借金まみれの男に400万を貸す一人暮らしの女75歳。子どもにバレるのが恐い
(回答者に交代)
大迫恵美子:
大変困りましたねえ。
相談者:
はい、わたしも、もう子どもに内緒で、分ったら叱られるしよお。
大迫恵美子:
このお、美容室の、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お友だちね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、この人はおいくつぐらいの方なんですか?
相談者:
42、3です。
大迫恵美子:
この人と、このお、男性の方はどういう関係なんでしょうねえ?
相談者:
あ、それがわたしも、はっきりしたことは言えないです。
大迫恵美子:
あなたのお家にね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
このお、おー、ま、借金の相手の男性が来たそうですけど、
相談者:
はい、そうです。
大迫恵美子:
これは、どういうことで来たんですか?
相談者:
あ、お金借りに来るために、その女の人と、連れてきて。
大迫恵美子:
頭を下げに来たっていうことですか?
相談者:
はい
大迫恵美子:
どこに住んでるか?よく分かってますか?
相談者:
市内に住んでます、はい
大迫恵美子:
その市内の、その人の住所は分ってますか?
相談者:
住所がね、分ってますけども、マンションが分らんのですよ。
大迫恵美子:
(笑)それは分ってないってことじゃないですか?
相談者:
はい・・
一ヶ月前の借用書には住所は書いてるんですけども。
大迫恵美子:
それにマンションの名前が書いてないんですか?
相談者:
はい、そうです。
大迫恵美子:
当然、部屋番号も分らないですよねえ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
それはねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ちゃんと書いてないってことですよね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
住所ごまかしてるってことですね。
相談者:
あー、はい、はい
大迫恵美子:
手紙が着かないような、やり方ですよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
まずですね、最初のね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
カードローンの返済のために貸してください。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ていうことですね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
も、この段階で貸しちゃだめなんですねえ。
相談者:
あー、はい、はい・・はい
大迫恵美子:
カードローンっていうのは、要するにクレジットカードからね、借りてるっていう意味ですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
カードローンっていう言い方が、ごまかしかもしれないなあ、と思うのはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
サラ金からも、借りてるんだろうなあ、ということなんです。
相談者:
あー、はい、はい
大迫恵美子:
で、サラ金というところから借りている人がね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その返済に困って、個人から借りるということになると、これはもうね、返せないんですよ。
相談者:
ほいたら、わたし、もう、お金もらえんのですか?
大迫恵美子:
うーんとね、もらえる可能性がかなり低いとわたし思います。
相談者:
はい
ほいたら、これは、わたしは詐欺罪で、訴え、られんのですか?
大迫恵美子:
いや、それはね、難しいですね。
相談者:
あー
大迫恵美子:
あの、詐欺罪っていうのはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
最初から返す気がないのにい、
相談者:
はい
大迫恵美子:
返すと言って、借りる。
相談者:
はい
大迫恵美子:
これが詐欺なんですよ。
相談者:
あー
大迫恵美子:
ところがね、だいたいの人はね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
借りるときは、その、全く返す気が無いってことは無いんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、自分でもなんとなく返そうとか思ってるんですね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
その具体的に当てがあるわけじゃないのにい、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、気持ちの上で、は、返す気はあるんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
人間ってそういうもんなんですよね。
相談者:
ああ・・
大迫恵美子:
自分にも嘘をついて、る、ようなね、気持ちになるんですけどお。
だから、その段階であなた、嘘をついたでしょ?って言ってもね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
本人も嘘をついてる気持ちはないし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
仮に、思ってても言わないし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからね、詐欺を立証するって、とても難しいことなんです。
相談者:
あー、はい、はい
大迫恵美子:
だから詐欺で訴えるってことはほとんど出来ないです。
相談者:
ああ・・
大迫恵美子:
で、この人ね、たぶん今の段階では、どうやって、その、払わないで済まそうか?っていうことしか考えてないんだろうと思うんですけどね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、借用書書き直したりとかね、それは何のためにするかっていうと、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたが怒らないように、延ばしてもらうためにやってんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
全然返すためにやってるんじゃないんです。
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを書けば、あなたがしばらくは黙っててくれるだろうと、思ってね、やってるんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
おそらく、誠意をもってね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
返す気はないしい、たぶん、返す能力もないのかなあ、という気もしますよねえ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
なんか、不動産のセールスマンですって?
相談者:
はい
大迫恵美子:
このご時勢、なかなか、不動産もね、高く、どんどん、動いているような時代でもないですしい、そうすると、収入も、ほとんどないんじゃないんですか?
相談者:
か、返してもらうっていう、方法はないんですか?
