親しくなるのが怖い、モノが捨てられない。回避依存症、アボイダンス・アディクト
テレフォン人生相談
2015年10月7日 水曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)
相談者: 男61歳 妻58歳 3人の子どものうちの一人と、90歳になる父親との4人暮らし。
今日の一言: 近づくこと、親しいことに耐えられない。回避依存症、アボイダンス・アディクトと言います。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもしい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
お世話になりますう
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えてください。
相談者:
えー、61歳ですけど
加藤諦三:
61歳
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
奥さん何歳ですか?
相談者:
58歳です。
加藤諦三:
58歳。
お子さんは?
相談者:
3人います
加藤諦三:
で、今あ、は一緒に暮らしてんのは?
相談者:
子ども一人と、父親がいますので、ま、4人ですけども、
加藤諦三:
はい、分かりました。
そいで、どんな相談ですか?
相談者:
妻がですね、色々なものを処分出来ないんです。
加藤諦三:
ああ、要するに処分できない、捨てられないってこと?
相談者:
そうですね、はい
ま、色々と、スーパーのお・・買い物袋とか、お菓子の食べた残りの袋とか、処分できずにそのまま、あるところに固めて置いとくという、
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
なってんですが。
結局、足の踏み場もないっていいますか、そういうふうな状態になってんですけども。
加藤諦三:
そいで結局それを大切に使ってるわけじゃないんでしょ?
相談者:
使わないんですわ。
加藤諦三:
使わないですよね?
相談者:
本人が言うには、いずれなんか、使うときがあるやろ、と、ということで言うんですわ。
加藤諦三:
うん・・
なんかもったいない・・
相談者:
そうでしょうね。
ま、スーパーは毎日のように行きますのでえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
溜まっていくだろうと、袋にしてもなんにしても。
加藤諦三:
はい
相談者:
じゃ、捨てればいいじゃん、またどうせ買ってからどうせ、溜まるからと。
加藤諦三:
はい
相談者:
そおんでも、
「いや何か、捨てれない、捨てれない」
加藤諦三:
で、その捨てれない・・のは、いつ頃から始まりました?
相談者:
10年ぐらい前ですからね、極端に■△%◇$@
加藤諦三:
ていうことはあの、結婚した当時はそういうことはなかったわけね?
相談者:
そんとき、母親がいましたので、
加藤諦三:
ええ
相談者:
色々と、まあ、処分してまわったんですけども、
加藤諦三:
あ、母親が、家の中をマネイジしていたから、必要のないものは捨てる。
相談者:
そうですね、■△%◇$@たね。
加藤諦三:
そういうことは出来る
相談者:
はい
加藤諦三:
そいで、母親がいなくなって?
さっき10年前って言いましたよね?
相談者:
はい、約10年ですね、はい
それからヒドくなったんですよ。
加藤諦三:
ひどくなった?
相談者:
そうですね。
で、わたしもつい見かねてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
こんなもん、もう、要らんだろいうことで、宅地内に、あのお、焼却する、ちょっと作ってあるんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
そこで行って、もう、処分したんですわ。
加藤諦三:
はい
相談者:
燃やすっていうか。
加藤諦三:
はい
相談者:
そしたら、ちょっと用事すまして帰って来てえ、
「これが無い、どこやったの!」
って言って、
加藤諦三:
ええ
相談者:
もう、血相変えて怒るんですわ。
加藤諦三:
ふうん、もおのすごい、怒ったでしょうね。
相談者:
ええ
「どうせ、買い物してくるからあ、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「溜まるじゃないか」
と
「また、集まるじゃないか」
って言っても、
「いや、ダメ!」
「はあー?」
って言うて、それでもう、話が出来ません、そうなっちゃったら。
ま、これも話の■△%なんですけどお、
洗濯機なんかでも、壊れたら、普通買い替えたりして、出しちゃうでしょう?、処分で。
加藤諦三:
ええ
相談者:
それも、うち、わたしんとこの家は5台あるんですわ。
加藤諦三:
洗濯機が5台?
