ショベルカーに巻き込まれて死んだ息子。賠償金が滞納される

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
今あ、分かりました?
お嬢さんからっていうの。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
でも、まあ、なんとか、今まで、こうやって電話も掛けてくる。

相談者:
・・

加藤諦三:
解決しようという、

相談者:
うん・・

加藤諦三:
意思はあるんですよ。

相談者:
そうですね、なんか・・

加藤諦三:
うん、それはね、ほんとにもう、苦労すれば苦労するほどね、

相談者:
うん

加藤諦三:
人間は練れてくるの。

相談者:
うーん

加藤諦三:
だけど、今、あなた、その苦労すれば苦労するほど練れてくるんだけれども、その練れ方がちょっとまだねえ・・

相談者:
下手なんですよねえ・・

加藤諦三:
うん

相談者:
わたしも、

加藤諦三:
もうちょっとね、人の話を聞けるようになるとお、

相談者:
うん・・

加藤諦三:
自然と、周りが、ものごと解決に向かいます。

相談者:
ああ、そうですかね。
ああ・・

加藤諦三:
今、もお、ひと苦労して、これで、ほんとに、人格が、練れますから。

相談者:
はあ、そうですね。

加藤諦三:
うん
苦労しないと、人格は練れない。

相談者:
うん・・

加藤諦三:
だから、これをしっかりそのことを頭に置いてね、

相談者:
うん

加藤諦三:
解決していきましょう。

相談者:
はい、分かりました。
ありがとうございました。

加藤諦三:
はい、失礼します。

相談者:
はい、失礼します。
中川先生によろしくお伝えください。

加藤諦三:
はい、失礼します。

相談者:
ありがとうございます。

加藤諦三:
コミュニケーションの障害になるのは、無意識領域にある不安です。

(内容ここまで)

損害賠償の滞納。
てっきり、差し押さえるべく訴訟を起こして云々、みたいな回答かと思いきや、全然違ったね。

 

相談者、なぜ、代理人弁護士から、そんなに嫌われるのか?
結局、ナゾ。

中川氏は、料金トラブルとか、不義理とか、相談者に非があるみたいに決めつけてるし。

同業相憐れむってか?

だけど、相談者の話しっぷりから、その手のトラブルを起こすような大柄(おおへい)さはまったく感じられない。

 

加藤先生から促されて打ち明けた話にしたって、こっちはワクワクしながら聞いてたのに、別に隠すような大した話じゃなくて拍子抜け。

だいたい、この話、俄(にわ)かには信じられないくらい変。

 

裁判の目的を聞かれた母親が、

「とにかく息子を返して欲しい」

これって、第一声としては、全然おかしくないよ。

 

これに対して、まともな弁護士なら、

「そう仰るお母さんのお気持ちは良く分かります。ですが、現実、お金で償わせる以外ないので・・・」

なんていう説明をして、裁判の打ち合わせに入っていくもんでしょう?

それを、
「そんなんじゃ、話にならない」

って、いきなり追い返されて、トボトボ帰ったあ?

これ、どこまで信用していい話やら・・

 

 

加藤  「あなたは、今、人と上手くコミュニケーションができないですね?」

ひょっとして、相談者は病んでるっていう見立てなのかね。
わざわざ、”今”って言ったのは、そういう意味。

そうすると、弁護士の対応を始めとする今日の相談内容は、事実と相談者の解釈が渾然一体化してるわけだ。

夫の、
「ガタガタ騒いでもお、そのうち入ってくるから」

この面倒くさそうな対応も辻褄が合う。

 

そういう前提で、7年前、相談者の身に何が起こったのかを思い浮かべてみると、

こういう事故死の場合、遺族が遺体と対面するのは警察署の安置所だよね?

で、誰が確認したかっていうと、次男は独身だったみたいだから、両親でしょ。

想像したくもないけど、損傷は半端なかったはず。
メンタルが痛手を負ったとしても不思議ではない。

 

いや、そういう解釈でもしないと今日の相談は消化できんのです。。
あたしがだけど。

 

 

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