がないんじゃないかと思うわ。

相談者:
いやあ、それはね、

今井通子:
うん

相談者:
あの、歳の問題ですけど。

今井通子:
うん

相談者:
あと何年生きるか分からないですからね。

今井通子:
そうですね、それもあるし、

相談者:
ええ

今井通子:
離れたくないのかなあ、とも思いますよ。

相談者:
・・分かりました。

今井通子:
うん・・
そこは、

相談者:
ええ

今井通子:
あの、よおくお考えになった方がいいと思います。

相談者:
ええ、そうなんですけどねえ・・

今井通子:
あなた、出ようと思うぐらいだからあ、

相談者:
ええ

今井通子:
それなりに、個人のお金も持ってらっしゃるんでしょう?

相談者:
いっぱい、いっぱいで、しょうがないでしょ?

今井通子:
いや、なんか、

相談者:
いや、ですから、

今井通子:
旅行にもなんか、ちょっと行ってみたいぐらいは、お持ちなんでしょう?

相談者:
それ、いっぱい、いっぱいじゃ、困るんですよ、それ以外なくなってしまったら。
そんな余裕はないですけどお・・

今井通子:
ないの?

相談者:
そう■△%出られないから、そう思うのか何か分かりませんけど、

今井通子:
うーん

相談者:
外で言う、言うとねえ・・

今井通子:
うん

相談者:
どっか旅行してみたいと思います。

今井通子:
うん

相談者:
うーん・・(笑)

今井通子:
そ、あの、あんまり猜疑心で、

相談者:
ええ

今井通子:
息子だ何だで、戦ってると、

相談者:
ええ

今井通子:
自分の神経すり減らすばっかりで、もったいない。

相談者:
変になったことあります。

今井通子:
そう、もったいない、もったいない。

相談者:
それでね、

今井通子:
だから自分で、

相談者:
ええ

今井通子:
楽しんでください。

相談者:
そういうことですね。

今井通子:
うん
あの、お金なくても行けるような近くの温泉とか行ってみたりとか。

相談者:
なるほど
そうですか。

今井通子:
はあい

相談者:
ありがとうございます。

今井通子:
はい、どうもお、失礼しまあす。

相談者:
すみませんでした。
失礼しまあす。

(内容ここまで)

負の感情、全部持ってるみたいな婆さんだな。

怒り 息子が出てけ
恨み 苛められて
妄想 部屋に入られる
辛み 旅行にもいけない
欲張り 遺産は家だけ
傲慢 親に金を渡してた
妬み 嫁はルンルン
執着 引っ越せない

79歳、それでも生きていきますってか。
いったい、毎日、何して過ごしてんだろうね。

6歳下の夫が突然逝ったのが一番の誤算だった。
後ろ立てを失ってしまったわけだ。

確かに、子どもが独立してからの後妻なんて、父親が亡くなれば、子どもにとっちゃ他人だ。

もちろん、世の中には肉親以上の他人ていう関係だってあるんだけど、この婆さんじゃねえ。

ペラペラ、ペラペラ、
何で、自ら自分を下げるようなことしか言わんのかね。

義理の両親に小遣い渡してたのに、こっちは一銭ももらってないとか、

夫が残したのは家だけで、他は何にもないとか、

心底そう思ってるからなんだろうけど、せめて、わたしに家を残してくれた、って言えよ。

 

息子夫婦だって、居座られて困ってるんだろうけど、あんたの持分を補償するとしたら1千万前後はいくかな?
払う気なんてないよ。

もう、我慢比べもいいとこ。
2世帯住宅といったって、きっと、殺伐とした別の生活になってんでしょ。

相談者、息子夫婦は、自分が勝手に出て行くことを期待してるって言うんだけど。

それ、まだ甘いよ。

あんたがそろそろ、この世からいなくなることすら期待しているから。

持分の補償を手にするためには、もう裁判しかないんだけど、同居のままやるわけにもいかんと思うけどね。

 

共有物分割の3つの方法

1.現物分割

分けられる物なら分けてしまえばいいだけのこと。
土地だと、区画を分けてそれぞれ登記し直すことになる。

しかし、家だと難しい。
2世帯住宅であれば、生活に必要な機能がそれぞれ完全に別になっていて、それこそ、マンション並みの独立性があれば、1階は息子夫婦、2階は相談者というふうに個別の登記が出来る。

 

2.代金分割

換金して、その代金を分ける。

裁判所による代金分割

共有者の誰かが分割に応じなかったり、あるいは現物分割、代金分割、価格賠償のいずれも合意できなければ、裁判所に分割を請求できる。
その場合、現物分割が不可能な物であれば、競売による代金分割となる。

相談者が持分の補償を得るためには、この方法になる。

予想されるシナリオとしては、息子夫婦も家と土地を失うのは避けたいし、競売は安値で叩かれるから、結局、この段階で折れて、価格賠償に応じるはずだ。

 

3.価格賠償

他の共有者の持分の価値を金銭等で賠償して、所有権を得るやり方。
売買ではないので語弊があるが、要は共有者の持分を買い取るということ。

今日の相談者が希望する処理がこれ。
相談者の持分を息子夫婦に譲る代わりに、金をくれと言ってるわけだ。

 

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