自立する子どもへの寂しさ。娘の忘れ物を気に掛ける本当の理由
テレフォン人生相談
2015年9月22日 火曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)
相談者: 女44歳 18、9年前に離婚 長男22歳 長女二十歳の3人暮らし
今日の一言:
母親にとって最も難しい仕事、自立していく子どもを励ますこと。
加藤諦三:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いしまあす
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
はい、44歳
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
えーと、子どもが小さいときに離婚しました。
加藤諦三:
あ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
そいでえ、お子さんは今何歳ですか?
相談者:
長男が22歳
加藤諦三:
はい
相談者:
長女が二十歳
加藤諦三:
そいで、今、そうすと、3人で暮らしてんですか?
相談者:
そうです
加藤諦三:
はい、分かりました
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
この二十歳になる、娘、の、性格う、と、あと、接し方、が分からなくて、お電話したんです。
加藤諦三:
はい
例えば、性格が分からないというと、例えば、どういうことを、言ったり、やったりしてんですか?
相談者:
ま、日々の生活の、ま、些細なこと、なんですけども、
加藤諦三:
うん
相談者:
うーん、注意しても直らない
加藤諦三:
注意しても直らない
相談者:
ええ、えー、今、勤めに出てるんですけどもお、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、会社に行く前に、朝、見送るときに、
「忘れ物ないかい?」
って、ま、一応聞きますよね?
加藤諦三:
うん
相談者:
そうすと、
「ない、うるさいな」
ぐらいに出て行くんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
そいで、ま、忘れ物が多いので、
加藤諦三:
うん
相談者:
一々、言うのもあれなんだけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、ま、一応、
「だいじょぶ?、なあい?、気をつけて」
って見送りましたあ。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、まあ、案の定、定期と、会社の、どっかの鍵とかが置いてあるんですよ。
加藤諦三:
うん
相談者:
そいで、追いかけてえ、届けようと思ったんだけどもお、
加藤諦三:
うん
相談者:
耳にはイヤホンをして、
加藤諦三:
うん
相談者:
歩いてるから、声は届かない。
加藤諦三:
うん
相談者:
携帯に電話をしても出ない。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、まあ、一応、携帯を持ってるのでえ、その、気がつくような状態?
加藤諦三:
うん
相談者:
うん、にしておいてもらえると、ま、何かあったときに連絡が取れるからって
加藤諦三:
うん
相談者:
言ってるんだけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
「分かってるよ」
って言いながら、毎日、もう、伝わらないんです。
加藤諦三:
あー、そうだろうね。
相談者:
ま、今朝もきっと会社行って困ったと思うんですけども、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、仮にこれを、会社まで届けたとしても、
加藤諦三:
うん、嫌がるだろうね。
相談者:
ええ、それで、まあ、会社でなんとかなるしい、
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ、お金持ってるから、ぐらい、なんですよ。
加藤諦三:
うん
相談者:
だから、なるべくその、あとは自分で?、
加藤諦三:
うん
相談者:
考えてやってもらいたいと思ってるんだけど、その、どうにもならない忘れものとかも出てきちゃうわけですよ。
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
ええ
そういうときはあ、まあ、本人は、
「ああ、ごめん、忘れちゃった、持ってきてえ」
加藤諦三:
うん
相談者:
うん、で、ま、持ってって、
「はい」
って言って、
「悪かったねえ」
ぐらい、なんですよ。
加藤諦三:
うん
甘えてるもんね
相談者:
ええ、ええ
で、ま、し方が無いなあ、と思ってるけど、もお、二十歳い、になって、ま、社会にも出てるもんでね、
加藤諦三:
はい
相談者:
あまり、会社の中でも迷惑も掛けられないしい、
加藤諦三:
うん
相談者:
会社あ、の仲間と何か、どこかに行くとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、飲み会なり、ま、何かスポーツなり、やります、って言って、じゃ、
「待ち合わせと、連絡先はちゃんと分かってる?」
って言うと、
「うーん、あんまり聞いてない、連絡先誰も分かんない」
って。
加藤諦三:
うん
相談者:
「何かあったら、あんた行かれなかったら、どうするの?」
って言うと、
「うーん、いいかな、行かなくて」
とか、そのぐらいなんですよ。
加藤諦三:
うん、何か、どうするの?って聞かれると、うるさいんだろうね、お嬢さん
相談者:
ええ
そいで、なるべくね、もう、大人だから、
加藤諦三:
うん
相談者:
いいや、と思って、ほっといてみるんですけども、
加藤諦三:
うん
相談者:
じゃ、やっぱり、その、家の中でも、ルールもあるしね、お互い嫌なこともあるしい、
加藤諦三:
うん
相談者:
我慢も、んん、ま、3人で居るからね、
加藤諦三:
うん
相談者:
あるだろうけどお、それは、ちょっとし方が無いしい、
加藤諦三:
うん
相談者:
うーん、注意しなきゃいけないこともあるんだけど、それを、
「『ああ、そうかな』って言うふうに聞けないの?」
って、いう、ふうに、ま、一応、こう、それとなく、
加藤諦三:
言いますよね、あなたの方がね
相談者:
ええ
加藤諦三:
あのお、離婚してから、どのくらい経つ?
相談者:
18年くらいですかね、19年か
加藤諦三:
ということは、このお嬢さんが2、3歳のときですか?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
で、離婚してからあ、ま、あなた働きい、に行ってたんですか?
相談者:
そうです、はい
加藤諦三:
ですよねえ?
相談者:
ええ
加藤諦三:
すと、このお嬢さんは・・と保育園かなんか?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
ああ
で、小学、幼稚園、小学校と、ま、順調にきたわけねえ。
相談者:
そうですねえ。
別に、学校の勉強が出来なかったわけでもなくう
加藤諦三:
うん
相談者:
友達がいないわけでもない
加藤諦三:
うん
相談者:
スポーツもやっていたのでえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
割と活発な方だとは思ってたんで、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう少し、身の回りのことは、女の子だし、出来るかと思ってたんだけど、
加藤諦三:
うーん
相談者:
意外と、だらしなく、
加藤諦三:
うん
相談者:
ってえ、
加藤諦三:
だから、身の回りのことを一番、こう、キチンとお、見てあげる時期にい、
相談者:
ええ
加藤諦三:
ちょっとキツイこと言ってごめんなさいね、
相談者:
いえ
加藤諦三:
その、もう、色んな事情があって離婚したんでしょうから、
相談者:
ええ
加藤諦三:
お嬢さん、そこら辺のところをキチンと見てくれる人いなかったのかなあ?
相談者:
わたしもそんなにフルタイムで、うんと働いてたわけじゃないのでえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
夕方はちゃんと家にいるようにい、
加藤諦三:
うん
相談者:
子どもが帰って来る時間?
加藤諦三:
うん
相談者:
朝も、送り出すような時間に、居て、
加藤諦三:
うん
相談者:
夜もお、一緒に居たしい、身の回りのことも話しながら、やってきたつもりなんですよ。
加藤諦三:
うん、でしょうね
相談者:
うん
加藤諦三:
で、今日のあなたの相談は、二十歳になるお嬢さんと、
相談者:
はい
加藤諦三:
今話してるような状態なのでえ、
相談者:
ええ
加藤諦三:
先ほどの最初の言葉で、どう接していいか分からないという、
相談者:
はあい
加藤諦三:
そういうことですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
ええ
加藤諦三:
今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので
相談者:
はい
お願いします
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)