大迫恵美子:
この人がどこかの会社にね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
勤めているというようなことが分れば、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それは裁判起こして、この人の給料差し押さえちゃうってことが出来ますけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
たぶん、お勤めしてないと思いますよ。
相談者:
はい、自分でやってます、今。
大迫恵美子:
そうすると、収入がない人からね、収入を押さえる方法がないのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まずそこが難しいですよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、何か財産を持ってればね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを、あのお、差し押さえるんですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
他の他府県にね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
なんか、土地を持ってるみたいな話は、信用していいのか?どうか分りませんしい、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、場合によってはね、あの、地方の場合だと、随分前に亡くなったお父さんの名前のまんま、実家の、農地やら、山がね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お父さんの名前のままになっててえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
この人も相続人だ、みたいなこともある場合もありますけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そのままになってるものを、そのお、押さえようと思うとね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それはなかなか難しいのでえ、
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
相続分に応じた共有登記を、こっちが勝手にしてえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そして、それを押さえるっていう方法もありますけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ただ、その、共有持分を差し押さえてもね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
他のお、人たちと一緒にならないと処分できないのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
んん・・そこからは大変ややこしい、手続きになってね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
でえ、あの、田舎の土地ってどのくらいの値打ちがあるのか?場所によって全然違いますのでえ、色々、費用掛けたりね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
手間を掛けたりして、
相談者:
はい
大迫恵美子:
実際に回収できるのかな?っていうのもね、とても難しいかもしれないですよね。
相談者:
ああ・・
大迫恵美子:
ま、それはもう具体的にね、この土地をこの人が何人と、いくらの持分でっていうようなことまで、はっきりと分らないとお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
なんとも、あの、的確な判断できないですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、想像されることとしてね、おそらくは、この人は、ほとんど何も、金銭に換えられるような財産持ってない人なんだろうなあ、と思います。
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、収入もおぼつかない、
相談者:
はい
大迫恵美子:
定期的なお給料ももらえてないとするとね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたの方が、回収のために何を差し押さえたらいいのか?、それがちょっと目処が立たない上にい、
相談者:
はい
大迫恵美子:
実際のところ、正確にはどこに住んでるかさえもよく分からない。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ひじょーにね、あやふな、関係で、随分、高額なお金を貸してしまってますよねえ・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
でえ、その美容室のね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
人も、まあ、「貸してあげてよ」って言ってるだけでえ、じゃあ、その実ね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そんな、調子のいいことだけ言ってるけど、あなたに対してどういう責任とってくれるのかね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その人も、貸してるのか?、まあ、よく分かりませんけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
どういう関係なのかね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、ちょっと、そちらの方のねえ、態度にも腑に落ちないところがありますよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
例えば、ま、紹介して迷惑掛けたから、わたしが少しでも返済するとかね、そういう話があるわけでもないんでしょ?
相談者:
はい
とにかく、「言ってある、言ってある」って言うだけです。
大迫恵美子:
まあ、その、わたしが保証人になる、とは、まあ言わなかったんでしょうけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
大丈夫な人だから、この人に貸してあげて、という、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ことは言ってるんでしょうからねえ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう少し、何か、その、働きかけてくれるとかあ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
なんらかの、なにか(笑)・・その、美容師の人のね、態度があってもいいような気もするんですけどね。
相談者:
はい
じゃ、も、このまま、泣き寝入りですか?
大迫恵美子:
んん・・非常に難しいですね、ま、弁護士としてね、個別に、もし、ご相談があったとして、
相談者:
はい
大迫恵美子:
なんかやれることやりましょうか?って言ってもいいんですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
かなり、ギリギリのところまで、色んなこと考えてやってもね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
一銭も回収出来ないってこと、可能性がありますよね。
相談者:
ああ・・はい
大迫恵美子:
この人は、とにかく、何も、自分は持ってないのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
口八丁、で、一日一日を、やり過ごしている人のように見えますよねえ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう人からお金を取る方法ってないんですよ。
相談者:
はい・・分りました。
大迫恵美子:
ま、とにかくね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そのカードローンが返せない人に、お金貸すのは、もう最悪です。
それ、もお、絶対に、失敗すると思った方がいいですよ。
相談者:
はい・・
大迫恵美子:
この車取られる云々もね、ま、大変だって言って来るのかもしれませんけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その意味はあ、ローンで買ってる車をね、ローンの払いをしていないのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
引き上げられちゃうっていう話だと思いますよ。
相談者:
あー、はい
大迫恵美子:
あるいは、ま、持ってたものをね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
別の借金でえ、裁判で負けてね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
車を差し押さえられちゃうことなのか?どっちかですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
それは、もう、末期的ですからね。
相談者:
ああ・・
も、借用証には、返さんときは、一括返済しますって書いてあるんですけど、それも、あかんですね?
大迫恵美子:
いや、だから、それはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
約束ですから、もちろん、それ守ってもらえれるんなら、いいんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だけど、そんなことをね、スラスラと書いてしまって、払ってこないというところにね、ああ、嘘つきだなあ、っていう気がします。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、そういうものを書くことに何の抵抗もないんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
書いたら守らなきゃいけないっていうようなね、重い気持ちはたぶん無いんだと思いますねえ。
相談者:
はい、分りました。
(再びパーソナリティ)