シュレッダーの藻屑と消えた男の住所。娘は母と断絶した

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
ああのお、お嬢さんは、からするとお、ま、お父さんも、お母さんもいてえ、普通の家のようだけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
自分を一人の人間として、は扱ってもらえなかった・・

相談者:
んん・・

加藤諦三:
で、それが、ずうっと、本当の自分を隠しながらお母さんに接してきたからあ、永いこと不満がね、

相談者:
はい

加藤諦三:
溜まってきてた・・
で、何らかの形でだから、これ、出ざるを得ないんですよね。

相談者:
ああ、いつか、いつかは出てくる、ことが今回、たまたま出てきたって、

加藤諦三:
うーん、だから、出てきたことは、今回良かったんじゃないですかあ。

相談者:
そおですね・・はい・・

加藤諦三:
うん、本当の意味でコミュニケーション出来なかったってことはあ、分かったってことはあ、これから、この3人がどうやっていくかっていうときにすごい、すごいことを気づかせてくれたんですよねえ。

相談者:
はい・・

加藤諦三:
お嬢さんを、一人の人間として扱っていけば、必ず回復します。

相談者:
分かりました・・やってみます(泣)

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございました、はい、ありがとうございます。

加藤諦三:
悩みは昨日の出来事ではない。~ベランウルフ

(内容ここまで)

親離れできない娘の遅れて来た反抗期

 

加藤 「当然、働いていないのね?」

(笑)
やっぱし、オハヨウを無視する娘が社会人なハズがないですもんね、先生。

なに?
共有スペースに置きっぱの娘の持ち物が増えてきて、「片付けて」、って言っても聞かないもんだから、し方なく母親が片付けて、開けてあったダンボールは中身だけ保管して箱は処分しましたと。

フム・・
何でもない日常だけどね。

さて、ここでクイズです。
どうして娘は怒ったんでしょう?

答え・・箱が大切だったから。

(笑)
なぞなぞの世界だ。

母親もそうだけど、マド愛も、この一件だけにこだわり過ぎ。
たとえ娘がそう言ったとしてもだ。
てか、それ、娘の思うツボ。

 

相談者 「どういうふうに、持ってったらいいんでしょうか?」
マド愛 「だから、また方法論ではなくて」

いや、そこはごまかさないで、質問に答えてやれよ。
もし、具体策持ってるんだったらね。

加藤 「お嬢さんを一人の人間として扱っていけば必ず回復します」

んん、言いたいことは分かるんだけどねえ・・

 

受け取り側の送り状って、あの箱に張り付いてるやつ?
それを剥がして、シュレッダーにかけたちゃったと。

きっちりした仕事が仇になっちゃったわけだ。
でもね、怒ったのは勝手に処分した母親そのものなの。

たぶん、自分で稼ぐようになってからは、これまでだって、態度が少しづつ横着になってたんじゃない?
子どもの頃は聞き分け良かったのにね。

それ、反抗期、30歳の。
プチ復讐されてんだよ。

親が自分のことで心を痛めているのを見て溜飲を下げている。
こんなの、心理的には思春期以下の、親離れが出来ないオトナ子どもなのに、本人は自立してるつもりだから、余計にタチが悪い。

とっても歪(いびつ)な生活だけど、件(くだん)の怒りが続いているというよりも、これが普通になっちゃったんだな。
相談者もそれに合わせてるもんだから、今はもう、それがこの家のスタイル。

親父は一体何やってんだって気がするんだけど。

 

家族には、許していいことと、いけないことがある。
子どものハラスメントに付き合っちゃだめ。

「お母さんが作ったものが食べられないんだったら、一人で暮らしなさい」
って言わないといけない。

挨拶しなかったら、ひっぱたかないといけない。
30歳だろうがね。

今日の涙をまんま見せればいいのよ。
そのとき、娘がどう返してくるかだけど。

謝るのはその後。
シュレッダーなんかじゃなくってさ。

反省するんだったら、どうして娘が弱い立場のときに反抗期を迎えられなかったのか?ということ。

三石由起子 「最後の子育ての機会を逃しちゃダメでしょうよ」

 

 

シュレッダーの藻屑と消えた男の住所。娘は母と断絶した」への3件のフィードバック

  1. 今回も、お見事な見解でした!
    マドモアゼル愛先生や加藤先生のご対応には納得しきりですが、こちらの解説コメントの方に軍配!!
    自分の娘時代を思い出します。私は家を出ちゃいましたが、実家に戻るとハラスメントしてましたなあ、なんだかわからない母への怒りで。でも、世のお母さんも不完全な人間なんだから仕方ないですよね、今から思うと母に罪はない。かわいそうでした
    でも、子どもはお母さんに人徳者を期待しちゃうんです

    1. この娘だって他人にこんな態度できるわけないもんね。
      そこには母親は何しても許してくれる安心感がある、ていうか、それを確認しようとしてるというか。

      1. はい、あれは何なんでしょうね、、、真面目が通用する学生時代と違って、仕事等でうまくいかなかったりするのを誰かのせいにしたいんでしょうか。また、反抗期を経験させなかった母親への怒りでしょうか?(母は幼くして母親を亡くしたので、心の触れ合い経験が乏しいかも。今回の相談者の理由はわかりませんが)
        いずれにしても、私の幼稚で未熟な精神状態であることには間違いありません…>_<…若気の至り…

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