叔母を墓に入れない。決めてるくせに悩む67歳のぶりっ娘

(再びパーソナリティ)

相談者:
お手数掛けました。
すいませえん。

ドリアン助川:
はい、失礼しまあす。

相談者:
はあい

(内容ここまで)

出たあ、「わたしはいいんですけどお」攻撃。

実は一番反対してるのが言ってる当人っていう。

ドリアン氏も高橋氏も一回づつ「叔母も入れてやったら?」って水向けたんだけど、いずれも即効却下。

口にするのは叔母への思いやりだけど、言葉とは裏腹に、墓に入れてあげないという決定は1ミリも揺らがない。

一体何を相談したいの?

 

欲張りと責任転嫁で物事が決められない

 

つまり、

冷たい仕打ちだとは自分でも分っている。
狭い了見だって分ってる。
だけど嫌なもんは嫌。

泥はかぶりたくないし、
罪悪感っていうか、心理的負担を軽くしたいんだな。

・母が嫌がっているし、
・母を裏切れないし
・坊さんもダメだと言った。

ここに今日、テレフォン人生相談のお墨付きが加わったわけだ。

やなヤツ。
なーにが、「67でえす」だ。

 

【欲張り】
どちらかを選ぶということは、どちらかを諦めるということである。その諦めるということが出来ないから迷うのである。

【責任転嫁】
権利に伴う責任を回避したいから結局主導権を行使できない。どちらかに決めればそのマイナス面の責任を負わなければならない。そのマイナスを避けようとすれば、結局何も決断は出来ない。

<加藤諦三 「不機嫌になる心理」>

 

叔母は直系である

 

坊さんも、いいいようにダシに使われて気の毒だ。

まじめな話をすると、相談者は大きな勘違いをしている。
叔母はこの家の家系における直系なんだよ。

あ、いや、この言い方は誤解されそう。
つまり、叔母というのはあくまで相談者からみた続柄に過ぎず、祖父から見れば実子だということだ。

そもそも、直系か、そうでないかっていうのは、どこを基点にするかで変わる。

そら、あんたの父親を基点にすれば、叔母は直系じゃないさ。

だけど、墓は3代続いてるんでしょ?
初代の曽祖父、2代目の祖父、いずれから見ても、叔母はあんたの父親と同様に紛れも無く直系血族だ。

つまり、たとえ坊さんがほんとに「直系だけ」と言ったとしても、それは、叔母の頼みを断る理由なんかにはならない。
てか、むしろ、叔母の頼みを聞くべき理由になってしまう。

寺の立場から言えば叔母の納骨は大歓迎だ。

檀家が減って経営が厳しいこのご時勢、
寺が永代供養という金ズルを、みすみす断るハズがない。

骨壷一つ置いとくだけで何の負担もないんだから。

 

相談者はマジでお寺に相談してみるがいい。

坊さん 「全てを許して、弔(とむら)ってあげてはいかがかでしょう?、あなたも徳を積むことにもなりますよ」

なあんて言われときの相談者の顔が見もの。

 

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