相談者:
5台。
1台はほとんど、あの、父親が使ったりしてますけど、ほとんどメインは。
加藤諦三:
はい
相談者:
あとの洗濯機はあ、色々と、ものの、修理によっては、入れる、あのお、使い分けしてるみたいで、
加藤諦三:
うん
相談者:
これは、下着とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
いや、これは、なんだとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
色々と、分けてるみたいですけどね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
はっきり把握はしてませんけどお。
加藤諦三:
うん
なるほどねえ。
相談者:
わたし個人の意見としては、そのお、捨てられないもんいうのは、なんか思い出のあるものとか、なんか、ちょっと手を加えれば直せるんじゃないかとか。
加藤諦三:
うん
相談者:
そんなようなもんしか、思いつかないんですけどもお、
加藤諦三:
うん
相談者:
本人にとってみれば、自分の手に入れたものは、捨てたくないと。
離したくないと。
そういうように思ってるみたいですけども。
加藤諦三:
うん・・
なんかこう、虚しさっていうのかな、そういうものが、奥さんの中に、よぎったっていうのは、なんか、そういうことってのは・・
相談者:
なんか、時々言う言葉はですね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
実家の母親がちょっと認知症になりまして、その時期に、ちょうど。
加藤諦三:
ああ
相談者:
父親も割りと早く亡くなったんですわ。
60歳ぐらいで。
加藤諦三:
はい
相談者:
ですから、わたしの父親、もう、90になるんですけど、まだ元気ですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
同年代の人を見て羨ましがるんですよね。
加藤諦三:
うん・・
相談者:
「いいな、あの人はいいな」
って
「でも、その人の決められた人生やからしょうがないやないか」
と、
加藤諦三:
うん
相談者:
言ってはいるんですけども、
加藤諦三:
うん
相談者:
本人にとってみれば相当のショックがあるみたいで、
加藤諦三:
うん
相談者:
それが一つの原因かな、とも思うんですけども、
加藤諦三:
うん
お母さんが、今はだけど、まだ、ご存命なんですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
認知症って言ってましたけども。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、お母さんは、好きだったわけ?
相談者:
でしょうね、かなりの影響受けてると思いますよ、母親に、小さい頃の影響は。
加藤諦三:
そいで、お母さんがそうなったっていうことに対して、なんか、ものすごい、やりきれなさも、
相談者:
うーん、なふうに感じるんですけどお、
加藤諦三:
うん
やっぱりい、10年前っていう、この段階では心の支えになってた・・
相談者:
はあ、そうでしょうね、はい
加藤諦三:
で、その心の支えになったものを失ってえ、なんとなく人生が虚しくなったていう、そういう時期なんじゃないのかな?
相談者:
うーん、重なりますね、はい
加藤諦三:
そうすと、こういうことが、始まっても、別におかしくないんですけども、今日のあなたの相談っていうのは、要するに、買い物袋とか、なんとか、次から次へと、溜まってきて、それを処分すると、猛烈に怒ると。
困った、どうしようか?、ってことですね?
相談者:
まあ、簡単に言えばそうですけどお。
加藤諦三:
はい
簡単に言えばそうですけど、って、まだその他に何かあるわけですか?
相談者:
いや、色々あるんですけどもお
加藤諦三:
色々、どんなこと?
相談者:
例えば、あのお、本人、パートやってますけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
特定の人物しか話、しなくて、ちょっと、何か言われると、その人、徹底的に嫌うわけ。
加藤諦三:
ああ
相談者:
で、恨むわけ、なんか言われた場合。
加藤諦三:
しつこいだろうねえ。
相談者:
ええ、んで、わたしが今、家に居ますからあ、何かのあった場合、
「あんた出てよ、あんた出てよ」
って、わざわざ、10分も、15分掛けても呼びに来るわけ。
加藤諦三:
うん
相談者:
「話だけ聞いといて、また後日、また連絡しますとかなんか言っとけばいいじゃないの、相手も待ってるから」
言うて。
それでも、呼びに来るわけね。
加藤諦三:
要するに、知ってる人と、知らない人、付き合う人と付き合わない人、も、はっきり別れてるわけ。
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
じゃ、あなた、まあ、色々、今、苦労してると、どうしたらいいか?ってことですね?
相談者:
そおですね、はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)